母乳やミルクを与えている場合、それ以外の水分補給は必ずしも必要ではありません

お風呂に入ると汗をかき喉が渇くので水分補給をしなくてはとも感じますが、実は必須ではありません。赤ちゃんの様子を見て、必要に合わせて行うと良いでしょう。

またお風呂上がりに授乳のタイミングを合わせれば、授乳以外に水分を与える必要はありません。むしろお水などをあげることで、授乳量が減ってしまう可能性があります。

お風呂の前にたくさん遊んでいたりすると、水分補給をする前に寝てしまうこともあります。

お風呂上がりにぐずる場合は喉が渇いている可能性があるので、そのような場合は少量の水分を与えてあげると良いでしょう。

お風呂上がりに赤ちゃんがぐずるようなら水分補給をしましょう

お風呂上がりに授乳をすると、赤ちゃんの喉が渇いている場合はいつもよりたくさん飲むことがあります。

しかし授乳間隔とお風呂のタイミングがずれている場合、無理に飲ませるとその後のサイクルが崩れてしまう可能性もあります。

また、お風呂上がりにイオン水や白湯などをたくさん飲ませると、授乳量に影響が出ることもあるでしょう。そのため赤ちゃんがぐずるようなことが無ければ、無理な水分補給は必要ありません。

ただし、お風呂上がりに泣いたりぐずったり赤ちゃんの機嫌が悪くなる、そんなときは喉が渇いていることが原因の可能性があるので、必要に合わせて水分補給が必要です。

具体的にどのように水分補給を行うのが良いのか解説していきましょう。

授乳のタイミングをお風呂上がりに合わせると水分補給が簡単です

赤ちゃん、特に離乳食前の赤ちゃんは母乳や粉ミルクから水分補給を行っています。お風呂上がりと授乳のタイミングを合わせるのが、もっとも簡単な方法になります。

お風呂上がりに授乳を行うと、喉の渇きからか授乳量が増えることもあります。そのためその後の腹持ちが良くなり、次の授乳までの間隔があく可能性も出てきます。

生活リズムを整えるために、その後の授乳時間があいても問題ないように調整すると良いでしょう。

授乳のタイミングとお風呂上がりのタイミングが合わない場合に、無理に母乳などを飲ませるとその後の授乳サイクルがどんどんずれてしまいます。

授乳サイクルは睡眠時間にも関係しているので、無理やり授乳すると睡眠時間がずれて昼夜逆転などに繋がってしまいます。

そうならないためにお風呂の時間に授乳を合わせるのではなく、授乳の時間にお風呂のタイミングを合わせましょう。

どうしても授乳前にお風呂に入れられない日もあるでしょう。その場合、赤ちゃんがぐずらなければ無理に水分補給しなくて大丈夫です。

喉が乾いて赤ちゃんがぐずるようならば、湯冷ましなどを少量与えてあげましょう

授乳のタイミングと合わないけれど、喉が渇いて赤ちゃんがぐずるようならば湯冷ましなどを少量与えてあげましょう。

湯冷ましはお水を沸騰させて冷ますだけなので手軽に用意できます。このとき、喉が渇いているだろうと与えすぎないようにしましょう。

授乳中の赤ちゃんの場合は、ほかの水分を摂りすぎると授乳量に影響が出る可能性があります。50㏄ほどの少量から与えるようにしましょう。

湯冷ましにミネラルウォーターを使う場合は、必ず軟水のものにしてください。硬水はミネラルが多すぎて赤ちゃんには不適切です。

湯冷まし以外だと赤ちゃん用の麦茶や、不純物を取り除いていてそのまま与えられるお水などでも水分補給できます。

赤ちゃんに与えるときは冷蔵庫で冷えたものではなく、常温からひと肌ほどに温めたものにしてください。

水分補給のための飲み物

赤ちゃんの水分補給は、赤ちゃん用の経口補水液やイオン飲料もおすすめです。吸収が速いので熱中症などのすぐに水分補給は必要なときに重宝します。

ただ、健康な赤ちゃんは普段の授乳で十分な水分が摂れているので必ずしも必要とは言えません。

赤ちゃん用の果汁は美味しいですが、糖分が多く虫歯の心配や離乳食の妨げになるリスクがあります。果汁以外飲まなくなる可能性もあるので気を付けましょう。

白湯を上げる場合、完全母乳育児の場合は水道水を沸騰させてカルキ抜きを行うと安心です。大人用のミネラルウォーターは赤ちゃんの体に負担が大きいので避けてください。

水で薄めたほうじ茶や麦茶、赤ちゃん用のお茶も問題ありません。ほうじ茶は多少カフェインが含まれるので気になるなら麦茶がおすすめです。

麦茶には血液をサラサラにするピラジンが含まれており健康にもよく飲みやすいと言えます。

授乳以外で湯冷ましなどの水分補給をする場合のコツ


授乳以外で水分補給をする場合のコツをいくつかご紹介します。

まず、普段粉ミルクを与えていて哺乳瓶でなければ飲んでくれないのであれば、湯冷ましなどを哺乳瓶に入れて飲ませてあげましょう。

また離乳食の開始が近付いている場合、離乳食用のスプーンに少量の湯冷ましなどをすくって口元にあててみましょう。最初は飲んでくれないかもしれませんが、離乳食への練習になります。

お風呂上がりで喉が渇いているので、練習に適したタイミングと言えます。なかなか飲んでくれない場合、ガーゼなどに水を含ませて軽く唇を濡らしてあげるのも効果的です。

赤ちゃんが欲しがる量の水をあげましょう 

生後間もない新生児や乳児は代謝も良いので、汗をかいて水分不足になりがちです。身体に必要な水分量は体重によって違いますが、大人よりも体重による必要水分量が多いです。

赤ちゃんは喉が渇いているときは水分を欲しがるため、お水をたくさん飲みます。母乳がたくさん出る場合は、母乳で水分補給が十分まかなえています。

新生児や乳児は消化機能が未熟なので体に優しいお水を選びましょう。水道水ではなく不純物がほぼ除去された純水がおすすめです。

赤ちゃんのいる家庭では、ウォーターサーバーを取り入れるとミルクの調乳や水分補給にたいへん便利なので、導入を検討してみるのも良いでしょう。

お風呂上がりの赤ちゃんには必要に応じて水分補給をしましょう

お風呂に入ることで汗をかくため、身体の水分が失われます。昔は湯冷ましなどでの水分補給が必要という考え方が一般的でしたが、時代とともに考え方が変わってきました。

大人は脱水症状などの危険性もあるため水分補給が必要ですが、赤ちゃんの場合、母乳やミルクを与えていれば、特別に水分補給をしなくても大丈夫という考え方です。

この二つの考え方の違いから、子育てをするママと両親などの世代間で意見の食い違いが生じることも多々あります。授乳の間隔と合わせながら、必要に応じて水分補給を行っていけば良いでしょう。

(まとめ)お風呂上がりの赤ちゃん・乳児の水分補給方法は?

母乳やミルクを与えている場合、それ以外の水分補給は必ずしも必要ではありません

赤ちゃんは代謝が良いのでお風呂で汗をよくかきます。授乳が水分補給にもなるので、お風呂上がりと授乳のタイミングを合わせると良いでしょう。

授乳タイミングが合わなくて、お風呂上がりの赤ちゃんがぐずるなら喉が渇いている可能性があります。赤ちゃん用のイオン水やお茶、白湯などをあげてみましょう。

赤ちゃんは消化機能が未熟です。飲ませすぎると離乳食や授乳に影響が出たり、お腹を壊したりすることもありますので、まずは50㏄程の少量をあげて様子を見ましょう。