外出時はいつでも授乳できるわけではないので、赤ちゃん用のマグなどを用意しベビー麦茶や白湯を持ち歩きましょう


授乳期間中の赤ちゃんの水分補給は授乳からだけで足りているといいますが、外出時はどうでしょうか。

やはり暑い時期になるとそれだけ汗をかくので、水分補給に気を付ける必要があります。

外出時はいつでも授乳できるわけではないので、持ち歩きできる容器に白湯や赤ちゃん用の麦茶やお水などを入れて持っていくと安心です。

赤ちゃんが外出できるようになったら、持ち歩きできる赤ちゃん用のマグを用意しておくと良いでしょう。

汗をかきやすい季節の外出時、赤ちゃんの水分補給は持ち歩きが必要です

赤ちゃんは代謝が良いので、大人の2倍近い量の汗をかくとされています。

それに加えて赤ちゃんの体重の70%~80%は水分が占めるといわれますから、赤ちゃんにとって水分補給が大切なことが分かります。

外出時は家にいるより汗をかきやすくなります。特に夏場の暑い季節は発汗量が増え、大人でも汗をかいてそのまま水分を摂らないと脱水症状を起こすことがあります。

体温調節が未発達な赤ちゃんにとって、水分補給が大切になるのも当然です。

赤ちゃんの場合、喉が渇いたからとたくさんのお水を飲むことは難しいので、こまめに水分補給を気にする必要があります。

授乳で水分補給は足りるといいますが、暑い季節は汗をかきやすく普段よりも水分が失われます。そのために外出時には、いつでも水分補給できるように準備しておくことが大切になります。

外出時の赤ちゃんの水分補給には、ベビー麦茶や白湯がおすすめ

外出時に赤ちゃんがぐずっているけど原因が分からない、そんなときは喉が渇いている可能性もあります。

いつもよりおしっこの量や回数が減っているときも水分不足の合図。外出時にそういうことがあるのなら、お出かけ先でも水分補給ができる用意をしましょう。

どんな飲み物や容器が赤ちゃんに良いのか解説します。

持ち歩きにおすすめな飲み物は?

外出時の持ち歩きには、白湯や赤ちゃん用のお茶やお水がおすすめです。

白湯

白湯はお水を沸騰させただけのもの。塩素の除去や煮沸消毒できるため、赤ちゃんの水分補給におすすめです。

白湯は殺菌効果がある塩素が取り除かれている状態です。そのため、持ち歩きで飲ませて大丈夫か心配な人もいると思います。一般的に、白湯は常温で半日から1日程度は保存がきくとされます。

一度口を付けた後は雑菌が増えやすくなります。赤ちゃんの安全を考えると、飲ませる容器と持ち歩く容器は分けたほうが良いでしょう。

持ち歩きには保温性がある水筒などに熱い状態の白湯を入れ、飲むときに移して適温に冷ましてから与えましょう。熱い温度のままにしておくのは、ぬるい温度だと雑菌が増えやすくなるからです。

お茶やお水

赤ちゃん用のお茶やお水を持ち歩くときは、ペットボトルに入っているものならそのまま持ち歩き、飲む容器に移してあげましょう。

常温でも問題ありませんが、保冷して持ち歩くとより安心です。

赤ちゃんへの水分補給は、冷たいままではなく常温から人肌程度が基本

赤ちゃんへの水分補給は、冷たいままではなく常温から人肌程度にしてあげるのが基本です。

胃腸が未発達な赤ちゃんにとって、よく冷えた飲み物は負担となり体調を崩すこともあるからです。

暑い時期だと冷たい飲み物を上げたくなりますよね。大人でも暑いときは冷たい飲み物がおいしく感じます。しかし、大人の場合でも夏場に冷たい飲み物を飲み過ぎると身体が冷えてしまいます。

大人でも身体の負担になることを考えると、やはり赤ちゃんへの水分補給は冷えたものより常温から人肌ぐらいが適しています。

暑い時期に冷たい飲み物を与えると、喜んでたくさん飲んでしまう赤ちゃんもいるので注意しましょう。

赤ちゃんに与える水分量は?

