体調の悪い時はお水・砂糖・塩で作った経口補水液を使った水分補給をしましょう


健康な状態で日常生活をしているだけであればお水での水分補給でも十分でしょう。

しかし下痢をしているような体調の悪い時や脱水を起こしやすい子供・高齢者の水分補給には、砂糖と塩が適度に入った経口補水液を使う方法もあります。

スポーツドリンクよりも体に負担をかけず水分と栄養を補給できるので、体調や飲む人に合わせてお水か経口補水液かなどを選ぶと良いでしょう。

経口補水液は水分と栄養を一緒に吸収できます

水分補給は通常お水のみで十分ですが、それ以外の栄養までカバーすることは難しいものです。

体調が悪いときなど、汗をたくさんかくと、水分だけでなくナトリウムなども一緒に流れ出てしまうので、適度に補給する必要があります。

食事がとれない時には糖分のような栄養も合わせてとる必要があるので、砂糖と塩を含んだ吸収しやすいお水である経口補水液がおすすめです。

水分補給に経口補水液を使いたいケースと作り方

お水そのものでの水分補給は、ふだんの日常生活においてはおすすめの方法ですが、風邪を引いて体調を崩した時や下痢になった時などには経口補水液を適度に使ってより水分吸収を高める方法があります。

水分の吸収効率を高めるためには糖分の含まれた水分が良いと言われており、体にとって少量は必要な塩分も含んでいる飲み物である経口補水液は、あらゆるシーンで活躍してくれるでしょう。

そこで、経口補水液を飲みたい時や自宅でできる作り方をご紹介します。

下痢が続いている時

下痢が続くと水分の他に体の活動に欠かせないナトリウムもどんどん排出されてしまいますが、砂糖や塩を含んでいるからとスポーツドリンクを飲むことは避けましょう。

スポーツドリンクにも栄養や電解質が含まれていますが、胃腸が弱っている場合にとって糖分の量が多すぎるのです。

消耗の激しいスポーツや発熱のみの時には飲みやすいものですが、下痢の時は避けた方が安心でしょう。

その点経口補水液は砂糖を控えめにし、体液の浸透圧に近づけてあるため、下痢など体調不良の時にも水分などを吸収しやすくなっています。

それから下痢になった時は、こまめに少しずつ飲むことで、下痢をするたびに飲むようにします。

また、小さな子供に飲ませる時はスプーンにすくって少しずつあげましょう。

「飲むと下痢をするから」といっても、ある程度は吸収されているので心配はなく、それよりも飲まないことの方が脱水の危険性を高めてしまいます。

脱水になりやすい子供や高齢者の水分補給

小さな子供の水分量は体に対して7~8割を占めていると言われており、その分大人にとっては少量の水分を失うことで体調不良は起こしやすくなります。

そして高齢者はもともと体の水分量が減っており、成人が6割のところ5割程度しかありません。

そのため体は常に渇きやすい状態にあり、少し暑くなった程度でも脱水に陥る危険性があるのです。

子供や高齢者が脱水にならないためには、次のような症状がある時経口補水液で体調を整えてあげましょう。

子どもの場合は、39度以上の発熱・1日6回以上の下痢・おう吐が続く・泣いても涙が出ない・肌や口、舌が乾燥している・機嫌が悪い・ぼんやりしている・顔色が悪い時などです。

高齢者の場合では、たんのからんだ咳を繰り返している・脇の下に汗をかかない・肌をつまむと戻りが悪いなどの時があげられます。

経口補水液の作り方

市販の経口補水液を購入して使うと便利ですが、自宅にあるもので作ることもできます。

どうしても買いに行けない時などに作ってみましょう。

用意する物は、お水1リットル・砂糖小さじすりきり6杯・塩小さじ1/2杯で、お水は吸収効率をあげるため純水を使うことをおすすめします。

全てをペットボトルなどの容器に入れてよく混ぜればできあがりですが、飲みにくいと感じる時はオレンジジュースを100ccほど混ぜると飲みやすくなります。

もし小さじがなければペットボトルキャップを代用してはかりましょう。

お水は純水がおすすめと書きましたが、ミネラルウォーターは避けた方が安心でしょう。

なぜならミネラルウォーターに含まれるミネラルは、ごく微量なら人の体にとって必要なものですが多くとると体に負担をかけることになり、特に子供や高齢者にとっては負担がかかりやすいためです。

栄養が不足すると体の調子を崩しやすくなります


体にとって水分が不足することは危険ですが、栄養の不足ももちろん体調を崩す恐れが出てきます。

そのため特に食べ物や飲み物をふだんどおりにとれない時は、経口補水液のように砂糖や塩を含んだ水分を飲むとよいでしょう。

水分ばかりたくさんとってもエネルギーとなる糖分がなければ体を動かせず、塩のようなミネラルも適度になければ体の調整ができなくなってしまいます。

そればかりかお水だけを多く飲むと体内の水分バランスを崩しやすくなる恐れもあるのです。

必要に応じて、水分補給はお水・砂糖・塩で作った経口補水液を使いましょう

ひどく汗をかくことのない日常生活ではお水による水分補給で十分ですが、おう吐や下痢などの症状がある時や子供・高齢者の水分補給には、経口補水液がおすすめです。

水分と一緒に砂糖・塩を適度にとることで体調を整える役に立ちます。