健康な状態の人が普段の水分補給だけで太る心配はありません


健康な状態の人が水分補給にお水を飲んでいるのであれば、多少飲みすぎても特に太る心配はないでしょう。

水分にも重さがあるため体に入れれば体重の増加は一時的に起こりますが、体にとって多いと感じた水分はバランスをとるため尿となって排泄されるので、腎臓の働きが正常であれば問題はありません。

それよりも活動量や体の状態に合わせてしっかりと水分補給をした方が健康増進に役立つといえます。

水分が不足すると、身体に余計な水分を溜め込みやすくなります

水分のとりすぎよりも不足した状態の方が余分な水分を溜めてむくみやすく、太ったように見えてしまうでしょう。

余分な水分の排泄がうまくいかなければ老廃物もたまりやすくなり、肌荒れや便秘などのつらい状態を招く結果になってしまいます。

また、十分水分補給したつもりでも、味の濃い物を食べたり活動量が多かったりすると不足している可能性があるでしょう。

水太りとはむくみのことです

身体が重くなり、太るのは単に脂肪が増えたことだけが原因ではありません。

体内の水分量が増える水太りも関係しています。水太りは代謝機能の低下により、老廃物が排出されず体内に余分な水分をため込むことでむくみが生じている状態のことを言います。

代謝が悪くなると血流も滞り、体温や血圧などをコントロールする自律神経の働きも鈍り、体調悪化にもつながります。

結果的に水分が排出されずにどんどん溜まり、体重が増えてしまうのです。

⇒妊婦さんの水分補給については、こちらの記事妊婦さんは水を飲むと太る?をお読みください。

ダイエット中の水分補給には、不純物の少ないお水がおすすめ

毎日欠かせない水分補給ですが、その仕方のポイントを間違えると太る可能性が出てきてしまいます。

それだけでなく、水分補給をしているにも関わらず体が渇いてしまったり体調を崩したりすることがあるので、正しいポイントをおさえて行いましょう。

そこで、太る心配の少ない水分補給の注意点をご紹介します。

余分な成分の入っていない飲み物を選ぶ

毎日の水分補給にはお水のような余分な成分の入っていない飲み物を選びましょう。

飲み物であれば何でも良いわけではなく、その中に含まれる成分の影響を受けるので成分が水分だけの状態に近ければ近いほどスムーズな水分の吸収が期待できます。

もしコーヒーや紅茶のようなカフェインがたくさん入った飲み物をお水代わりに飲んでいると、利尿作用により水分が積極的に外へ出てしまうので、飲み物を飲んでいるにも関わらず体が渇く状態になることがあります。

また、ジュースを頻繁に飲めば砂糖が多く入っているので糖分の取りすぎになってしまうのです。

お水なら、店頭でもさまざまなミネラルウォーターが手軽に購入できることからミネラルウォーターを飲もうとする人もいるでしょう。

しかしその中に含まれているミネラルは、人の体にとってごく微量は必要ですが多くとってしまうと水分吸収を妨げることになり、飲んだ量の割に吸収する水分が少なくなってしまうのです。

そこでおすすめのお水は、成分がほぼ全て水でできている「純水」です。

純水は赤ちゃんのミルクを作る時のお水としても推奨されているので、体への負担を軽くして水分補給ができるお水と言えます。

スポーツドリンクなどは糖質が含まれることがあります

スポーツドリンクには糖分が含まれているものも多く、水分補給をスポーツドリンクで行うと糖質を摂りすぎるリスクがあります。

さらに、お茶に含まれるカフェインには利尿作用があるので逆に水分不足を招いたり、消化機能に負荷をかけたりすることもあるので要注意です。

水道水も衛生的には問題ありませんが、微量の塩素が気になるので水分補給はピュアウォーターがおすすめです。

⇒運動中の水分補給におすすめの硬水や、酵素ドリンクについては、こちらの記事【保存版】水分補給をしないと体重が増えやすくなるって本当?をお読みください。

大量のお水は身体が処理しきれないため、こまめにお水を飲むことが重要です

少しずつこまめに飲む

水分補給をする時は、コップ1杯ずつこまめに飲むことが理想的です。ただし暑い時期や活動量が多い時などは飲む量を増やすなど、適度に調整して飲みましょう。

もし一度に大量のお水を飲んだとしても吸収しきれないため、余った分は尿から排せつされてしまいます。

体内に吸収できる量は限りがあるので、たくさんのんでムダにする効率の悪い飲み方よりも、飲みやすいコップ1杯程度のお水を、時間をおいて飲んだ方が良い水分補給になるのです。