1日に必要な水分量は体重によっても違ってきます。赤ちゃんの場合は体重10㎏までだと、1㎏あたり1日100mlは必要です。

この必要水分量にはミルクや母乳も含まれています。ただし、暑くて汗をかきやすい日は少し増やすようにしてください。

一気に大量に飲ませると血液が水で薄まり、水中毒になる可能性があります。1回につき20~30mlずつ飲ませながら様子を見て量を調節しましょう。

外出時の水分補給に使える容器は実用性や漏れにくさを重視しましょう

赤ちゃんが外で水分補給をするのに使えるものをいくつか紹介します。

哺乳瓶

まずは哺乳瓶です。普段から粉ミルクを飲んでいて哺乳瓶に慣れていて、他の容器だとうまく飲んでくれないときに役に立ちます。

マグ

哺乳瓶の次によく用いられるのが赤ちゃん用のマグです。マグは飲み口が乳首タイプのものや、ストロー、くちばしのような形をしたスパウトなどがあります。

ついデザインがかわいい商品に目がいってしまいますが、実際に使うと使いにくいこともあります。漏れやすいものがあり、カバンの中に中身が全部こぼれていたということも珍しくありません。

マグを選ぶときは、周囲の子育て経験がある人からアドバイスを貰ったり、口コミを参考にしたりして選びましょう。

また、赤ちゃんはストローなどを噛んでしまうことがあるので、替えのストローなどの付属品を手に入れやすい商品を選ぶことをおすすめします。

コップ

コップで飲めるのならコップでも問題ありません。

赤ちゃんは喉が渇いても自分から水分補給をすることができません。暑い季節やたくさん動いていつもより汗をかいたときには、水分が足りていないか気にしてあげましょう。

赤ちゃんが飲みやすいマグやコップなどの容器を用意して、暑い季節の外出も乗り切りましょう。

赤ちゃんに適した容器を選ぼう

健康の為にお水を飲む
赤ちゃんに水分補給をさせるときは、月齢に合わせた容器を選ぶことが大事です。

3~6ヶ月

生後3~6ヶ月の赤ちゃんはまだ吸う力が弱いので、乳首タイプのマグが適しています。ハンドルがついたものだと赤ちゃんが自分でつかめます。

7~9ヶ月

7~9ヶ月の赤ちゃんは吸う力が強くなり、吸うのも上手になります。まずは、幅の広い乳首のような形のスパウトタイプのマグを使ってみましょう。

哺乳瓶と同様にマグを傾けると自然に先から出てくるので飲みやすくなっています。さらにストロータイプならマグを傾けなくても吸ってくれるので、育児中のママにとっても楽です。

容量は大体100~300mlで、スパウトの素材はゴムやプラスチックなどが主流です。母乳のみの育児を終え、母乳プラス離乳食のスタート時期に乳首タイプからストローマグに変えるまでの練習用としても適しています。

慣れてきたら、最終的にベビー用マグカップが使えるように練習していきましょう。ベビー用マグカップも子どもに人気のあるキャラクターものからシンプルなものなど種類が豊富で選ぶのも楽しいものです。

(まとめ)赤ちゃんの外出時の水分補給、持ち歩きの注意点は?

外出時はいつでも授乳できるわけではないので、赤ちゃん用のマグなどを用意しベビー麦茶や白湯を持ち歩きましょう

赤ちゃんは代謝が良いので汗をかきやすく、こまめな水分補給が必要です。外出の際もベビー麦茶や白湯などを持ち歩いて飲ませられるように準備してください。

白湯は一度口を付けると雑菌が繁殖しやすいので、飲ませる用と持ち歩き用の容器は別にします。また冷たいと胃腸に負担となるので人肌くらいの温度にすると良いです。

一気に大量に与えると水中毒のリスクがあるので少しずつ数回に分けて飲ませることが大事です。持ち歩き用の容器は哺乳瓶やスパウト、ストローマグなど赤ちゃんの月齢に合わせて選びましょう。