水分不足は妊娠中の羊水や胎児の健康に影響します
水分不足は、健康を維持する上で避けるべき状態として知られています。
中でも妊娠中は、特に注意が必要です。
胎児や羊水に影響するため、自分だけでなく子供の健康にまでかかわってきてしまうためです。
妊娠中は、健康や美容のための水分不足対策以上に気をつけなくてはなりません。
また、羊水が不足する原因は水分不足だけでもありません。
いくつかの理由が考えられるので、正しい知識のもと対策することが重要です。
目次
胎児を育てる上であらゆる面に水分が関わっているためです
お腹の中にいる胎児は、自分で食事をすることができません。
そのため、栄養はすべて母親から送り込んでもらう必要があります。
そんなとき、母親が水分不足となると十分な栄養摂取ができなくなってしまいます。
また特に妊娠中は、羊水に水分をもっていかれてしまうので、普段以上の心がけが欠かせません。
栄養面と同時に、水分もしっかり意識して摂るべきです。
水分不足を防いで十分な羊水や栄養を維持しよう
妊娠中は、日常とはまったく異なる体の変化が起こります。
そのため、水分不足以外のさまざまな面に注意を凝らす必要がでてきます。
ですが、水分は胎児を育てる上で重要な役割を担っているので、しっかり状態に注視しておくことが欠かせません。
ポイントを押さえて、十分量を維持できるよう心がけるべきです。
妊娠中の羊水の重要性
羊水とは、妊娠中に胎児を包む水分のことです。
胎児が摂るためのお水でもありませんが、お腹の中にいる間この水分で衝撃から守ります。
そのため、十分な量を維持することが欠かせません。
だからこそ、水分不足は避けるべき状況といえるのです。
妊娠中は、普段以上に水分補給が必要となってきます。
それこそ、普段と比べて妊娠中は血液量が1.5倍にも至ります。
羊水と合わせてお水はとても重要な存在になってくるので、しっかり補給することが大切です。
また1~2%の確率で、摂取不足に関係なく水分が不十分となる場合もあります。
羊水過少症によって、十分量を維持できなくなるケースです。
この場合は水分補給だけでなく、投薬が必要になる場合もあるので、あからさまに少なく感じるときは早めに医師へ相談するべきでしょう。
妊娠中の水分不足のリスク
では具体的に、妊娠中の水分不足はどのような状態を引き起こすのでしょうか。
たとえば、羊水が少ないことによる症状です。
主には、外界からの刺激が加わることによる発育阻害や、へその緒が圧迫されることで起こる胎児機能不全、羊膜との癒着などがあげられます。
羊水は、胎児の居心地を安定させるだけのものでもないのです。
十分な量を保つことは、もはや必須といえるでしょう。
また、血行の悪化にもリスクが懸念されます。
前述でも触れていますが、胎児の栄養はへその緒の血液を通じて母親から送り込まれます。
ですがこのとき血流がスムーズでなければ、適切な栄養を与えることができなくなります。
スムーズな血液は、十分な水分摂取ができていてこそのものです。
栄養を送り込むという意味でも、水分不足への対策は欠かせません。
妊娠中の女性が摂るべき水分
羊水の安定や胎児の成長を考える上では、妊娠中ならではの水分摂取が重要となります。
たとえば、水分の分量についてです。
前述の通り、妊娠中は羊水や血液量の増加によって普段以上の水分が必要になってきます。
汗をかきやすくなる、膀胱を圧迫されてトイレの回数が増えるといった特徴も、理由のひとつです。
そのため、1日2リットルほどの水分が安定的に摂れるよう心がけてください。
こまめにコップ1杯ずつ、さらには数口ずつ飲むといった摂り方であれば、比較的楽に補給できます。
また種類としては、軟水を使って作った栄養価の高いものがおすすめです。
胎児に栄養をもっていかれる分、水分からでも栄養補給はしておくべきなのです。
主には、ルイボスティーやタンポポ茶・ごぼう茶が適した飲み物として知られています。
栄養を含むとはいえお茶飲料程度であれば、吸収を妨げることもなく安心です。
飲み方や種類にもこだわって、効果的に胎児をいたわってあげましょう。
水分不足は胎児の成長や健康の妨げになる
水分不足は美容や健康にとって良くありませんが、妊娠中はさらに注意が必要です。
胎児の健康や、成長にも影響してしまうためです。
羊水が不十分なことによる成長阻害、血行悪化による栄養不足などがその理由となります。
妊娠中は、普段以上の意識でしっかり水分不足対策をしましょう。
主には、1日2リットルをこまめに分けて飲む、軟水で作った栄養豊富なお茶を選ぶといった方法が理想的です。
母子共に健康的な出産が実現できるよう、早期から意識しておいてください。
妊娠中は普段以上に水分摂取を心がけましょう
羊水や血液量の増加によって、妊娠中は普段以上に水分不足が起こりやすいです。
食欲が低下しやすいタイミングではあるかもしれませんが、水分は欠かさずしっかり摂るべきでしょう。
温度や味を工夫して、楽に摂り続けられるよう意識してみてください。