ジュースの水分は便秘対策に適していません
便秘は便が固くなった状態なので、水分摂取による対策は有効に感じられます。
そして、お水もジュースも同じ液体であるため、どちらも効果は変わらないように考えられることでしょう。
ですが残念ながら、ジュースは便秘対策の水分として適さないのが実際のところです。
便秘の苦しさを解消する上で、ジュースは選ばない方が良いでしょう。
とはいえ、近年は健康を意識した飲料製品も少なくないため、一概にそうともいい切れません。
種類にこだわって、選んでみてください。
目次
ジュースはスムーズに吸収されないため
そもそも、なぜ便秘のとき水分が必要になるのかをご存知でしょうか。
もちろん、固くなった便に水分を与えてやわらかくするというのがひとつです。
ですがもう一点、体内の水分量を増やすということも重要な目的となっています。
その点、ジュースはあまり適していません。
なぜなら、スムーズな吸収がおこなわれないためです。
吸収されやすい水分を選ぶべきでしょう。
便秘時の水分にジュースは避けるべき
普段からジュースを飲み慣れている人は、お水やお茶以上に飲みやすく感じられることでしょう。
便秘対策に水分が有効とはいえ、飲んですぐ効果を期待できるわけでもありません。
やはり成果を得るには、継続が欠かせません。
その点、飲みやすいジュースの方が理想的に感じられるはずです。
ですが残念ながら、吸収の観点から考えると、ジュースはあまり選ぶべきでない水分です。
便秘解消に適した種類を把握して、スムーズな改善を目指しましょう。
ジュースが体に吸収されにくい理由
人間の体は、約6割が水分でできています。
そのため、正常な体内機能を維持する上で、十分な水分摂取が欠かせません。
ですが、体内の水分はもちろんながらジュースでできていません。
すべて、純粋なお水に他ならないのが実際のところです。
そうした理由から、ジュースに含まれるお水以外の栄養分や味覚成分は、純粋な水分摂取という意味で不要な存在であるといえます。
ジュースから水分摂取をおこなう場合、こうした要素とお水を分けた上で吸収しなくてはなりません。
だからこそ、ジュースはスムーズな吸収に適していないのです。
またもう一点、糖分が多いことも理由のひとつです。
多いものでは、ジュース100ミリリットルあたり10グラムほど含まれているといわれています。
この量は、世界的な保健機構が定める、1日に摂るべき糖分は成人で25グラムというガイドラインから考えると、かなり多いことが分かります。
豊富な糖分は肥満の原因になる上、血糖を高めて多尿を引き起こす要因ともなりかねません。
つまり、たくさん水分を摂っても、出ていく量もまた増えてしまうというわけです。
そうした理由から、便秘解消のための水分補給において、ジュースは適さないのです。
便秘に水分摂取が重要なわけ
水分をしっかり摂ることは、便をやわらかくすることだけでなく、腸の活性化も後押しします。
腸内には、絨毛と呼ばれるひだがついています。
そしてこの絨毛をぜん動させることで、便は小腸から大腸へ、そして排便へと促されていきます。
ですが、便が固く凝縮された状態では、この動きがうまく機能しません。
なぜなら、腸は便による刺激があってこそスムーズに機能するためです。
水分をしっかり摂れていれば、便はかさましされて腸に刺激を与えられるようになります。
これこそが、便秘解消に水分が有効である大きな理由です。
便をやわらかくする、体内機能を高めるといった理由に合わせて、覚えておいてください。
便秘に適した水分とは
前述の通り、体が必要としている水分は純粋なお水に他なりません。
そのため、まずおすすめなのは無色透明のお水です。
中でもミネラルが調整されたピュアウォーターは、体内の水分に近く適しています。
またジュースの中でも、糖分やカフェインがほとんど入っていないタイプは利用可能です。
主には、ノンカロリーのお茶やフレーバーウォーターなどが挙げられるでしょう。
またその他、便通を意識した食物繊維入りのものも有効です。
糖分の多いジュースは便秘時の水分として適していない
多くのジュースには、多量の糖分が含まれています。
おいしく感じられるかもしれませんが、一方で吸収を妨げる、多尿に繋がるといったデメリットも伴います。
そのため、水分が必要となる便秘時であってもあまり適していないのです。
便秘解消を目指すのであれば、体内の水分にも近い純粋なお水が有効でしょう。
またジュースでも、糖分やカフェインが入っていない、ノンカロリーノンカフェインタイプは適度に利用可能です。
種類にこだわって、スムーズな便秘解消を目指してください。
飲み物にこだわって便秘解消しましょう
便秘が続くときは水分摂取が重要というのは、有名な話かと思われます。
ですが、ジュースに関してはあまり適していません。
飲み物の種類にもこだわって、有効な対策を目指しましょう。