一気飲みによる水分補給がムダが多いため避けましょう
生命維持時活動のためには体内の水分が不足することは危険です。
でも脱水を起こしてはいけないからといって、一度にたくさんの水分をとることは逆に尿量を増やすことになりせっかくの水分がムダになってしまいます。
水分を一気に体へ入れると消化器官にも負担をかけることになるので、一気飲みは避けた方がよいのです。
より効率よく水分を吸収するためにも少しずつ飲む方が適しています。
目次
一度に吸収できる水分量は限られています
お水などを飲むとそこに含まれる水分は腸管から吸収されますが、飲めば飲んだだけ水分で体が潤うというわけではありません。
飲んだ水分をきちんと体内へとりこむためには一気に体へ入れるよりも、少しずつこまめに飲んだ方が効率が良いのです。
腸管から吸収できる水分量は限られているので、適量を数回に分けて飲むようにすると体液の濃さも保ちやすく体も潤います。
ムダのない水分補給をするための飲み方
せっかく飲んだ水分を体内に吸収することなく体の外へ排せつされてしまってはもったいないことでしょう。
それに一気に飲むような飲み方では体に負担がかかり、デメリットが多いのでおすすめできません。
とった水分をムダなく吸収し、効率よく生命維持のために使うには次のようなポイントに気を付けて毎日の水分を行ってみましょう。
一度に飲む量はコップ1杯程度
水分補給は一気飲みでたくさん飲むことよりも、少しずつ時間をあけてから飲むことがポイントです。
そして、日常生活の中での水分補給なら1回に飲む量はコップ1杯程度、約200mlにしましょう。
この量であればふだんお水を飲む習慣があまりない人でも飲みやすい量で、こまめに飲むにしても準備が面倒な量ではないはずです。
暑い時期の水分補給では、コップ1杯では足りないと感じることもあるでしょう。
その場合にも、何杯も続けて飲むのではなくできれば20~30分ほど間をあけてからもう1杯飲むことです。
また、水分の吸収をよくするために糖分と塩分を少し加えたお水を飲むこともおすすめで、その場合の量の目安はお水1リットルに対して食塩2g、角砂糖はお好みで入れてよく混ぜましょう。
この時に使うお水を純水にすると成分がお水の中に溶け込みやすく、吸収を邪魔する成分がほぼ存在しないのでスムーズな吸収が期待できます。
吸収にムダのない純水を飲む
水分補給を効率よく行うためには、その時に使う飲み物選びも重要です。
より水分の割合が高くてその他の成分が含まれていない飲み物が理想的な水分補給のできるものとなります。
そこで選びたい飲み物は「純水」で、純水とはお水の一種ですが水道水やミネラルウォーターとは違って成分の99.9%が水分になるよう作られたお水です。
水道水やミネラルウォーターももちろん水分はたくさんもっていますが、純水ほど水分の割合は高くなく、含まれているミネラルによって水分の吸収が抑制されてしまいます。
水分吸収の阻害には個人差がありますが、その働きのために人によってはお腹がゆるくなることもあるのです。
その点純水はミネラルまで取り除いて作られているので、ミネラルは苦手な体質の人であっても体に優しく水分を吸収することができます。
また体にやさしいだけでなく、そのままでも飲めるほどおいしいお水を原水に使っていることで、おいしさも保証されたお水になっています。
のどが渇く前に飲む
のどが渇けば自然と飲み物を口にしますが、すでにその時には脱水が始まっていると言われています。
このことからのどの渇きを感じる前に水分をとる必要があり、その時にも少しずつ飲むことです。
それにのどが渇けば一気にお水を飲んでしまいたくなり、体は水分をよりたくさん吸収したくても吸収しきれず排せつされてしまいます。
日常生活をしていると、過ごしやすい環境にいればあまり渇きを感じないものですが、それでも適量のお水をこまめに飲んでおきましょう。
特に高齢者の場合は渇きを感じにくくなっているので、のどが渇いたと思わなくてもお水を飲むようにすることが健康を保つ役に立ちます。
一気飲みは逆に脱水になる可能性もあります
汗をかいてのどが渇くとつい飲み物を一気飲みしたくなりますが、この時の飲み物が大量のお水の場合逆効果で渇きがひどくなることもあります。
それは、体液が大量のお水によって一時的に薄められるので体液濃度を守ろうと汗や尿で積極的に水分を外へ出そうとするのです。
するとたくさんの水分が使われてしまい、結果的にお水を一気に飲む前よりも渇いた状態になります。
日常生活の中でこまめに飲むのであればお水で十分ですが、一度に飲む量には気をつけましょう。
一気飲みせずこまめに水分補給をしてください
毎日の水分補給は、日常生活ならコップ1杯のお水をこまめに飲む方法がおすすめです。
お水は純水を選ぶとなお体にやさしく水分が吸収できるようになります。
そして純水でも一気飲みをすれば体に負担をかけるので、適量を飲むようにしましょう。