便の水分量がおかしくなると下痢と便秘が起きるといえます
下痢に悩まされている人は、便に含まれる水分量が通常よりも多い状態を指します。
通常便は一定の硬さで排出されますが、下痢になるとドロドロしたものからお水に近いような状態になります。
感染症や食中毒、そのほかの病気が隠れている可能性も考えられます。
一方便秘は便の水分量が少なすぎる状態を指します。
小腸並びに大腸にて便の水分が吸収されすぎる状態です。
すると便はコチコチの状態になり、排出しにくい状況になるわけです。
目次
下痢や便秘は腸疲労が関係している可能性も
下痢や便秘の症状が続く、繰り返すという人もいるでしょう。
それは腸の機能低下の起きている可能性が考えられます。
腸には3つの機能があります。
- 食べ物を消化・吸収する
- 水分の吸収
- 便を体外に排出する
これがスムーズにいかないのは腸が疲労しているからかもしれません。
下痢や便秘の原因である腸疲労を回復するには?
食生活が乱れていくと腸疲労が起こり、下痢や便秘を引き起こしやすくなるといわれています。
例えば甘いものを食べすぎると便秘になりやすくなり、アルコールを飲みすぎると下痢になりやすくなるといいます。
下痢や便秘は一見すると真反対の症状です。
しかし下痢は水分を便から吸収する力が低下している、便秘は便を外に排出する力がダウンしているから起こります。
いずれにしても腸の機能の低下していることに違いはありません。
では腸の機能を戻して、下痢や便秘を改善するにはどうすればいいのかについて詳しく見ていきます。
水分量不足は下痢や便秘を引き起こしやすく
腸機能を回復するためには、水分補給することが重要です。
水分不足が起きると、腸の中に含まれる水分もおのずと少なくなります。
すると食べ物のかすが乾きやすくなります。
また消化器系器官では消化液を分泌して、食べ物の消化・吸収を進めていきます。
毎日消化液で体内の水分は大量に消費されています。
ですからこまめに水分補給をしないと腸内の水分が少なくなって、腸疲労を起こしやすくなります。
ですから水分補給することは下痢や便秘対策で重陽です。
ただし冷たいお水を飲むと、逆に腸の働きを抑制する恐れがあります。
ですから比較的温かめのお水を飲むように心がけましょう。
ジュースで普段水分補給しているから大丈夫と思っている人もいるかもしれません。
しかしジュースには糖分が多く含まれているでしょう。
実は胃腸には糖反射と呼ばれる反応があります。
砂糖を摂取すると胃腸の働きが停滞してしまうという反応です。
ですから水分補給する際にはノンアルコールの飲み物の摂取を心がけることが求められます。
食物繊維を摂取することで下痢・便秘対策
排便トラブルには食物繊維を摂取するといいという話を聞いたことはありませんか?
食物繊維は腸内の掃除をしてくれる役割があります。
便のかさを増すことで腸内を刺激し、便をスムーズに排出する効果があります。
その他にも食物繊維には、食べ物に含まれる水分をまるでスポンジのようにため込む働きもあります。
これは食物繊維の中でも不溶性食物繊維にその性質が見られます。
もう一つは水溶性食物繊維で、こちらは腸内に溜まっている食べかすや宿便をからめとる働きがあるといわれています。
両方の食物繊維とも、下痢や便秘改善に必要な成分です。
ただし両者のバランスが重要になります。
不溶性食物繊維:水溶性食物繊維が2:1のバランスで摂取することが求められます。
不溶性食物繊維は玄米やイモ・根菜・豆類、水溶性食物繊維は海藻やキノコ、こんにゃくに含まれます。
これらの食材を日々の食事の中で意識して摂取することが大事です。
プチ断食も下痢や便秘対策になる可能性も
プチ断食という言葉を聞いたことのある人もいるでしょう。
プチ断食とは文字通り一定期間食事をとらないことです。
私たちにとって食事は欠かせないもので生命維持のために欠かせない栄養素を摂取します。
しかし食事を何度もとると、胃腸は消化のために休みなく働き続ける形になります。
胃腸を酷使することで腸疲労が起こり、機能低下を引き起こして下痢や便秘の要因となる可能性があります。
そこでプチ断食をするのです。
半日から1日くらい食事を一切摂らないようにします。
そうすれば胃腸を使わないので休養を与えることができるわけです。
ただし何も食べないとなると栄養不足に陥りかねません。
そこで食事の代わりとして酵素ジュースやヨーグルトなど、胃腸にあまり負担のかからないもので栄養を補うことが多いです。
水分補給で下痢・便秘対策をするなら純水を
先ほども紹介したように腸機能を高め下痢や便秘の悩みを解消するためには、水分補給が大事です。
水分補給をする際に、ミネラルウォーターを飲もうと思っている人もいるでしょう。
しかしミネラルウォーターには文字通り、ミネラルが含まれています。
特に硬水のようなミネラルの含有量が多いお水を飲むと、下痢を引き起こす恐れもあります。
できるだけ混じりけの少ないお水、具体的には純水などを飲んだほうが腸機能をより効率的に高めることもできるでしょう。
腸を時にはいたわることも大事です
日頃から外食の機会が多く、またついつい飲みすぎ・食べ過ぎてしまう人もいるはずです。
しかし暴飲暴食を続けていると腸に負担がかかって機能低下を起こします。
下痢や便秘が続くようなら腸が疲れているかもしれないと考え、上手く水分補給をしていたわってみましょう。