リウマチのような炎症は水分不足が原因で起きるといえます
私たちの体の大半は水分によって構成されています。
この水分は体を守るうえでさまざまな役割をはたしているのです。
その中でも関節を守る役割が含まれています。
歩いているときや走っているときなど、ひざに大きな負担がかかります。
水分が多く体内にあれば、それがいわばクッションのような働きをして関節にかかる衝撃を軽減できるでしょう。
逆に言えば水分不足の状況が慢性化すれば、それだけ関節の負担が大きくなるわけです。
目次
滑膜に炎症の起きるのがリウマチ
リウマチは滑膜というところで炎症が起きることで発症する病気です。
関節は骨が向き合っていますが、そこをカバーしているのが軟骨です。
軟骨とともに関節がスムーズに動くのをサポートしているのは滑膜になります。
滑膜に炎症が起きると、痛みや腫れだけでなく、周囲の軟骨や骨を破壊することもありますから注意が必要です。
水分不足を防いでリウマチを予防しよう
水分不足の状態が続くと関節に大きな負担がかかり、滑膜に炎症が起こりやすくなって関節リウマチを発症する危険性が高まります。
そこで水分補給をして、リウマチの発症リスクを少しでも低くしましょう。
水分不足に陥らないような補給の方法について以下で詳しく見ていきます。
水分不足を防ぐには少しずつお水を飲むこと
水分補給するために、一度に大量のお水を飲んでもさほど高い効果は期待できません。
実は私たちの体は一度に大量の水分を摂取できるだけの能力はありません。
だいたい30分で摂取できる水分は200cc程度といわれています。
つまりこれ以上のお水を飲んだところで、吸収できずに尿などで排出されてしまいます。
ですから効率的に水分摂取するためには、時間をおいて少しずつこまめに飲んだ方がいいわけです。
また眠っているときには自覚がないかもしれませんが、寝汗などで水分は結構失われています。
そこで眠る前と朝起きた時にそれぞれコップ1杯ずつお水を飲む習慣をつけるといいでしょう。
呼吸の方法でも水分不足を引き起こす可能性が
水分不足が起こらないようにするためには、水分を摂取すればいいと思っている人もいるでしょう。
こまめに水分摂取することもたしかに重要ですが、もうひとつ体内の水分が出ていかないようにすることも大事です。
実は呼吸の仕方によって、失われる水分量が違ってくるといわれています。
若い人を中心として、普段口呼吸をしている人も多いようです。
しかしこの口呼吸をすると、蒸発していく水分量が増えてしまいます。
その結果、体内の乾燥が進んでしまってリウマチなどの遠因となる可能性があります。
もし油断していると口を開けて呼吸している人は、普段から意識して鼻呼吸をすることも大事です。
口がカラカラになるドライマウスの症状を抱えているのであれば、常日頃口呼吸をしている可能性があります。
そのほかには冬場の乾燥する時期には、湿度調整することも大事です。
たとえば加湿器を使うなどして、体内から水分が蒸発しにくい環境にしましょう。
塩分の過剰摂取は健康に一利なし・リウマチの原因にも
塩分を過剰に摂取すると、健康に良くないという話を聞いたことはないですか?
高血圧症を発症しやすくなって、生活習慣病を引き起こす可能性も高まります。
また塩分を過剰に摂取し続けると水分不足が起こりやすくなって、関節リウマチを引き起こす遠因の可能性も出てくるのです。
塩分を過剰摂取すると、血液の塩分濃度が高くなります。
血液は細胞を取り囲むように存在していて、栄養分や老廃物のやり取りをしています。
血液の塩分濃度が高くなると浸透圧によって、細胞内の水分が流出してしまうのです。
その結果、体内の水分がどんどん失われてしまいます。
もし普段から塩辛い食べ物を摂取することが多ければ、塩分の取りすぎに注意しましょう。
またとくに冬場の寒い時期になると、塩辛いものが食べたくなるものです。
冬場の塩分の過度な摂取には注意するように心がけることも水分不足・リウマチ対策になります。
リウマチは女性に発症しやすい病気だから注意
リウマチは男女別でみると、女性の方に発症リスクが高い病気といわれています。
なぜ女性の方が発症リスクが高いか、はっきりしたことは分かっていません。
しかし女性ホルモンや免疫システムと深く関係しているのではないかとみられています。
年齢で見ると、30~50代の、いわゆる働き盛りの世代のリスクが高いといわれているのです。
リウマチの症状を発症すると、だいたい5~10年も経過すると骨の変形が起こりやすくなります。
骨の変形が起こる前に病気の発見・治療をすることが重要です。
こまめな水分補給でリウマチ対策をしましょう
リウマチにかかると骨が変形する、激しい痛みがあるなどツライ毎日を送らないといけません。
関節リウマチの原因の一つには慢性的な水分不足がありますから、こまめに水分を摂取して脱水状態を防いでいきましょう。