水分を排せつすることも考える

水分補給は大切ですが、体にとりこんだ水分をスムーズに巡らせて最後は排泄することも合わせて考えましょう。

1日当たり7~8回程度の尿が出ていれば健康的に水分を排せつできていると言え、1日で1500~2000ccの尿が出ていることになります。

尿量が少なかったりそれよりもかなり多くの回数トイレに行ったりすることがあれば、何らかの異常が起きている可能性があるので早めに病院で診察を受けましょう。

そして、代謝をスムーズにさせるためには体を動かして血流をアップさせることもひとつの方法です。

摂取した水分の流れがスムーズになれば排せつもとどこおりなく行えるので、水太りの予防につながりむくみのないすっきりした状態が保てるでしょう。

簡単な運動としてウォーキングや階段の昇降があり、特に下半身に筋肉をつけることで心臓へ血液を送り戻す働きがより活発になり、下半身もすっきりしやすくなります。

水分補給におすすめのタイミング

体内では吸収できる水分量は限界があるので一気に大量に飲んでも代謝に使われず、そのまま排出されてしまいます。

効率よく水分を取り込むためには1日数回にわけて少しずつ飲むのがポイントです。

水分補給のタイミングは、朝起きた直後や夜寝る前、運動や入浴の前後、食事中が適しています。

基本的に汗をかくなど水分不足に陥る前、喉が渇いたと感じる前に飲むようにしましょう。

「水太り」を防ぐために、適切な水分補給と適度な運動を心がけましょう

体が渇いて水不足の状態になると余分な水分もためこんだ結果いわゆる水太りになってしまうでしょう。

水分が蓄積されるだけならまだしも、さらに老廃物や脂肪もたまりやすくなり、落としにくいと言われるセルライトがつく可能性もあります。

セルライトは普通の脂肪とは違って燃焼しづらく、マッサージをして落とそうとしても自分の力ではなかなか難しいものです。

そのセルライトがつくことを防ぐためにも十分な水分で体を満たしておく必要があります。

水を飲んで太るということはない

水はノンカロリーなのでたくさん飲んだからといって太る原因にはなりません。体重が増加するのは代謝機能が低下して不要な水分が排出されずに、むくんだことが原因だと考えられます。

通常であれば、水を飲んでも自然に不要な水分は排出されていくはずです。水太り防止のためには、一気に大量に水を飲まないことが大事です。さらに、冷たい水は代謝低下を招くので飲むなら常温もしくは白湯が良いでしょう。

塩分や糖分の過剰摂取もむくみにつながるので食事には注意が必要です。水ダイエットといって水しか飲まないダイエットに挑戦する女性もいますが、健康を害するので絶対にやめましょう。

また食事量だけを制限する食事ダイエットも良いとは言えません。血流を促し、代謝アップを目指すには適度な運動も必要となってくるからです。運動不足解消のために生活習慣を見直してみてください。

⇒運動後の水分補給についてご心配な方は、こちらの記事ダイエット中は運動後にお水を飲むと太るの?をお読みください。

(まとめ)水の飲み過ぎは太る可能性がある?

健康な状態の人が普段の水分補給だけで太る心配はありません

水分摂りすぎは太るのではなく、水分代謝が上手くいかず体がむくんだからです。

また、水分補給を糖分の多いジュースやスポーツドリンクで行えば、太ってしまう場合もあります。

余分な成分の入っていないお水を適量、こまめに飲むことで血流を促され、老廃物なども排出されるためむくみが解消されて体がすっきりとしてくるはずです。

水分代謝を促すには、適度な運動により汗をかいて余分な水分を出すことも大事です。水分補給は寝る前や寝起きなどタイミングよく行いましょう。