臨月は水分が失われやすいので便秘対策にはいつも以上の水分摂取が欠かせません
臨月こと妊娠36週目以降は、何かと便秘が起こりやすいです。
これには、水分不足や食事の問題といった日常で起こる便秘の原因とは、また違った理由が影響しています。
そのため、普段以上の水分摂取など、臨月ならではの対策が重要となってきます。
臨月で便秘になってしまうと、自分だけでなく赤ちゃんにまで影響が及びかねません。
お腹が苦しくなることに加えて、精神的なストレスまで生じてくるためです。
しっかり対策しましょう。
目次
ホルモンバランスが大きく乱れるため
臨月で便秘が起こりやすいのは、この時期特有の女性ホルモンが一気に増加するためです。
ホルモンは体調を司っているため、便秘の原因としても大きく影響してしまいます。
とはいえ、だからといってこのホルモンの乱れを防ぐ方法はありません。
状況に合った便秘解消法を取り入れて、症状を抑えるやり方が理想的といえます。
水分をしっかり摂って臨月の便秘対策
便秘予防のため日々水分をしっかり摂っている、そんな人は少なくないでしょう。
便秘になりやすく、また美容に気を遣っている女性ともなれば、なおのことです。
ですが、臨月については、普段以上の意識まで重要となってきます。
この時期便秘になると、自分どころか胎児にまで影響が及びかねません。
しっかり摂取して、母子共に健康を保てるよう工夫するべきです。
臨月ならではの女性ホルモンとは
臨月に特に増加する女性ホルモン、それは黄体ホルモンと卵胞ホルモンです。
そして中でも便秘に影響するのは、前者黄体ホルモンといわれています。
これはプロゲステロンとも呼ばれており、妊娠中の水分を保ったり、腸の働きを抑えたりする機能を担っています。
そしてこれら2つとも、便秘の要因となる現象に他なりません。
そのため、臨月では便秘になりやすくなってしまうのです。
なぜなら、まず水分を保つためには、身体の水分を多く取り込まなくてはなりません。
そして取り込む水分には、腸内の便に使われているものも含まれます。
これにより、便が硬くなって詰まりやすいという現象が起こってしまうのです。
また、腸の働きが抑えられるという点も、便を運ぶぜん動運動低下に繋がるため便秘の原因となります。
これもまた水分を保つためのメカニズムなのですが、いずれにせよ便が出にくくなることに変わりありません。
臨月期は、普段以上に便秘予防の心がけが欠かせません。
臨月には複数の要因が重なる
ホルモンの乱れだけでも便秘は起こりやすくなりますが、臨月においてはそれだけでもありません。
他にも複数の要因が伴うため、一層の予防が欠かせません。
たとえば、純粋に赤ちゃんが成長することで圧迫される点です。
最初小さかった赤ちゃんも、臨月には約3キロにまで成長しています。
これによって、便を運ぶ器官である腸は大きく圧迫されてしまうことでしょう。
また便が移動しにくくなることはもちろん、神経伝達が鈍くなってしまい、便意自体も普段のように感じられなくなります。
そして、出産前ならではのストレスや疲労感も原因のひとつとなってきます。
腸の働きには精神面も大きく影響しているので、便はより一層出にくくなることでしょう。
その他、運動不足になりがちであることも便秘が起こりやすい理由のひとつです。
出産前の便秘を和らげるには
便秘改善といっても、やはり臨月においては普段の通りいきません。
ストレスの解消は難しく、また運動も十分にできません。
そんな中有効になってくるのが、水分摂取や食事への気遣いです。
たとえば、水分はしっかり摂るようにしましょう。
黄体ホルモンの影響で、身体は普段の1.5~2倍も水分を蓄えようとします。
そのため、普段以上の摂取が欠かせません。
とはいえ、冷たい刺激の強い水分はおすすめできません。
常温や白湯程度に温めた、低ミネラルのお水などを選んで摂取してください。
また、食物繊維や乳酸菌の摂取も心がけてください。
そもそも、日本人は食物繊維の摂取量が少ないといわれています。
たっぷり摂って、健康的な体を目指してみてください。
ホルモンの影響で便秘になりやすい臨月はたっぷり水分摂取を
黄体ホルモンの分泌量が大きく上昇する臨月においては、適切な便秘対策が欠かせません。
ホルモンの影響によって、体内に水分が多く保たれ、また腸の機能も低下してしまうためです。
とはいえ、こうした身体の変化を防ぐことはできません。
水分摂取を心がけて、できるだけ症状を和らげられるよう工夫しましょう。
おすすめは、刺激の少ない冷た過ぎない低ミネラルなお水を摂取する方法です。
できるだけ多く摂ることで、運動の難しい臨月でもスムーズな対策が可能となります。
正しい知識で効果的に便秘対策しましょう
便秘で苦しいといっても、やはり大事なのは赤ちゃんの健康でしょう。
臨月期に、薬に頼ったり無理な運動をしたりするのは禁物です。
上記のような正しい知識をもって、効果的な対策をおこないましょう。