血流が悪いと、一緒に新陳代謝も悪化します
血流が悪くなることは新陳代謝が悪くなる原因のひとつです。
人間の身体はたくさんの細胞で構成されていますが、この細胞が正常に働くのに必要な酸素や栄養素を血液が運んでいます。
細胞からの老廃物を受け取る役割も果たしています。
そのため血流が悪いと細胞の働きが低下してしまいます。
新陳代謝とは古い細胞から新しい細胞へ生まれ変わることです。
細胞の働きに必要な酸素や栄養素が不足すれば、新陳代謝も悪くなってしまいます。
目次
新陳代謝と血流には密接な関係があります
新陳代謝とは細胞が新しく生まれ変わることです。
例えば古い皮膚が垢となって剥がれ落ちるのは、新陳代謝によって新しい細胞が生まれ古い細胞が押し出されているからです。
新しい細胞を作るためには酸素や栄養素が必要です。
身体に取り込まれた酸素や栄養素を運んだり、不要になった物質や二酸化炭素を回収したりする役割を持っているのが血液です。
そのため新陳代謝と血流には深い関係があるのです。
血流と新陳代謝を良くするのに効果的な方法を知りましょう
血流を良くすることは新陳代謝を良くするために重要なポイントになります。
血流が良いほうがいいと分かっていても、具体的にどうすればよいのか分からなければ対策もできません。
そこで日常生活の中で血流アップに効果的な方法をいくつか紹介していきます。
お水を飲んで血流を良くする
水分補給することは、血流を良くするうえでも大切です。
身体を流れる血液は半分以上が血漿と呼ばれる液体が占めていて、その血漿は約9割が水分でできています。
身体が水分不足になると血漿の水分が減ってしまい、血液全体の水分量も低下。
そうすると赤血球など固形成分の割合が多くなり、血液の濃度が高くなります。
いわゆるドロドロ血液と呼ばれる状態になるのです。
ドロドロ血液は血流を悪くする要因のひとつです。
また血漿には身体が必要としている栄養素が溶け込んでいるので、血漿が減ってしまうと新陳代謝に必要な栄養素をうまく運べなくなってしまいます。
お水を飲んで水分補給することで栄養を運ぶのに必要な血漿の量を増やし、血液をサラサラにすることで血流アップに繋がります。
そして新陳代謝を良くすることに繋がるのです。
身体を温めて血流を良くする
身体を温めると血行が良くなると聞いたことはありませんか?
血流を良くするために身体を温めることは効果的です。
身体が温まると血管が拡がることで、血流がスムーズになるのです。
身体を温め血流を良くするのに効果的な方法についてまとめてみました。
お風呂で身体を温める
身体を外側からしっかりと温めるのに効果的なのが入浴です。
お風呂はシャワーですませることが多い人は、身体が温まらず血流も良くないかもしれません。
身体を温めるのに効果的な入浴法は、温めのお湯に長く浸かることです。
40度以上の熱いお湯に浸かると、血管を収縮させる交感神経が刺激されてしまい逆効果です。
温めのお湯にゆっくり浸かることで身体がリラックスして、血管も拡がりやすく外側からの熱を取り込みやすくなります。
身体を動かす
運動は血流アップに効果的です。
心臓から送り出された血液を送り返す、ポンプの役割を果たしているのが筋肉です。
そのため筋肉を動かさなかったり、運動不足で筋肉が衰えたりすると血流も悪くなりやすいのです。
血流アップにはハードな運動をする必要はありません。
手軽にできて続けやすいものが効果的です。
血液を押し返すのに特に重要なのはふくらはぎの筋肉なので、下半身を動かす運動が効果的です。
通勤で一駅分歩いてみる、いつもより大股でペースを上げて歩くなどするだけでも身体が温まるのを実感できると思います。
かかとの上げ下げを行うつま先立ち運動はふくらはぎを刺激できますし、ちょっとした隙間時間に行うことができておすすめです。
お風呂や運動の前後は水分補給を
お風呂や運動などで身体が温まり汗をかくと、身体から水分が抜けていきます。
水分不足にならないよう、きちんと水分補給を行いましょう。
血流を良くする食べ物
食べ物にも血流を良くする効果があるといわれるものがあるので、いくつか紹介します。
ショウガ
昔から身体を温める効果があるとして有名なショウガ。
生のショウガに多いジンゲロールは血管を拡張する作用があり、手足の先まで血液を送ってくれる作用があります。
一時的に手足がポカポカと温まる効果が得られますが、拡がった血管から熱が逃げやすい状態にもなります。
身体を内側から温めるなら、加熱や乾燥させたショウガが効果的です。
乾燥したショウガに含まれるショウガオールという成分が、胃腸の血流を良くして身体の内側から熱を作る働きがあります。
ジンゲロール、ショウガオールのどちらも摂れる乾燥ショウガが身体を温める作用に優れているのでおすすめです。
玉ねぎ
玉ねぎは血液をサラサラにする働きがあります。
玉ねぎには血管を詰まらせる血栓を溶かす作用もあるため、動脈硬化予防にも取り入れられる食べ物です。
納豆
納豆に含まれるナットウキナーゼには、血栓を溶かす働きがあります。
血液を固まりにくくすることで、血液がドロドロになるのを予防します。
ナットウキナーゼは体内でおよそ8時間効果が持続するといわれています。
青魚
青魚に含まれるDHA・EPAは血液サラサラ成分として有名です。
血栓を溶かしたり、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らしたりする作用があり、血流を良くしてくれる効果があります。
血液に含まれる赤血球を柔らかくして、細い血管でも通りやすくする働きも知られています。
新陳代謝は血流以外も関係しています
血流が悪くなると身体に必要な栄養素や酸素の巡りも悪くなります。
それによって細胞の生まれ変わりも悪くなり、新陳代謝が低下してしまいます。
しかし血流を良くすれば必ず新陳代謝が良くなるわけではありません。
新陳代謝と血流には深い関係がありますが、血流だけが新陳代謝に関係しているわけではありません。
体内で働く酵素の量や、食事の栄養バランス、睡眠時間などさまざまな要因が関係しているからです。
血流だけでなく、そのほかの生活習慣の改善も取り入れると効果的です。
お水を飲んで血流を良くして新陳代謝をアップしましょう
血流を良くすることは新陳代謝を良くすることに繋がります。
お水を飲んだり身体を温めたりして、血流の改善を心がけましょう。