赤ちゃんに牛乳を飲ませ始める月齢や量に注意してください


牛乳は栄養価がとても高く、赤ちゃんの体の健康を考えたら飲ませたほうがよいのでは?と思われがちです。

しかし、体が未発達な赤ちゃんが牛乳を飲むと、牛乳に含まれる成分が体の発達を阻害するなど悪影響を及ぼす可能性もあります。

牛乳を飲み始める時期を見極め、量を調整しながら慎重に飲ませることが大事です。

水分補給が目的ならば、牛乳よりもカロリーや余分な成分を含まない湯冷ましやミネラルを含まないお水で作った麦茶などが好ましいと言えます。

牛乳に含まれる成分が赤ちゃんの体に悪影響を及ぼす可能性もある

牛乳は栄養価が高いのですが、その分たんぱく質が豊富なために胃腸に負担がかかりアレルギーを引き起こす可能性があります。

更に、牛乳に含まれるカルシウムやリンが赤ちゃんの体の鉄分の吸収を邪魔してしまいます。

月齢が低い時期から飲み始めると、鉄分不足になり、知能の発達が遅れる病気を発症する可能性もあるといえます。

栄養価の高い牛乳を赤ちゃんに飲ませるにはどうしたらよいか?

牛乳は栄養価が高く、骨や歯を丈夫にするなどの体の発達を促す効果が期待できます。

一方で、赤ちゃんの月齢が低い時期から、多く飲み続けると知能の発達遅れやアレルギーなどを起こす可能性もあります。

赤ちゃんに牛乳を飲ませるには、与える時期や量をしっかり見極め、少しずつ慣れさせていくことが大事です。

ではどのように牛乳を飲ませていったらよいか、飲ませる時に気を付けたいことなどを紹介します。

赤ちゃんに牛乳を飲ませるのは1歳過ぎから

牛乳は栄養価が高いので、赤ちゃんにも飲ませたいものです。

しかし、内臓機能が未熟な赤ちゃんにとって、牛乳の豊富な栄養分がときに体に大きな負担をかける場合もあります。

そのため、あまりに月齢が低い時期から飲ませると発達を促すどころか、アレルギーや知能の遅れといった弊害をもたらす危険性があります。

赤ちゃんに牛乳を飲ませるのは、離乳食を経て幼児食が食べられるようになり、体がしっかりしてくる1歳以降がよいでしょう。

また、いきなり牛乳を飲ませるのではなく、生後8ヶ月頃の離乳食中期に牛乳を離乳食に使うなどして少しずつ慣れさせていくことも大事です。

まずはストレートの牛乳ではなく、スープやシチューに少し混ぜるなどして、ゆっくりと慣らしていきましょう。

牛乳を飲ませる時の量や温度に注意

1歳過ぎから赤ちゃんに牛乳を飲ませる場合は、まず飲ませる量に注意が必要です。

はじめのうちは小さなコップに少量入れて飲ませ、飲んだ後吐いたりしないか、下痢がないかなど体調に変化がないかを見てみましょう。

異常がなければ、少しずつ量を増やしていきます。

しかし、赤ちゃんが勢いよく飲んだり、たくさん欲しがるからと言って飲ませたりしすぎると牛乳に含まれるリンが鉄分の吸収を妨げてしまいます。

1歳過ぎなら、多くても大体1日に300から400mlを目安にして飲ませるようにしましょう。

一度にたくさん飲ませるのではなく、回数を分けて小まめに飲ませてあげることも大切です。

また、冷蔵庫で冷えた牛乳をそのまま飲ませると、おなかを壊す場合があります。

はじめのうちは、夏であっても牛乳をレンジや鍋に入れて温めて、少しぬるい位の温度で飲ませるようにしましょう。

牛乳の賞味期限にも注意

牛乳には賞味期限がありますが、期間が短く設定されています。

必ず賞味期限を確認し、新しいものを赤ちゃんに飲ませるようにしましょう。

また牛乳は出荷される前に殺菌してありますが、冷蔵庫で保存していても一度封を開けるとどんどん雑菌が増えていきます。

雑菌が増えた牛乳は、体の未熟な赤ちゃんにとって大きな負担となり下痢や嘔吐を引き起こすこともあります。

赤ちゃんに飲ませる牛乳は、小さな紙パックのものを準備して封を開けたら使い切るようにしましょう。

また冷蔵保存で菌が繁殖しやすい牛乳をお茶などと同じように、水分補給として外出時に持ち歩くのはやめましょう。

栄養価が高い牛乳も含まれる成分によっては体の負担となることも


牛乳はカルシウムやたんぱく質が豊富で、骨や筋肉を丈夫にする栄養満点の飲み物です。

しかし、牛乳に含まれるリンが鉄分の吸収を阻害したり、アレルギーを引き起こしたり、栄養価が高い故に栄養バランスが崩れたりと、体が未熟が赤ちゃんにとっては負担ともなります。

また、菌が繁殖しやすいので大人でも飲みすぎたり、冷蔵保存しても開封後時間がたったものを飲んだりするとお腹を壊すことがあるので、赤ちゃんに飲ませる時は注意が必要です。

赤ちゃんに牛乳を飲ませるのは1歳過ぎから!水分補給目的で飲ませるのはやめましょう!

牛乳の成分が赤ちゃんの体に及ぼす影響を考えると、1歳過ぎから飲ませるのが妥当です。

更に、量や温度、賞味期限に注意する必要があります。

おやつや食事時に飲ませるようにし、水分補給にはミネラルオフのお水などが最適です。