寝汗が極端に多い場合は新陳代謝以外に原因がある可能性もあります
寝ている間に人間はペットボトル一本(500ml)くらいの汗をかくとも言われています。
ですからある程度の寝汗というものは普通の健康な人間にとって当たり前のものであり、心配するようなことではありません。
しかし極端に寝汗の量が多かったり、汗の質に違和感を抱く場合はただ単に新陳代謝が良いから汗をいっぱいかくのだということではなく、他に身体の不調を疑ったほうが良い場合もあります。
ストレスなどで睡眠の質が下がっているサインのこともあります。
目次
寝ている間の新陳代謝の様子が寝汗にあらわれます
新陳代謝が良い人がある程度健康的にしっかり汗をかくということはよく知られています。
寝ている間も実は身体は休みなく動いており、代謝もすすめられています。
健康な人は睡眠が深くなっている時にある程度の寝汗をかいていて、睡眠の後半では汗の量は減っていくのが普通のパターンです。
また、通常、寝汗はサラサラで、ベトベトとした不快感が残る汗ではありません。
睡眠時の汗のかき方で自分の健康をチェックできます
健康で新陳代謝の良い人の寝汗は比較的サラサラしたものですが、逆にベトベトした寝汗を大量にかく人の場合は「盗汗」といって身体の中の血液の濃度が上がってしまい、汗のために用いる水分を他の体液から奪って汗として出してしまう症状になってしまっています。
寝ている間に汗をかくことはよく知られているので、就寝前にきちんとコップ一杯のお水を飲んで寝るようにしている人もいますが、一方で夜中にトイレに行きたくなるのを恐れて水分をあまり摂らないで眠りにつく人もいます。
しかし基本的に水分が不足した状態で睡眠に入るのは水分不足になりますのでおすすめできません。
頻尿など特殊な事情がある人もいると思いますが、なるべく普通の健康状態の人は就寝前にあまりに水分不足にならないように気をつけましょう。
睡眠の質の低下を防ぐ
ベトベトした寝汗がたくさん出るというのは、単に気持ちが悪いということだけでなく、身体や心が不調を訴えている証拠でもあります。
睡眠の質が低下してしていることを示しているのかもしれず、それはやがて慢性的な疲労感や特定の病気などの症状になって現れるかもしれません。
こうした状態に陥る理由は色々あり、過度なストレスによるものかもしれませんし、自律神経やホルモンバランスが極端に崩れている可能性もあります。
いずれにしても睡眠の質が低下すると頭痛や目眩、慢性的なエネルギー不足や倦怠感に悩まされる結果になりますので、最近しっかり眠れない、変な寝汗をかいているという心当たりのある人は早期に医師に相談するなどして対策を練るのが賢明でしょう。
睡眠不足は現代病
睡眠不足や睡眠の質の低下は典型的な現代病の一つとも言えるでしょう。
今の社会の中には睡眠の質を低下させかねない要素やライフスタイルが多くあり、そのうちの代表的なものとして、スマホの長時間使用があげられます。
パソコンやテレビ、タブレットの類も就寝直前まで使用しているという人は多いと思いますが、特に若者の中にはスマホを一日中、眠る直前まで使用している人が増えているようです。
スマホなどのディスプレイから放たれるブルーライトに関しては度々警鐘が鳴らされていますが、実際のところブルーライトによる影響は睡眠の質の低下のみならず偏頭痛や目眩などの症状となって現れることもあります。
それでテレビやパソコンやスマホの使用をある程度制限したり、ブルーライトカットやナイトシフトモードを上手に利用するなどして自分の目と神経気遣う必要があります。
水分補給をしっかりおこなって体調管理
基本的に寝る前と起床直後は一杯のお水を飲むことがすすめられています。
それ以外にも1日を通して水分補給をしっかり行うことによって自律神経の安定にも役立ちますし、身体の代謝も上がり、快活に過ごすことが可能になります。
水分補給の方法は色々ありますが、常温で常にキレイなお水を確保するためにもウォーターサーバーの設置を検討してみると良いかもしれません。
家庭、また事務所などにウォーターサーバーを導入するならば適切な水分補給を欠かすことはないでしょう。
寝汗は眠りにつくとき体温を下げようとして出ています
そもそも寝汗というのはどうしてかくものなのでしょうか?
実は人間が睡眠に入ろうとしている時、脳細胞の活動を抑えるために身体が体温を下げようとして、そのため汗が出ているのです。
ですから人間が睡眠へと入っていくうえで寝汗は大切な役割を果たしているのであり、なにも問題があるわけではありません。
しかし先に述べた「盗汗」の場合は水分以外のミネラル分が汗の中に多く残っており、発汗したあとも蒸発しにくく、ベトベトとして状態になってしまいます。
自分の睡眠の状態を知って対策しましょう
異常な寝汗などがあったら、自分の睡眠の質を疑う必要がありますが、そうした兆候がなくても自分の睡眠の質には注意を向けるべきです。
最近では眠りの深さを測ってくれるスマホのアプリなども出ていますので、そうしたものも用いてみましょう。