グリコーゲン値が高まると水分も体内に停滞しやすくなりダイエットを阻害します
ダイエットと深い関係のある存在として、グリコーゲンが挙げられます。
栄養に関する専門用語であり、低炭水化物ダイエットなどを行なう際に、耳にすることがあるかもしれません。
そしてこのグリコーゲンは、摂取する水分とも深い関わりがあります。
グリコーゲンの値が増えると、体内に停滞する水分量も増加するといった関係性です。
つまり、グリコーゲンが増えた分、水分による体重増加も懸念されるということです。
目次
グリコーゲンは摂取した糖質から作られる成分です
グリコーゲンとは、ブドウ糖が6,000~60,000もの繋がりとなり、さらに約10個ごとの分岐状の連なりになった物質と定義されます。
簡単にいうと、摂取した炭水化物に含まれる糖質うち、エネルギーとして消費されず余った分がグリコーゲンとして体内に蓄積されるといった仕組みです。
最終的には脂肪のもととなるため、ダイエットにおいてはあまり理想的でない存在です。
グリコーゲンのデメリットを知って効率的なダイエットに役立てよう
グリコーゲンのもとは糖質であるため、主に炭水化物の摂り過ぎや運動不足などが原因となり蓄積されます。
グリコーゲンは水分と結びつき、体重増加のもととなってしまいます。
さらには脂肪のもとともなるため、ダイエット中は特に懸念すべき存在になります。
特徴をしっかり理解しておけば、効率的なダイエットに繋げられます。
ダイエット時に重要となるグリコーゲンと水分の関係性
糖質は、体内でブドウ糖に変換されたのち、小腸で吸収されます。
ですがここで吸収しきれずに余った分は、肝臓へ運ばれてグリコーゲンとして蓄積されます。
こうして、体内にグリコーゲンという成分が生じるのです。
とはいえこのグリコーゲンは、決してデメリットばかりの存在でもありません。
体内におけるエネルギー貯蔵庫のような役割を果たすため、持久力の向上に役立ちます。
事実、持久力の求められるスポーツをおこなうアスリートなどは、意識的にグリコーゲンを溜め込む食事法「グリコーゲンローディング」を好む場合もあるほどです。
ですが、一般の人がダイエットを考える際に至っては、少し注意も必要です。
グリコーゲンの特徴として、水分と1対3の割合で結合して細胞に吸収される性質が挙げられます。
つまり、蓄積したグリコーゲンの3倍にあたる分量の水分も、体内に停滞する形となるのです。
グリコーゲン200グラムが生じたとすれば、同時に600グラムの水分も留められ、結果的に800グラム体重が増加する形となります。
体重を落としたい人にとって、目的達成のための大きなマイナスとなるため、炭水化物の摂り方には注意するべきです。
グリコーゲンが増え過ぎることのリスク
肝臓に蓄えられる程度のグリコーゲンであれば、そこまで心配はいりません。
ですが、それでもなお増加が続くと、危険な状態にも陥りかねません。
肝臓にグリコーゲンとして貯められるブドウ糖量には限界があり、限度を超えると、筋肉細胞と脂肪細胞へと取り込まれていきます。
さらにこの状態で運動量が不足すると、ブドウ糖は脂肪組織に蓄積され、いわゆる肥満を促進させます。
そしてこの脂肪細胞すらも増えすぎてしまえば、次は血液中へと流れ出し、高血糖の状態を引き起こします。
血液は流れが悪くなり、それこそ血管系の致命的な症状をも引き起こしかねません。
ダイエットどころでない状況にも発展するので、グリコーゲンのコントロールはしっかりおこないましょう。
炭水化物摂取を抑えて効率的なダイエットをするには
前項のようなリスクを防ぐなら、グリコーゲンのもととなる炭水化物摂取をコントロールすることが有効です。
今や広く知られる「炭水化物ダイエット」は、とても合理的なダイエット法であるといえます。
ですが、ただ単に炭水化物をカットするだけというのも、理想的といえません。
空腹感によるストレスやエネルギー不足で、心身のバランスを乱してしまうかもしれません。
おすすめは、こまめな水分補給をおこなうことです。
ここでも、糖質やカロリーが伴わない純粋なお水を選びましょう。
空腹感を満たし、さらに糖を伴わないお水で、無理なく炭水化物摂取を抑えられるでしょう。
また十分な水分は、蓄積された脂肪を溶かして排出するという効果にも期待が持てます。
多くのメリットが期待できる、おすすめの方法です。
グリコーゲンは1対3の割合で水分と結びつくためダイエット時は避けるべき存在です
持久力のもとともなってくれるグリコーゲンですが、ダイエット時には不要な存在といえます。
1対3の割合で水分とも結びつくため、グリコーゲン量どころでない体重増加までもが懸念されます。
炭水化物摂取をコントロールすることで、このグリコーゲンの増え過ぎを抑えることができます。
こまめに水分を補給して、無理なく実践すると良いでしょう。
ダイエット時は十分な水分摂取で無理のない炭水化物カットを目指しましょう
炭水化物の摂り過ぎは、グリコーゲン、さらには脂肪細胞の上昇に繋がります。
こまめに水分を摂って、無理なく炭水化物を控えた食生活を目指してみてください。