「発汗=新陳代謝が良い」とは限りません
スポーツをして汗をたくさんかくと、脂肪が燃えているような感覚を覚えるものです。
単純に汗をたくさんかくこと自体がダイエットによいと考えている方もいるでしょう。
発汗が多ければ新陳代謝がよく、脂肪をどんどん燃やしているということになるのでしょうか?
実はこの単純なイメージは間違いと言わざるをえません。
もしも発汗=痩せるであれば、毎日サウナに入っていたらみるみるうちに痩せていくはずです。
実際には基礎代謝と発汗の関係を正しく知らなければダイエットは難しいです。
目次
ダイエットには、発汗量の多い夏ではなく秋がよいとされています
もし発汗がダイエットの最良の方法であれば、夏が最もダイエットに適した季節となるはずですが、実際には秋がダイエットに適しているとする専門家は多いです。
暑さで発汗が始まるといかにも脂肪が燃焼しているように錯覚しますが、そう単純な話ではないということです。
では新陳代謝と発汗の関係とはなんでしょうか。
正しく認識し、ダイエットに取り組みましょう。
新陳代謝がよい人だけでなく、肥満の人も発汗が多いです
明らかな肥満であれ、隠れ肥満であれ、太っていると発汗が多くなる傾向があります。
内臓脂肪が多いと身体の熱が体内にこもってしまい、身体は体温調節をしなければと判断し汗を出し始めます。
特に若い時には汗っかきだった覚えはないのに、最近やたら汗をかくという場合は内臓脂肪が増えてきてしまって、隠れ肥満になっている可能性もあります。
見た目の汗かきに惑わされず、本当の意味で新陳代謝を良くすることによって正しいダイエットをするようにしましょう。
その鍵となるのはやはり運動と水分補給と食事です。
こまめな水分補給が健康とダイエットに必要
人間の身体は水でできていると言っても過言ではありません。
体内の水分のわずか5%を失っただけで人間の身体は熱中症などの体調不良を起こしてしまいます。
最近は夏が近づいてくると水分補給の重要性がちょっとしたお天気ニュースなどでも述べられるようになっていますが、水分補給はわたしたちが思っている以上にこまめにする必要があります。
1日を通してしっかりと水分を補給することによって身体の基礎代謝は上がるということが知られており、同じように活動していても消費できるカロリー量が違ってきます。
当然消費カロリーが増えるということはダイエット効果も期待できるということです。
しかし最近では水道水をコップで飲むことに抵抗がある人も増えていると思うので、ウォーターサーバーなどを導入して飲料水を確保することも良い方法です。
食事の管理は体重管理に必要
素晴らしいボディをしているモデルさんや俳優さんに「食事気をつけてるんですか?」インタビュアーが尋ねると「いや、食べたいもの食べてますね」と答える姿を見かけたことがある方もいるでしょう。
「食べたいものを食べる」のは確かに大切なことですが、「食べたいものを食べたいだけ食べる」のはやはり問題があります。
1日の摂取カロリーのコントロールは体重の管理、ダイエットにはやはり重要です。
もちろん体調が悪くなるような類の食事制限はすべきではありません。
一ヶ月で3kg以上も激減するようであれば、逆に体調を崩すようなダイエットになってしまっている可能性も高いです。
数ヶ月~一年ほどかけて理想体重に近づいていくような食事制限のほうが、ストレスもなく続きやすいでしょう。
代謝を上げて良い汗をかく
さて、水分補給や食事のコントロールを適切にしても、やはり人間の身体は適度で定期的な運動をしたほうが調子が良くなりますし、当然ダイエットの効果も増大します。
代謝を上げることによって運動した時に良い汗をかけるようになりますし、運動をして筋肉量を増やすことによって余計に新陳代謝は上がっていきます。
ランニングなどの有酸素運動はもちろん効果的ですし、筋トレも代謝を上げるのにとても効果があります。
本格的な運動がつらいという方は家庭で簡単にできるエクササイズや、日常生活に取り入れられる筋トレ方法も広まっていますので、そうしたものを試してみてください。
発汗の理由はたくさんあります
肥満や隠れ肥満だけでなく、ほかにも汗をかきやすい理由というものは色々あります。
冷え症の人も実は汗をかきやすいと言われていますし、慢性的な運動不足が原因で汗をかく場合もあります。
当然そうした発汗が健康的なものではなく、別段代謝を上げることに寄与しないということは想像に難くないと思います。
自分は汗っかきだから代謝は良いに違いないと勘違いしないように気をつけましょう。
逆に代謝はどんどん悪くなっている可能性もあります。
生活全体を見直して健康な身体をつくりましょう
健康的なダイエットやボディ作りには水分補給、食事、運動以外にも色々な要素が関係しています。
入浴などによって身体をしっかり温めることや、質の高い睡眠をしっかりとることなどもその一つです。
生活全体を見直して健康な身体を作りましょう。