新陳代謝の悪化が交感神経を鈍らせ、低血圧を引き起こすと考えられています
新陳代謝が低くなると、自律神経に影響が出るといわれています。
特に日々の生命活動をするために必要なエネルギー消費の基礎代謝と密接に関係しています。
もし基礎代謝が低くなると、交感神経の働きが低下するといわれています。
この交感神経は血圧の動きとも連動しています。
基礎代謝が悪くなると、交感神経の働きが鈍くなり、血圧も低下してしまう関係にあります。
よって低血圧の人は、新陳代謝が低いと推測できるわけです。
目次
低血圧で新陳代謝はどうダウンする?
血圧が低くなることは、血行が悪くなることと一緒です。
血の巡りが悪くなると体温が下がります。
体温が低下すると、基礎代謝にも影響を及ぼします。
20~30代女性の基礎代謝の平均は1200キロカロリーといわれています。
もし体温が1度低下すると、基礎代謝が平均よりも約12%低下するとみられています。
低血圧改善して新陳代謝をアップするには?
このように低血圧だと新陳代謝が悪くなって、太りやすい体質になりがちです。
自分が低血圧であると自覚しているのであれば、血圧を上げるように生活習慣を改善しましょう。
では具体的に血圧を上げるためにどのような対策を講じればいいかについて、いくつか紹介していきます。
食べないダイエットは行うべきでない
若い女性を中心にダイエットに励んでいる人も多いでしょう。
若い女性のダイエット方法を見てみると、食べ物をとらないやり方をしているケースが多いです。
食べ物をとらなければ、太らないという安易な発想でしょうがこのアプローチは危険です。
食べないダイエットをすると、体が飢餓状態にあると判断してしまいます。
すると少しでも無駄なエネルギーを消費しないようにしようとします。
ということは、基礎代謝の低下を招いてしまうのです。
基礎代謝が低下すれば、先ほど紹介したように交感神経の働きも鈍くなります。
引いては血圧の低下を招いてしまうのです。
ダイエットしようと思って食べないことが、逆に太りやすい体質にしていることを理解しておきましょう。
有酸素運動をする習慣をつけよう
では低血圧の人が血圧を上げるためにはどうすればいいか、それはずばり運動する習慣をつけることです。
低血圧がなぜ起きるか、それは心臓の筋力が弱くて十分に血液を送り出すことができなくなっている、もしくは下半身の筋力が低下して血液を心臓に押し戻す力が弱くなっているかのいずれかです。
運動する習慣をつけて、筋力増強すれば、血液の流れもよくなって、低血圧の状態を改善できる可能性は高いです。
運動といっても具体的にどのようなエクササイズをすればいいかですが、それは有酸素運動がおすすめです。
有酸素運動とは具体的にウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳といった長時間連続して続ける運動のことです。
有酸素運動を続けることで、血流が改善して、血圧を高めることができます。
中にはほとんど最近運動していないという人もいるでしょう。
そのような人がいきなり運動すると、かえって体に大きな負担をかけることになりかねません。
その場合には些細なところから体を動かすことに意識を向けることです。
エスカレーターを使わずに階段で上り下りする、最寄り駅の一つ手前で降りて歩いて帰宅するなどです。
簡単に毎日できるエクササイズ
有酸素運動することで、血圧と新陳代謝の改善効果が期待できます。
しかし中には、仕事などの関係でそう毎日有酸素運動できる時間を確保できないという人もいるでしょう。
その場合には、簡単に仕事の合間などにできるエクササイズがあります。
それはつま先立ち運動です。
文字通り、ちょっとした時間を使ってつま先立ちをするエクササイズです。
つま先立ちを1日10回程度で構わないので毎日実践してみましょう。
つま先立ちをすることで、ふくらはぎの筋肉がきゅっと締まるのを実感できるはずです。
ふくらはぎの筋肉が鍛えられ、下肢に行った血液を心臓に戻すポンプ能力が向上します。
電車やバスで通勤する時間を使ってエクササイズを取り入れてみるのはいかがですか?
このように仕事の合間や移動の時間も無駄にせずに、運動に取り組むことが低血圧・基礎代謝低下対策では有効です。
低血圧は軽視することは危険です
高血圧症は生活習慣病の一種として取り上げられることも多いです。
しかし低血圧は病気としてとらえている人はあまり多くないかもしれません。
それでも低血圧の状態を放置していると、いろいろな不調を引き起こします。
朝起きるのがつらい、貧血気味、集中力散漫になるなどの症状が起こりやすいです。
いずれも今すぐ深刻な病気になるものではありませんが、生活に支障の出る可能性はあります。
早めに対策を講じることは必要です。
体を動かす習慣をつけましょう
低血圧と新陳代謝の低下には密接な関係のあることがお分かりになったでしょう。
体をこまめに動かす習慣をつけて、血圧と代謝のアップを目指しましょう。