離乳食は水分が少ないので便秘を引き起こしやすいといえます
離乳食は、いわば生まれて初めて口にする固形に近い食事です。
それまで母乳やミルクを主に食事としていた乳児からすれば、一大イベントとすらいえるでしょう。
そんな急激な変化から、やはり便秘になってしまうケースも少なくありません。
排便の状況を見極めて、適切に対処してあげることが欠かせません。
とはいえ、だからといって離乳食はやめるわけにもいかないのが実際のところです。
便秘対策に適した与え方で、体調を気遣ってあげましょう。
目次
摂取する水分が大幅に減少するため
大人にとってもそうですが、便秘が起こる大きな理由として、水分不足は外せません。
それにより便が硬くなってしまい、また腸の活動も低下させてしまうためです。
離乳食もまた水分豊富な流動的な食事ですが、母乳やミルクと比べるとやはり固形物が多くなります。
そうした理由から、離乳食を原因とした便秘が起こりやすくなってしまうのです。
離乳食による便秘の特徴を理解して有効な水分補給を
一般的な大人の便秘と離乳食が原因となる幼児の症状では、特徴が異なります。
そのため、状況に合った対策が重要となってきます。
大人と同じような改善法をおこなっても、治らないどころかさらなる病気の原因にすらなりかねません。
正しい方法を知って、愛する子供の身体をいたわってあげましょう。
離乳食期の便秘を見極めるには
乳児の頃と比べると、離乳食期の赤ちゃんには少しばかりの成長がみられます。
ですが、まだまだ言葉をしっかり話せるわけではなく、考えを伝える能力は低いです。
そのため、親が状態を見極めて便秘がどうか判断してあげなくてはなりません。
ではいったい、どうすれば便秘であると見極められるのでしょうか。
主には、食べても吐いてしまう、お腹が張っている、3日以上便が出ていない、便をするときとてもいきんでいるといった状態に注目してください。
中でもポイントとなるのは、3日以上便が出ていないという点でしょう。
乳児期に関しては、10日近く出ていなくても便秘でない場合もあります。
その点、離乳食期になるとより短い期間で便秘と判断することが可能となります。
なぜなら、固形に近い食事が始まったことで、腸内環境が向上するためです。
3日以上出ないようであれば、早めに対策を考えた方が良いでしょう。
便秘になっても離乳食をやめてはいけない理由とは
離乳食がきっかけで便秘になったといえ、母乳やミルクに戻すのはNGです。
なぜなら、離乳食の担う役割は栄養摂取だけでもないためです。
離乳食は、大人になるための食事トレーニングや、腸内環境を成長させるための大事な段階です。
最終的には、大人と同じように普通の食事が摂れるようにならなくてはいけません。
離乳食には、そこに至るための重要な準備段階の意味合いが伴うのです。
また離乳食後期になると、腸内環境が徐々に整い始め、一定の食事量や食物繊維も快便に欠かせない要素となってきます。
離乳食をやめる方がむしろ便秘を後押ししかねないので、工夫をしつつ続けることが大切です。
離乳食期の便秘対策とは
前述の通り、離乳食を始めて便秘が起こるのは水分不足となるためです。
そのため、水分摂取量を高めることがポイントとなってきます。
たとえば、離乳食を水分量豊富なものに変える方法です。
固形分が増えたことにより便秘となっているので、純粋に水分の割合を増やすことが便秘改善に繋がります。
市販のものも良いですが、自分で調理するとより調整がしやすくなるでしょう。
また、食物繊維豊富な食材を多く与えることも有効です。
みかんやりんごといった果物や、さつまいも、またヨーグルト、オリゴ糖などの腸内細菌を活性化させる製品も効果的でしょう。
中でも柑橘類には便を柔らかくする作用が期待できるので、2つの意味合いで有効に感じられます。
そしてもちろん、飲料としての水分を豊富に与えることも忘れてはなりません。
身体にやさしいピュアウォーターや純水などを選んで、負担の少ない水分摂取に繋げてあげましょう。
離乳食による便秘は水分の工夫で解決
離乳食が始まると、食事から摂る水分が減ってきます。
そのため、水分をより多く与えるための工夫が欠かせません。
離乳食の水分量を増やす、また飲料としてのお水を多く与えるなど、より便の通りが良くなるよう意識してみてください。
また合わせて、食物繊維豊富な食事を心がけることも有効です。
果物や穀物、また腸内細菌を活発化させる乳製品やオリゴ糖も効果的でしょう。
薬に頼らず健康的な改善を目指すことで、負担が少なく便秘解消させることが期待できます。
日々の食事から見直しましょう
離乳食による便秘は、多くの赤ちゃんに起こりがちです。
ですがそれだけに、解決法も多く紹介されています。
上記は代表的な例なので、ぜひ効果的に役立ててみてください。
健康的な改善を図ることで、健やかな体を作ってあげることに繋げられるでしょう。