アルピナウォーターの
おいしいレシピ

2017.7.28 written by Hajime Yokoe

Vol.039
お手軽素材で自家製ベーコン

普段スーパーで何気なく購入しているベーコンですが、時間はかかりますが比較的簡単に作ることができます。豚肉を塩漬けして燻製にするだけです。
とは言え、自宅で「燻製」となりますと、専用の燻製器やスモークチップを使ったりと、敷居が高く趣味の領域と思われがちです。
今回は燻製器を使わずにご家庭にあるものだけで燻製を作ってみたいと思います。

レシピ画像

作り方

  1. 豚肉を塩漬けにします
    いきなりですが、肉を燻製にかけられる状態にするためには、かなりの待ち時間を要します。ここだけは避けて通ることが出来ません。なんとか辛抱して下さい。
    豚肉はキッチンペーパー等で水気を良く拭き取り、フォーク等で全体に穴を開け、塩を全体に良くすり込みコショウを振ります。塩は肉の重さの3~6%が目安です。今回は4%にしました。
    塩まみれの豚肉をキッチンペーパーで3重くらいにしっかりと包み、更にラップで包み、冷蔵庫で一晩ほど寝かせ、肉全体の水分を抜きます。水分が出ますので、バットなどに入れて寝かせると良いでしょう。
    最近は干物を作る際に、浸透圧を利用して脱水する脱水シートというものがあります。これを使用するとより効果的に脱水することが可能です。
  2. 豚肉を乾燥させます
    一晩寝かせたら豚肉についた塩を流水でよく洗い流し、キッチンペーパーで水分をしっかりと拭き取ります。
    このままラップをせず冷蔵庫に一晩寝かせ、肉を更に乾燥させます。
  3. 燻製します
    豚肉は燻製をかける30分~1時間くらい前に冷蔵庫から出して常温に近づけておくと良いでしょう。
    フライパンにアルミホイルを敷き、その上に茶葉と砂糖を入れらた焼き網をのせ、その上に豚肉を置きます。肉が大きすぎて入らない場合は半分にカットします。網にスペースが余ったら、チーズやナッツなどをのせて別の燻製にチャレンジしても良いでしょう。豚肉と茶葉が接触しないように注意して下さい。
    蓋をして弱火で片面25分ずつ、合計50分ほど燻し、肉の様子を見ます。まだ赤いようでしたら時間を追加して下さい。
    肉の熱の入り方ですが、火力を強くすると茶葉が焦げてしまいますので、火力ではなく時間を延長して調整して下さい。肉全体に熱が通ったら出来上がりです。
  4. 食べるタイミングと保存について
    これは好みの問題ですので出来上がったらすぐに食べてしまってもなんら問題ありませんが、出来上がり直後の燻製はまだスモークの風味が強すぎなので、一切れ試食程度で我慢し、粗熱を取って更に一晩冷蔵庫で寝かせてスモークの風味がまろやかになってから食べています。
    今回作成したベーコンは市販のものと異なり、防腐剤等は一切含まれていませんので、なるべく早めに食べきるようにして下さい。長期の保存をしたい場合は、スライスしてから冷凍保存すると良いでしょう。

材料

豚バラブロック
600g
24g
黒コショウ
適量
お茶っぱ(緑茶)
24g
砂糖
小さじ1/2 2g

プロフィール

横江 肇
Hajime Yokoe
北海道札幌市生まれ。
上京後、出版社にてカメラマン、WEB制作業務に13年間携わった後「株式会社イタレリ」を設立。 料理、水耕栽培、機械加工、ガラス工芸、彫金、船舶、釣りなど、多種多様な趣味を持つ。自宅の一室は工場のようになっており、引っ越しの度に業者につらい思いをさせてしまっている。
また、最近は会社のバルコニーを野菜農園にしようと企てている。