むくみ解消やデトックス効果を高めるにはバランスのとれた水分補給が大事です
お水を飲みすぎると体が水分過剰でむくみますが、だからといって水分を摂らないと今度は水分不足に陥って体内のデトックス効果を低くすることになります。
体内で消費され、尿や汗から排出される水分量と体内に保持され、外から補う水分量が同じ位になるようにバランスのとれた、体に優しい水分補給がむくみ解消にも、デトックスにも効果的だと言えます。
そのためには量やタイミング、補給する飲みものなどに気をつける必要があるのです。
目次
水の過剰摂取により体がむくみやすくなるのはなぜ?
体内の血液は動脈を通して栄養や酸素を体の隅々まで運び、細胞活動によって出た老廃物や余分な水分が静脈やリンパ管を通じて体内を循環します。
しかし、静脈やリンパ管の流れが悪いと水分が細胞間に溜まってむくみが起こります。
立ちっぱなしや冷え性などによる血行不良もそうですが、水分を摂りすぎると血液が薄まって余分な水分が溜まることがむくみの一原因となるのです。
むくみを解消しデトックス効果を高める水分補給のポイント
水分補給をするのに、水分量が多すぎても不足しても体に良いとは言えません。
体や肌を良い調子に整えるためには、適切な水分補給が大切です。
そこでむくみにくく、またデトックス作用を高める水分補給のコツを紹介するので参考にしてみましょう。
デトックスのために体内で水分が必要になる理由
体の中では呼吸したり、尿や便を生成したり、血液が循環するために多量の水分が消費されています。
老廃物として体外に排出される尿や便には多くの水分が含まれていますが、水分不足になると尿の量が減ったり、便が硬くなったりして排出されにくくなります。
水分は、細胞活動によって出た体にとって不要なものを外に押しだす役割を担っています。
そのため、水分が足らなくなると本来ならば排出されるべき老廃物や毒素が体に蓄積されて、美肌や健康を害してしまう結果となります。
つまり、体の中の余分なものを排出するデトックスのために水分は必要不可欠というわけです。
むくみ解消とデトックスのために必要な水分量は?
人の体内では特に運動していつもより汗をかかなくても、成人で1日約2.5リットルもの水分を尿や汗、便や呼吸などで消費しています。
失った水分量をそのまま摂取すれば、プラスマイナスゼロなので水分過剰にもならず、また水分不足にもならないので理想的だと言えます。
ただし、体内では細胞活動により新陳代謝で、脂肪や炭水化物が分解される時に水分が生成されます。
更に食事からも水分を摂取できるため、1日約2.5リットルもの水分を飲む必要はなく、むしろこれだけの量を摂取すると水分過剰になり、むくみが起こる可能性も高まります。
純粋に水分を補給するのは、1日約1.5リットルが目安だと言われており少ないと水分不足に陥り、デトックスがうまくいかなくなります。
ただし、運動した時や真夏でいつも以上に汗をかいた時はこの限りではなく、1.5リットルより多くの水分補給が必要となるので注意しましょう。
水分補給に適した飲み物は?
むくみを解消した上でデトックス作用も高めるには、水分補給の飲み物にも気を付ける必要があります。
むくみは塩分の摂りすぎも一要因とされています。
体内で塩分は水分を摂りこむ作用があるため、体内の塩分量が増えればそれだけ細胞がお水を溜めこんでむくみが発生します。
そのため、ナトリウムやカリウムなど塩分濃度が高いミネラルウォーターやスポーツドリンクは頻繁に飲むと、塩分濃度が高くなりむくみがひどくなる可能性があります。
ただ、運動をして多量に汗をかいた時などは汗と共に体内の塩分が排出されてしまっているので、必要に応じてミネラルウォーターを摂取するのも良い方法だと言えます。
コーヒーや緑茶は利尿作用があるカフェインを多く含むため、尿の排出量が増えてデトックス効果は高まりますが、体が水分不足に陥る危険性があります。
またジュースなどは、糖分が多いので肥満に繋がるためあまり良いとは言えません。
日常生活における水分補給は、やはり不純物の混じっていないピュアウォーターや麦茶などが適していると言えるでしょう。
適量な水分補給でも一気に飲むのは逆効果
適度な水分補給はむくみやデトックスに効果的ですが、一気に大量のお水を飲むのは逆効果になります。
腎臓で1回に処理される水分量が決まっていて、それを超えてしまう大量のお水が急激に体内に入ると、余分な水分が体内細胞に溜まり、水膨れの状態になるので体がむくんでしまいます。
1日に必要な水分補給量を守ることはもちろん大事ですが、1回で大量に飲むのではなく寝起きや入浴前後など1日数回に分けて行うことが重要なのです。
水分補給は適度な量を守り体に良いお水でこまめに行いましょう
体がむくまないように、そして不要なものをしっかりデトックスするためには適度な量とこまめな水分補給がポイントとなります。
また、冷たいものは体を冷やして血流を悪くするので常温もしくは温かくして飲むことを心がけましょう。