新陳代謝を上げるには、基礎代謝の多くを占める内臓の代謝アップが重要です
代謝を上げるためには体を動かしたほうがいいと言われることがあります。
基礎代謝の中でも、筋肉による代謝が多くを占めていると考えられていたからです。
しかし最近になって、筋肉よりもむしろ内蔵の新陳代謝に占める割合の大きなことがわかりつつあります。
ですから筋肉を動かして運動する習慣をつけることも大事ですが、内臓を意識して動かすようにすることも代謝をアップするためにプラスに働きます。
目次
内臓の新陳代謝に占める割合は?
内臓と新陳代謝の関係性についてはデータも出ています。
FAOとWHO、UNUの1989年に行った合同特別専門委員会の報告によると、肝臓の占める割合が最も大きかったです。
基礎代謝の27%を占めています。
次いで脳が19%、筋肉18%、腎臓10%、心臓7%が続いています。
筋肉の占める割合も無視できないものの、内臓の新陳代謝に果たす役割の大きさがお分かりになるでしょう。
内臓の働きをアップして新陳代謝の働きを高める方法
新陳代謝を上げるためには筋肉だけでなく、内臓を動かす必要のあることはお分かりになったでしょう。
しかし筋肉は運動すれば動かすことができますが、内臓は普段意識して動かしている人はあまりいないでしょう。
そこでここでは内臓を動かして新陳代謝をアップさせる方法について紹介します。
姿勢をよくすることは重要
内臓の働きを向上するために重要なのは、内臓を本来あるべき位置にキープすることです。
普段の姿勢が崩れてしまうと内臓の位置がずれてしまう恐れがあります。
また姿勢によっては、内臓を圧迫する可能性も考えられます。
内臓の位置がずれる・圧迫を受けると、血流が悪化してしまいます。
すると内臓を動かすのに必要な栄養分が十分回ってこなくなり、働きが鈍くなります。
そこで常日頃から正しい姿勢を意識することが重要です。
猫背ではなく、背筋をピンと伸ばすように意識すると内臓は正しい位置に戻りやすくなりますし、血流も改善します。
その結果内臓が正常に機能するようになり、新陳代謝のアップにつながっていくでしょう。
規則正しい生活習慣をつけて内臓に負担をかけない
規則正しい生活は健康面でプラスになることは多くの人が知っているでしょう。
生活習慣の改善は、新陳代謝をあげる点でも意味があります。
生活サイクルが乱れてしまうと、自律神経が乱れがちです。
この自律神経は、内臓の働きをコントロールする働きもあります。
つまり生活サイクルが乱れ、自律神経が乱れると、内臓の機能も乱れてしまいます。
その結果、新陳代謝もダウンしやすくなるわけです。
そこで生活習慣の乱れ気味の人は、見直してみることです。
なかなか仕事などで忙しい現代人の場合、規則正しい生活を毎日続けるのは難しいかもしれません。
しかしできるときには栄養バランスのとれた食事を意識してみる、夜更かしせずに早寝早起きを心がけるなど心がけてみるといいでしょう。
生活習慣の乱れの中でも、食生活の乱れはしばしば指摘されています。
暴飲暴食や肉ばかりで野菜や果物をほとんど摂取していない、お酒を飲みすぎる毎日が続くとどうしても内臓に大きな負担をかけます。
さらにストレスが過剰にたまることも内臓の働きを悪化する原因になりかねません。
ストレスフリーの生活を送ることは難しいでしょうから、趣味の時間を作るなどストレスを定期的に解消できるような時間をとってみるのがおすすめです。
肝臓ストレッチをして対策しよう
先ほども紹介したように、基礎代謝の中でも最も代謝量の多いのが肝臓とされています。
そこで肝臓の働きを意識することは、新陳代謝をアップするために重要です。
実は肝臓をストレッチすることで、肝臓の働きを改善できるといわれていて注目を集めています。
まずは四つん這いになります。
そしてみぞおちのところが天井に引っ張り上げられるような感じで背中を丸めていきます。
この時息を吸います。
息を吸い切ったところで力を抜いて今度は腰がそるような感じで息を吐きながら体を動かしていきます。
この運動をするときには、四つん這いの姿勢をするときに股関節と肩の角度が垂直になるように意識しましょう。
また背中を丸める際に、首には力を入れないようにすることが大事です。
肝臓にはいろいろな働きがあります
新陳代謝の消費の割合を見てみると、ほかの内臓・組織と比較して肝臓の占める割合の大きいことは先に紹介した通りです。
その理由は、肝臓の果たす働きの多さにあります。
肝臓といえば、お酒を飲んだ時にアルコールを分解する働きは広く一般的に知られているでしょう。
しかしそのほかでも500種類を超える働きがあるといわれています。
それだけいろいろな役割を果たすので、消費エネルギーも大きくなるわけです。
生活習慣を整えることも大切です
新陳代謝を上げるためには、運動することももちろん重要です。
その一方で内臓の働きを改善することも大事なのです。
生活習慣を見直して、内臓が正常に機能するように心がけましょう。