水分を摂りトイレの回数が増えるとデトックスになる？

水分を尿としてトイレで排出することはデトックス効果になるとされています

お水をたくさん飲むと、尿意を感じる頻度も高くなりそれだけトイレに行く回数も増えます。

体内で出た不要な老廃物や毒素などは、腎臓を通して尿となり外へ排出されます。

尿の主成分は水分なので、体内で水分が不足していると尿の量が減り、必然的にトイレの回数も少なくなってデトックス効果が低下します。

尿の量が減らないように、適度な水分補給が必要となります。

血液は動脈を通じて体内細胞へ栄養や酸素を運び、細胞活動によって出た老廃物や毒素は静脈を通じてまず腎臓へ運ばれます。

腎臓で血液がろ過されて、毒素や老廃物、余分な水分が尿となり、体外に排出されるのです。

更に、腎臓でキレイになった血液は全身に戻されるというメカニズムになっています。

体が水分不足にならないように1日必要な量の水分を摂取し、適度にトイレへ行きデトックス効果を高めることが大事です。

しかし、ただたくさんお水を飲めばよいかというとそうではありません。

そこで、デトックス効果を得るにはどのような水分補給をしたらよいか説明していきます。

人の体は運動をせず、目立って汗をかかなくても大人で1日約2.5リットルもの水分を消費しますが、そのうち約60％は尿として体外に排出されています。

ただ、食事から摂取する水分量と体内で脂肪などが分解されて生成される水分量を考慮すると、飲み物からは約1.5リットルの水分補給が必要となってきます。

更に、一気に大量のお水を摂取すると、胃液が薄まって消化不良などを起こすので水分補給のタイミングも大切になります。

1回につきコップ1、2杯程度の量を睡眠中は汗をかくので寝る前と起きた時、入浴や外出の前後、昼間は2、3時間置き位を目安としてこまめに摂取していきましょう。

水分補給と言っても色々な飲み物がありますが、どんな飲み物が適しているかを知っておくことも大事です。

カフェインを含むコーヒーや紅茶、緑茶を好んで飲む人も多いものです。

カフェインには利尿作用があるので、トイレの回数が増えて一見良さそうに思われます。

しかし、カフェインには夜眠れなくなる覚醒作用や空腹時に胃痛が起きやすい胃液を分泌させる作用があるため、頻繁に飲むには適していないですが、気分転換として楽しむには良いと言えるでしょう。

ジュースやスポーツ飲料は糖分を多く含むので、肥満や虫歯にもつながるのでこちらも楽しむ程度の量がおすすめです。

純粋に水分補給として考えるなら、やはりお水が良いと言えるでしょう。

ミネラルウォーターは、お水と一緒に汗で失ったミネラルを補給できますが、お腹をゆるくするマグネシウムイオンが含まれているので飲み慣れていない人だと注意が必要です。

不純物を含まないピュアウォーターなら、体にも優しいのでおすすめです。

トイレの回数を増やして、デトックス効果を高めようと水分補給しても、尿があまり作られず体内の老廃物が排出されていない場合もあります。

腎臓で血液のろ過を行う糸球体という血管が壊れ、機能が低下してしまうと尿の量も減り、本来ならば排出されるべき毒素が体内に残ってしまいます。

糸球体の血管が壊れるのは、運動不足や糖分、油分の多いものを好んで食べる、睡眠不足や疲労など生活習慣の乱れが原因とされています。

腎臓の機能低下の症状としては、本来なら糸球体でろ過されて体内に留まるべきたんぱく質が尿と共に排出されてしまうため、尿が泡立つ、足のむくみがひどくて靴下の跡がなかなか消えない、少し動いただけで息切れや強い疲労感を覚えるなどが挙げられます。

腎臓機能が低下していては、水分補給してもデトックス効果が得られないので自分で当てはまるものがないか、また、定期的に病院で血液や尿の検査を受けて、異常がないかもチェックしておくことが大事です。

通常腎臓で血液がろ過されて、老廃物や毒素、余分な水分が尿として排出されますが、もし上手く毒素が排出されないと体やお肌に悪影響を及ぼす可能性があります。

まず体内の脂肪を燃やす働きを担う酵素が、毒素のせいで動きが鈍って代謝が落ちて太りやすくなり、血のめぐりも悪くなるので冷えやすい体質になってしまいます。

また、腸内で悪玉菌が増加して腸内環境が悪くなり、胃腸機能が低下して便秘を起こしたり、ニキビなどの肌トラブルも引き起こされたりと様々な弊害が生じます。

今まであまりお水を飲むことがなかったという人もいるかもしれません。

しかし、お水を飲むのを習慣化することで体に不要な毒素を排出し、手軽にデトックスすることができるので少しずつでもやってみましょう。