水分不足になるとヒスタミンが働きます
身体が水分不足になると、のどが渇くなど水分を摂取したくなるように身体は感じ、体内では利用可能な水分が再配分されます。
このようなシステムを動かすのに使われるのが、ヒスタミンという物質です。
ヒスタミンにより神経経路が活性化され、身体が水を飲みたいという感覚を生み出します。
さらには、ヒスタミンは水摂取を促すシステムにも働きかけ、それによって、体内の利用可能な水分を、優先順位に従い再配分します。
体内で水分の多いところがあれば、不足しているところに、再配分するのです。
水分不足はヒスタミンにより痛みを発生させます
水分不足になった身体は、水分摂取を促すため、体内の水分を再利用するために、ヒスタミンが生成されます。
水分不足が強くなると、生成速度は早くなり、ヒスタミンの貯蔵量も多くなります。
そしてヒスタミンを媒介する物質が、痛みを感知する神経により、身体で痛みを発生させるのです。
慢性的な痛みになると、アレルギーなどにも繋がってきます。
身体で痛みを感じると水分不足の可能性があります
水分不足はヒスタミン生成と関係しており、ヒスタミンは痛みと関係しています。
もしも傷や病気でもないのに痛みを感じるとなると、それは水分不足かもしれません。
成人後は少しずつ乾きの感覚が失われます
人が水分不足になりやすいことの1つとして、乾きを感じる感覚が失われていくことがあります。
これは成人後から始まり、年齢を重ねるごとに、少しずつ乾きの感覚が、身体から失われていきます。
年を取るほど身体の中の水分量は減っていき、1.1あった水分量の比率が、年を重ねると最終的には0.8まで減っていきます。
さらに身体か乾いていると感じにくくなるので、余計に水分不足になりやすいです。
水分不足は身体が痛みを感じるばかりでなく、体内で潤滑油のように重要な働きをしています。
血液の元となり、老廃物を運び体外に排出し、腸内バランスや免疫にも関係します。
血液の量を減らしてしまい、十分に身体の隅々まで栄養を運べなくなります。
水分不足は、万病の元とも言うことができ、積極的に水分を摂取していくべきなのです。
カフェインを含む飲み物は水分補給になりません
カフェインは、疲れたときに飲むと眠気を覚ましてくれます。
これは脳に作用するためですが、一時的な作用であり、疲れて眠い身体を無理に起こすので、余計に身体に負担をかけることになります。
またカフェインの含まれる飲み物は、利尿作用があり、飲んだ以上の水分を身体から出してしまいます。
水分補給のために飲むような方もいますが、それは好ましくなく、実は水分補給にはなっていません。
身体の水分不足を解消することにはならず、毎日大量にカフェインを摂取すると、余計に水分不足になります。
珈琲が好きな方であれば、1日1杯だけにしておく、または飲まない日を作るなど、極力カフェインを摂取しない方が身体のためです。
アルコールは身体に良くありません
アルコールを摂取すると、のどが渇き、頭痛がするという経験をしたこともあるでしょう。
それはアルコールによる脱水が関係しています。
アルコールを摂取すると、体温が上がるために、呼気や汗として体外に水分が出ていきます。
また利尿作用もあるので、アルコールは飲んだ以上の水分を体外に出してしまい、カフェインと同じく水分補給の飲み物としては好ましくありません。
頭痛がするのは、アセトアルデヒドによる二日酔いも関係しますが、脳みそからも水分が失われるので、これらによって頭痛を発生させます。
アルコールを日常的に摂取している方は、脳が萎縮するので大変良くありません。
お酒を日常的に飲むような習慣のある方は、飲まないように変えていく方が良いです。
このようにして、アルコールは水分不足になるばかりでなく、身体に様々な悪影響を与えるために、飲まない方が身体のためです。
アルコールを飲みたいような時には、お水など代わりの飲み物を飲んで、のどを潤した方が良いでしょう。
沢山お水を飲むようにしましょう
水分補給するために飲み物を飲むならば、お水が良いです。
お水にはカフェインもアルコールも含まれておらず、身体に悪影響を与えません。
利尿作用もないので、飲んだ以上の水分が身体から出ていくこともありません。
目安としては1日2.5Lのお水を飲むと良いとされていますが、飲めない方はコップ数杯から始めると良いでしょう。
もしも珈琲やお酒を飲むような時は、一緒にお水も沢山飲むようにしましょう。
また珈琲やお酒を飲んだ後も、意識してお水を飲むようにしましょう。
お水を積極的に飲みましょう
水分不足を解消するには、カフェインやアルコールの含まないお水を飲むようにします。
お水を沢山飲むようにして、一気に沢山飲むのは大変なので、食事や休憩時などに、こまめに少しずつ飲むようにしていきましょう。