水分不足は呼吸困難の原因につながります


呼吸困難とは文字通り呼吸が困難になる症状を指しますが、呼吸困難に陥ってしまうと命の危険に関わることにもなりかねません。

呼吸困難になる原因もいろいろと挙げられますが、実は水分不足が呼吸困難を引き起こす要因となってしまうこともあるのです。

水分不足と呼吸困難にいったいどのような因果関係があるのか、と不思議に思った方もおられるでしょうが、水分不足になると脱水症を起こしてしまいますし、それが呼吸困難の一因になってしまうのです。

恐ろしい脱水症状

真夏の暑い時期などに脱水症になったことがある、という方は少なくないでしょう。

脱水症とは体液が不足している状態ですから、要するに体が水分不足になっているときに起きる症状です。

脱水症になってしまうとさまざまな症状を生じさせてしまいますし、水分損失量が大きくなればなるほどその症状は深刻なものになります。

水分損失率が8%となると呼吸困難や幻覚、めまいなどが起きます。

水分不足で呼吸困難にならないために

水分不足による脱水症で呼吸困難になる恐れがある、というのはすでに理解できたと思います。

呼吸困難以外にも、さまざまな恐ろしい症状を引き起こす可能性がありますからできるだけこのような状況は回避すべきでしょう。

ここでは、水分不足による脱水症で呼吸困難などにならないための対策についてお伝えします。

夏と冬は十分注意する

夏に脱水症になる人は少なくありません。

仕事中やスポーツをしている最中に脱水症を起こしてしまうことはよくありますし、実際に自分がなったことがあるという方もおられるのではないでしょうか。

夏はどうしても発汗量が多くなってしまいますし体内の水分が奪われやすくなります。

熱中症をおこしやすい時期ですし、発汗によってミネラルも失われてしまうため余計に脱水症を引き起こしやすいのです。

また夏だけではなく冬にも注意が必要です。

冬は乾燥によって感染症にかかることが多くなりますし、冬の風邪は下痢や嘔吐を起こしやすいという特徴があります。

下痢や嘔吐によって体内の水分がたくさん奪われてしまいますし、結果的に脱水症となってしまうことも珍しくありません。

水分をしっかり摂る

水分をしっかり摂ることが脱水症を防ぐ効果的な方法であるのは言うまでもありません。

脱水症は水分不足によって引き起こされることがほとんどですし、水分摂取量が少なくなってしまうとどうしても脱水症になりやすいです。

スポーツをしているとき、暑い場所で仕事をしているときなどはどんどん汗で水分を失っていますから、適度に水分補給してあげることが大切でしょう。

仕事中だから、スポーツの試合中だからと遠慮してお水を飲まないようにしていると気が付いたときには脱水症で倒れている、ということもありえます。

汗をかきやすい環境下ではよりこまめな水分補給が必要となりますから、しっかりと失われた水分を補うようにしてください。

またお酒を飲んだ後も、利尿作用によって水分が失われやすくなっていますから、お酒の飲みすぎとお水の補給を忘れないようにしましょう。

塩分も適時とること

水分だけをしっかり補給しても脱水症を回避することは難しいです。

先ほどしっかり水分補給することが脱水症を回避する方法である、とお伝えしたばかりですが、実はお水をたくさん飲んだだけでは水分補給にはなりません。

適度に塩分を摂取しないと補給した水がそのまま体外に排出されてしまいますから、汗をかきやすい時期は特に適度な塩分も摂取することです。

夏場に塩飴を食べている人がいると思いますが、あれはまさに塩分を補給することによって体内に水分を溜め込もうとしているのです。

塩分は水分を体内に滞留させる働きがありますし、スポーツドリンクなどに塩分、ナトリウムが含まれているのもそうした理由があります。

水分を補給するときには適度に塩分も摂取する、ということを覚えておきましょう。

脱水症は本当に危険


水分不足による脱水症は思っている以上に危険な状態です。

ほんの少しの水分不足だと喉の渇き程度の症状しかないのですが、そこからどんどん水分を失っていくとめまいや吐き気も催してきます。

水分損失率が3%を超えてしまうと汗も出なくなってしまいますし、ここが一つのラインとなるでしょう。

汗が出なくなるような状態は非常に危ないですし、水分補給を絶対にしなければならないサインです。

呼吸困難やチアノーゼ、精神錯乱といった恐ろしい症状も引き起こしますから、体の水分不足を決して甘くみてはいけません。

呼吸困難の原因にもなる水分不足を回避しましょう

水分不足が原因で脱水症を起こし、そこから呼吸困難をはじめとするさまざまな症状を引き起こしてしまうということは十分理解できたと思います。

非常に恐ろしいことですから、そのようなことにならないよう水分不足は回避してください。