水分補給の際はカリウムも補給するとよいと言われています
夏場の水分補給は本当にこまめにしなければなりません。
人によっては15分おきに一口ずつペットボトルから水分補給をするぐらい徹底してやっている人もいるようですが、これだけ熱中症の怖さが広まってもやはり毎年熱中症で運ばれる患者が後を絶ちません。
一つにはお水で水分補給をするだけでなく、汗で流れて出てしまった栄養素を補給する必要があるということをあまり意識していないからでしょう。
カリウムなども大量の汗とともの身体から失われてしまう栄養素の一つです。
目次
カリウムは補給した水分を保持するはたらきがあります
カリウムという栄養素は水分の保持のために働いているものであり、カリウムが無くなってしまうと細胞内で脱水症状が起きてしまいます。
熱中症になってしまった人がその後臓器の機能障害などになるのもこうしたカリウム不足による脱水症状などが原因となることがあります。
こうした栄養素をしっかりと補充するため飲み物や食事にまで気を配る必要があります。
カリウムは汗で失われるため水分補給が必要です
夏場に大量に汗をかいて疲れを異常なほど感じるのは、体内から重要な栄養素が流れ出てしまうからですが、カリウムだけでなくナトリウムやマグネシウムといったものも流れていってしまいます。
こうした栄養素が極端に失われることによって筋肉の痙攣や強い倦怠感、場合によっては心拍数の上昇などが起こります。
こうした栄養素をしっかりと摂取するためには適切な水分補給とともに、食事のバランスを考えたり、場合によってはサプリメントにて補給する必要があります。
ではここで考えているカリウムを多く含むものはどのようなものがあるのでしょうか?
カリウム摂取するなら野菜、果物、豆類
カリウムを効率よく摂取したいならば、野菜や果物、豆類を積極的に食べる必要があります。
適切な食事をしていれば、普通はカリウムが欠乏するということはありません。
やはり問題となるのは夏場のように極端に汗をかいてしまう時でしょう。
このような時期の低カリウム血症が脱力感や食欲不振といって症状となって現れ、いわゆる夏バテの原因となっているようです。
簡単にカリウムを補給しやすい料理としてはお味噌汁がおすすめです。
夏場はついつい暑さのせいでお味噌汁を食卓から省く家庭も多いかもしれませんが、お味噌汁は適度に塩分を補給できて、野菜や豆腐などをたくさん入れることによってカリウムやマグネシウムを摂取することが可能です。
ぜひ夏場も具だくさんのお味噌汁を定期的に飲むようにしてください。
日本の食生活では塩分が多め
日本の食生活を考えるとかなり塩分が多めのものが多いような気がします。
ナトリウムを摂取しすぎると高血圧になる恐れがありますが、だからといって家庭で病院なみの塩分控えめの食事にすることは難しいでしょう。
ある程度の減塩を頑張りつつ、ナトリウムによる血圧上昇を抑制してくれるカリウムを積極的に摂取することがすすめられています。
推奨されているカリウムの摂取量は成人男性で2500mg、成人女性で2000mgくらいとされています。
また汗で排出されてしまうようなものなので、下痢の方などもカリウムが排出されやすい状態になってしまっています。
汗をかきやすい方も含めてそうした方はより積極的にカリウムを摂取するように努めてください。
ウォーターサーバーの設置は現実的
カリウムが失われてしまうくらい汗をかくシーズンであれば、かなりのペースで水分補給をしなければいけないと思いますが、スポーツドリンクをのみ過ぎると糖質の摂り過ぎにもつながってしまいます。
やはりまずはお水できちんと水分補給をして、それにプラスして必要な栄養素を食事やサプリメントで摂取していくのが良いでしょう。
今ほとんどの大企業ではウォーターサーバーの設置が当たり前になってきたと思われます。
休憩所にあるウォーターサーバーを自由に使用できるという人も多いのではないでしょうか。
小さいお子さんのいる家庭では自宅にウォーターサーバーを入れている人もいるので、これからは自宅のキッチンやリビングにウォーターサーバーが置いてある風景というのも現実的になってくるでしょう。
カリウムの過剰摂取には注意しましょう
成人男性で1日2500mgほど必要なカリウムですが、1日に3500mg以上は摂取しないほうが良いと言われています。
基本的に多く摂取してしまってもきちんと排出されるのでそれほど心配する必要はありませんが、もし腎臓の働きが悪い人だとカリウムがきちんと排出されないという可能性もあります。
やはり意味もなく過剰摂取することも避けるほうが賢明でしょうから、上限は3500mgくらいに設定しておきましょう。
水分補給と他の栄養素のバランスが大切です
水分補給がたくさん必要になる時期というのは、体内の他の必要な栄養素も失われているのだということを覚えておくようにしましょう。
そしてお水を飲むことに加えてカリウムなどをきちんと補給する方法を考えておきましょう。