水分不足は利尿作用に関係します


利尿作用というと、尿を出しやすくする作用であり、その結果としてトイレが近くなります。

飲み物に含まれる利尿作用のある成分と言うと、カフェインやアルコールがあり、お茶や珈琲、お酒に含まれます。

このような利尿作用のある成分の飲み物を飲むと、よけいに水分として対外から排出しやすくなり、作られる尿の量も多くなります。

そのために、トイレに行く回数も増えて、水分不足になりやすいです。

利尿作用によって体内の水分が出やすくなり、水分不足になりやすいです

利尿作用のある成分の中でも、特にアルコールは、水分不足にしやすいです。

アルコールは、血液中の抗利尿ホルモンの分泌を抑制し、アルコールに反応して、水分を体から出します。

アルコール度数の高いお酒ほど脱水しやすく、体に水分が吸収されるまで時間があるので、水分不足になってしまいます。

日頃の飲み物により、利尿作用は違ってきます

カフェインやアルコールなどの利尿作用のある成分の含まれる飲み物は、確かに飲むと尿として水分を排出しやすくします。

しかし人の体には耐性があり、利尿作用のある飲み物でも水分補給は可能であり、日頃飲んでいる飲み物により、利尿作用の働き方は変わってきます。

カフェインは利尿作用が強いです

珈琲や緑茶、紅茶などカフェインの多く含まれる飲み物は、利尿作用により、飲むとトイレが近くなり、水分不足になりやすくします。

これは、腎臓が関係しており、腎臓は血液を濾過して、老廃物を取り除き、尿として排出させる役割があります。

さらには、体に必要な糖分や塩分、水分を体内に戻す役割も持っています。

カフェインは腎臓の血管を拡張させ、濾過機能をフル稼働させます。

カフェインは水分の再吸収を抑える働きもあるので、尿が溜まりやすくなり、トイレを近くするのです。

こうしてカフェインによって、体内の水分が排出されて、水分不足にしてしまいます。

そして、一度摂取したカフェインは、血液に入った後に徐々に無くなっていくので、血液中のカフェイン濃度が下がるまで、利尿作用は続きます。

当然のことながら、沢山珈琲や緑茶、紅茶などを飲むと、それだけ利尿作用は強くなり、長く続きます。

カフェインには耐性がつきます

カフェインにしても、人間には耐性があり、毎日珈琲や緑茶、紅茶などを飲んでいると、自然と耐性がつきます。

日常的にカップ3杯程度飲んでいるような方であれば、カフェインを摂取しても耐性により、利尿作用は少なくなります。

カフェインであれば、毎日習慣として飲んでいるような方であれば、自然と耐性がついて、水分不足にならずに済みます。

ただ利尿作用のある成分の含まれる飲み物の中でも、アルコールは別とされており、これはいくら毎日飲んでも、耐性は付かず、利尿作用が少なくなることはありません。

アルコールを沢山摂取すると、水分排泄量が水分補給量より上回り、脱水症状を引き起こすこともあります。

アルコールを日常的に水分補給のための飲み物とするのは、あまりおすすめは出来ません。

利尿作用を生むばかりでなく、肝臓にもダメージを与えてしまい、多すぎるアルコールは病気も引き起こします。

また飲んだ後は、二日酔いにもなり気分も悪くさせるので、良くありません。

珈琲や緑茶、紅茶も水分補給になります

珈琲や緑茶、緑茶はカフェインを含むので、水分補給には適さず、水分不足にしてしまう、と考えるかもしれません。

しかし、これらの飲み物にも水分は含まれており、水分補給となり、体を潤してくれます。

ただカフェインを摂取したことがない方だと、最初の数日は耐性が無く、利尿作用が強いです。

または、数日間だけカフェインを摂取しないような日があると、次からカフェインを摂取した最初の数日も、利尿作用が強いです。

毎日カフェインを摂取していくと、3日から5日ぐらいで耐性がつき、利尿作用も少なくなります。

そのために、カフェインを含むような飲み物も、日頃の水分補給のための飲み物になり、水分不足にならずに済みます。

日頃から飲んで、利尿作用に対する耐性があれば、沢山飲んでも問題ありません。

日頃の飲み物で分けると良いでしょう


普段から珈琲や緑茶、紅茶を飲んでいない人が、ある日飲むと、カフェインの利尿作用が働き、トイレが近くなり、水分不足になりやすいです。

そのような人であれば、お水などを沢山飲んで、排出される水分を補ってあげると良いでしょう。

これに対し、毎日や定期的に珈琲や緑茶、紅茶を飲む人は、カフェインへの耐性があるので、利尿作用も弱く、トイレへの回数も極端に増えることもないです。

水分補給にもなるので、普段通りこれらの飲み物を飲んでも構いません。

水分補給をしましょう

水分不足にならないようにするには、水分補給をすることです。

水分補給には、日頃どのような飲み物を飲むかでも違いがあり、お茶や珈琲、またはお水を飲むようにしましょう。