寝たきりだと煩わしさから水分補給を避けやすくなります
寝たきりでも体の中では代謝が行われているので、汗や排泄物から水分が出ていきます。
水分補給をしっかりと行わないと水分不足による体の不調や、脱水症状に繋がる可能性があるので注意が必要です。
特に寝たきりの人の場合、トイレに行くのに介助が必要であったりオムツを付けていたりすることから、尿の量を減らそうとして水分を控えてしまうことがあります。
体に良くないので、きちんと水分補給を行えるようにしましょう。
寝たきりでも水分補給が必要です
寝たきりで運動などをしなくても体内では水分を必要としています。
寝たきりとなるのはお年寄りが多いですが、お年寄りでも一日に理想とする水分補給量は1~1.5リットルと、成人女性とあまり変わりません。
体を動かさないといっても身体の半分以上は水分で、さまざまな役割を果たしています。
きちんと水分補給を行わないと脱水症状を起こす可能性があるので、水分補給は大切です。
お年寄りで寝たきりの場合は、加齢が原因で本人が渇きに気が付きにくいです。
さらに体内に水分を保持する能力も低下しています。
こうした理由から、寝たきりのひとは脱水症状を起こしやすいので、水分補給が大切です。
寝たきりの水分補給のポイント
寝たきりでも水分補給が重要なことは分かりましたが、介護する側が水分補給を促しても飲んでもらえないなどの悩みがあると思います。
どのように水分補給を行うと効果的かなど、寝たきりにおける水分補給のポイントをみていきましょう。
水分補給に適している飲み物
水分補給は常温のお水や白湯などが体に優しいですが、水分補給を摂りたがらない人の場合これらの飲み物だと飲んでくれない可能性があります。
その場合に備えて、お茶やスポーツドリンク、ジュースなど本人が飲みたくなるようなものを数種類用意しておくのも良いでしょう。
ただしカフェインやアルコールなどは、利尿作用があるので水分補給にはあまり向いていません。
ジュースも摂り過ぎると糖分などを取り過ぎることになるので注意しましょう。
また、水分補給は飲料からに限ったことではありません。
お水などからの水分補給がうまくいかない場合、果物など水分を含むもので代用するのも良いでしょう。
嚥下機能が低下して咽やすい人の場合は、水分補給ができるゼリー状の飲料も便利です。
食事に汁物を増やすのもひとつの手です。
ただしジュースと同様、果物などだけで水分補給を行おうとすると糖分や塩分過多に繋がる可能性があるので注意が必要です。
介護する側が定期的に水分補給を促すのが大切
寝たきりの場合の水分補給はどのように行うと良いかを考えてみましょう。
自由に動くことができないため、介護するひとが気を配る必要があります。
喉が渇いたからと自分で飲みに行くことはできません。
さらに寝たきりのひとは水分補給を遠慮しがちですし、お年寄りの場合は喉の渇きに気が付きにくくなります。
これに加えてトイレ介護を嫌い尿の量を減らしたいと考えてしまう傾向もあるため、本人は喉の渇きを伝えてこないこともあります。
しかし、気が付いていないだけで体が水分を必要としていることは多いので、介護する側が気を配り定期的に水分補給を促すことが大切です。
スポーツドリンクは補助的に使う
寝たきりでも汗や尿などで水分が失われますが、このとき失われているのは水分だけではありません。
老廃物や塩分も一緒に出ていってしまいます。
そのことを考えると、寝たきりの水分補給はお水よりもスポーツドリンクが良いのでしょうか。
すでに脱水症状を起こしているならば、素早く水分と塩分を補給できるミネラルウォーターは効果的です。
しかし普段からたくさん飲むことは塩分や糖分の摂り過ぎになるので注意しましょう。
体は必要とする栄養素を摂ったときに、おいしいと感じやすいです。
一口スポーツドリンクを飲んでおいしいと感じる場合、体が塩分を必要としている可能性があるので飲むと良いでしょう。
体が必要とする塩分などのミネラルは、水分補給時ではなく基本を食事から摂れるようにして、スポーツドリンクは補助的な使い方をするのがおすすめです。
寝たきりのひとは水分補給を避けがちです
寝たきりで体を動かさない場合でも、汗や排泄物から水分が失われています。
汗をあまりかかなくても、皮ふや呼気から気が付かないうちに水分が蒸発しています。
お年寄りで寝たきりの場合は、加齢が原因で本人が渇きに気が付きにくいです。
さらに体内に水分を保持する能力も低下しています。
これに加えてトイレ介護を嫌い尿の量を減らしたいと考えてしまう傾向も。
このような理由から寝たきりのひとは脱水症状を起こしやすいので、水分補給が大切です。
寝たきりでも水分補給をしっかりと行いましょう
寝たきりで体を動かさない場合でも、汗や排泄物から水分が失われています。
汗をあまりかかなくても、皮ふや呼気から気が付かないうちに水分が蒸発しています。
介護者と被介護者は互いによく注意して、適切な水分補給を心がけましょう。