新陳代謝のピークは、大体20代半ばといわれています
新陳代謝の働きがピークになる年齢は、20代半ば、つまり25歳くらいの年齢の時だといわれています。
つまり、25歳に向けて徐々に新陳代謝の働きが上がっていき、25歳を過ぎたころから徐々に下がっていくということになります。
また、新陳代謝には「成長ホルモン」と呼ばれるホルモンが大きく関わっているという見解があります。
成長ホルモンは中学生から高校生くらいがピーク、その後も分泌は行われますが、やはり年齢と共に減少していくといわれています。
目次
新陳代謝が20代半ば以降衰えていくのは、老化現象の一つです
新陳代謝の働きが、20代半ばでピークを迎え、それ以降衰えていくのは、細胞の老化現象が原因です。
体内の細胞が衰えるということは、皮膚や髪の毛の生まれ変わりのスピードも緩くなるということ。
つまり、古くなった細胞が体内に蓄積しやすくなるということになります。
それにより、30代以降になるとダイエットの効果が出にくくなったりすることがあります。
新陳代謝のピークが過ぎた後、新陳代謝をよくするには?
加齢により新陳代謝の働きが衰えることはご説明いたしました。
では、新陳代謝のピークを過ぎた20代後半以降、新陳代謝の働きを活発にするにはどのようにしたら良いのでしょうか?
また、新陳代謝に大きく影響を与えているといわれている成長ホルモンについても併せて解説していきたいと思います。
新陳代謝を活発にするのは”成長ホルモン”
年齢と共に分泌量が減っていくといわれている成長ホルモン。
成長ホルモンの役割についていくつか挙げてみましょう。
たんぱく質の生成
新陳代謝に必要なたんぱく質の生成は成長ホルモンによって行われており、分泌量が多ければ多いほどたんぱく質の生成も行われることになります。
たんぱく質は体の組織を作るだけでなく、筋肉量にも関係してきます。
美しいお肌を維持するために必要な”コラーゲン”と呼ばれるものも、タンパク質の一種なんです。
エネルギーの消費
30代以降になると、ダイエットの効果が出にくくなることがありますが、これは、成長ホルモンの減少に関係しています。
成長ホルモンには糖をエネルギーに変えてくれる作用があるため、成長ホルモンが分泌されないと体内にどんどん糖が蓄積されていきます。
そのため、ダイエットと成長ホルモン、新陳代謝は相互に影響を与えているといえます。
成長ホルモンを分泌させるために早寝を心がけよう
成長ホルモンを分泌させるには、何が必要なのでしょうか?
それは、”睡眠をとること”です。
成長ホルモンの分泌が盛んになる「22時~2時」の間に睡眠を取ることが重要になってきます。
また、浅い眠りの時よりも深い眠りの時の方が多く分泌されるといわれています。
そのため、眠りの深くなる”ノンレム睡眠”が12時頃に訪れることが理想的だとされています。
ノンレム睡眠は眠りに入ってから1時間後くらいに訪れますから、11時に就寝すると最も効率よく成長ホルモンを分泌させることができるでしょう。
子どもにとっては成長のため、大人にとっては傷や肌の修復のために必要な成長ホルモン。
早寝早起きを心がけて、成長ホルモンの分泌を促しましょう。
成長ホルモンを分泌させるために、マメに水分補給をしよう
成長ホルモンを分泌させるために、もう一つ忘れてはならないことがあります。
それは、お水を飲むことです。
寝ている間に成長ホルモンが分泌されるのはお分かり頂けたと思います。
しかし、その成長ホルモンが体の細胞に送り届けることができなくては、元も子もありません。
成長ホルモンを各細胞に送り届ける役目を果たしているのが”水分”です。
水分が不足していると、血の流れも悪くなり、血管の端の方まで送り届けることができなくなります。
就寝の一時間くらい前までに、水分補給をしておくことをおすすめします。
また、就寝時だけでなく、普段からこまめに水分補給することは体の機能を維持するためにとても大切です。
年齢とともに新陳代謝が衰えるのは、コラーゲンの分解が進むからです
お肌を美しく保つためのコラーゲンは、タンパク質の一種だと説明しました。
年齢とともに新陳代謝が衰える理由の一つに、コラーゲンの減少が挙げられます。
コラーゲンが合成されることにより新陳代謝が行われますが、同時に体内ではコラーゲンの分解も行われています。
年齢とともにコラーゲンの分解は多くなり、皮膚の老化などが起こります。
美容業界でコラーゲンのサプリや化粧品の需要が高まっているのはこのためだと思われます。
新陳代謝のピーク後は、生活習慣が鍵を握っています
新陳代謝がピークを過ぎた後は、その人の生活習慣がキーポイントといっても過言ではありません。
十分な睡眠を取り、水分補給をマメに行うこと、そしてコラーゲンを内側や外側から増やしていくことなど、新陳代謝を上げる方法は普段の生活の中に存在しています。