眠気は脱水症状のひとつであるため、水分補給を行うことが大事です


水分をあまりとっていなくて、急に眠気を感じる人もいるでしょう。

人は体内の水分が不足すると、めまいやふらつき、頭痛など様々な脱水症状が現れ始めます。軽度な症状でも水分補給をしないと脱水が進み、やがて強い眠気を覚えるようになりますが、そうなると重度な脱水症状となり、命の危険に晒される場合もあります。

眠気を感じた時は、すでに体がかなりの水分不足に陥っている可能性が高いため、早めに水分補給をしておきましょう。

水分が不足すると、内臓機能や脳の働きが悪くなる

人の体内が水分不足になると、まず主成分が水分の血液はドロドロになって流れが悪くなり、血液により運搬されていた酸素や栄養分などが体の隅々にまで行き届かなくなり、内臓機能や脳の働きが悪くなってしまいます。

また老廃物を排出する尿も出にくくなるため、体内に毒素が溜まります。その結果、疲労や眠気を強く感じるなどの体調不良を訴えるほか、悪化すると意識障害なども起こります。

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眠気を解消するための水分補給は「1日1.5リットル」を目安に

眠気は体が水分不足に陥っているサインの一つなので、眠気を解消するためは早めに水分補給することが大事です。

ただ、水分補給ならどれでも良いというわけではないので、眠気対策の水分補給のポイントを押さえて実践していきましょう。

眠気を感じないために必要な水分補給量

人の体は約6割が水分でできていて、血液や細胞などに含まれています。汗や呼吸、尿や便などで成人で1日約2.3リットルもの水分が消費されています。

しかし体内でも脂肪などから生成されるほか、食事からも体内に水分が取り込まれているので、消費した水分をすべて飲料で補う必要はありません。大人は1日に約1.5リットルを目安として飲料から水分を摂取する必要があります。

必要な水分量を把握し、毎日しっかり補給していれば脱水に陥ることなく、脱水症状の一つである眠気に襲われる機会もぐっと減るでしょう。

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眠気対策の水分補給のタイミングは「喉が渇く前」

1日必要な水分量を喉が渇いた時だけ、一気に飲むという方法で水分補給をしても体には良いとは言えません。喉に渇きを覚えた時は眠気を感じる時同様に、すでに脱水症状が出始めているサインなのです。

すでに体が水分不足になっていると考えられるため、水分補給のタイミング的には少し遅いと言えます。さらに一気に大量のお水を飲むことで、胃腸機能が低下してお腹を壊したりむくんだり、胃酸が薄まって食欲減退にもつながります。

水分補給は1日数回に分けて、コップ1、2杯ずつこまめに行うことが大事なのです。眠気覚ましの水分補給のタイミングとしては、まず寝起きがポイントです。水を体内に入れることで胃腸や脳が目覚め、機能し始めるからです。さらに水分を含んだ尿や便などを排出したトイレの後や、汗をかきやすい入浴前後もタイミングとしてはおすすめです。

また、寝る前の水分補給は目が覚めてしまうのでは?と思われがちですが、寝ている間に汗や呼吸で水分を失うことを考えると寝る直前ではなく、30分前位までに水分を摂っておくことをおすすめします。

眠気覚ましのコーヒーは利尿作用があるため、水分補給にはオススメできない

眠気覚ましの水分補給としては、覚醒作用のあるカフェインを含んだコーヒーや紅茶、緑茶などが良いのでは?思われがちです。確かに眠気自体を解消するにはカフェインを含んだ飲み物は、効果的でしょう。

しかし、カフェインには利尿作用があって体内の水分を尿として、排出する作用もあるので眠気覚ましには良いですが、水分補給という目的にはそぐわないでしょう。さらにジュースも糖分を多く含み、そのせいで喉が渇いてまた飲むという過剰摂取につながり、常飲すると糖分の摂りすぎによる急性糖尿病になるリスクが高まります。

脱水症状の一つとして眠気を解消する水分補給は、不純物を含まないので体に優しく、取り込んだ水分をきちんと体内で吸収できるピュアウォーターや麦茶などが適していると言えます。

⇒カフェイン入りの飲み物で水分補給しても問題ないのか詳しく解説した記事はこちら

水分不足で血液の流れが滞り、脳に酸素や栄養素が運ばれず眠気を感じる


人の体は約6割が水分で占められており、体内水分量の多くは尿で排出され、他にも呼吸に含まれる水蒸気や便などにも水分は消費されています。水分は体内で必要な分だけ生成できないため、外から飲料で補う必要があります。

しかし喉が渇かない、汗をかいていないから大丈夫だと思い込んで水分補給しないと、どんどん体内の水分が減ってしまいます。その結果、血液の流れが滞って脳に必要量の酸素や栄養素が運ばれなくなり、集中力が低下して眠気を感じる脱水症状が出始めるのです。

(まとめ)水分不足が原因で眠気を感じる?

眠気は脱水症状のひとつであるため、水分補給を行うことが大事です

眠気を感じるのは、体が水分不足になり脱水に陥った時の一症状とも考えられます。脳に必要な酸素や栄養素が届かなくなり、眠気を感じてしまうのです。

体が必要とする水分量の補給を1日数回に分けて、タイミングよく少量ずつ行い、眠気を吹き飛ばしましょう。