赤ちゃんの水分補給の練習はあせらずにしてください


赤ちゃんの成長はさまざまなので、生後4か月ですでにストローのみができる子もいれば、1歳を過ぎても飲みたがらない子もいます。

でも、みんなそのうちできるようになるので、お母さんは焦らずに赤ちゃんの成長を見守りましょう。

赤ちゃんの、母乳以外の水分補給の練習には、哺乳瓶やスパウト、ストロー付きマグカップを使うことができます。

また、お母さんがスプーンで赤ちゃんに飲ませる、という方法もあります。

最終的にはコップで飲めるようになればいい

練習の方法はいろいろありますが、最終的な目標はコップで水分補給ができるようになることです。

赤ちゃんの中には、ストロー飲みができないのに、ある日突然コップ飲みができるようになる子もいます。

ストロー飲みができると外出のとき楽ですが、最終的にはコップで飲めるようになれば問題ないので、練習の段階にこだわらずに練習させてみましょう。

赤ちゃんの水分補給の練習方法は?

哺乳瓶で育った赤ちゃんは哺乳瓶で飲むことに慣れているので、哺乳瓶の形に似たスパウトでの練習がしやすいです。

その次にストロー付きマグカップ、そしてコップへと移行できます。

完全母乳で育った赤ちゃんは哺乳瓶をイヤがることが多いので、ストロー練習を始めるか、それも嫌がるならお母さんがスプーンで飲ませてあげ、徐々にコップに切り替えてみるのもいいでしょう。

以下、赤ちゃんの水分補給の練習に効果的な方法を列挙してみます。

好みは赤ちゃんによってちがうので、よさそうなものを試してみましょう。

ストロー飲みの練習から始める

ある統計によると、赤ちゃんがストロー飲みができるようになった時期で一番多いのは生後8か月で25%です。

その次に多いのは1歳1ヶ月で15%。

それ以外の赤ちゃんは、一番早くて生後4ヶ月(2%)、遅くても1歳1ヶ月ぐらいで使えるようになっているようです。

ストロー飲みができると、外出のときにストロー付きの水筒で簡単に水分補給させることができるのでとても楽です。

とはいっても、生まれて初めてストローというものを見た赤ちゃんは、それが飲み物を飲むためのものであることが分かりません。

それを教えるために、まずは赤ちゃん用の紙パック飲料を活用するといいでしょう。

最初はストローを吸ってから吐き出してしまったり上手に飲めなかったりしてこぼしやすいです。

こぼしても処理が楽なように、ベビー麦茶などで練習するといいでしょう。

最初は赤ちゃんの口にストローをもっていき、お母さんが紙パックを持って両わきを押し、赤ちゃんの口の中に水分を押し出してあげましょう。

ストローから水分が出てくるんだ、ということが分かれば、赤ちゃんは自然と自分で吸って飲むようになります。

ストローは、太くて長いと吸い込んでも飲料がなかなか口に届かないので、細くて短めのものを使いましょう。

あせらず、地道に練習させましょう。

徐々にマグカップでの練習をはじめよう

赤ちゃんに水分補給の練習をさせるうえでの最終目標はコップで飲めるようになることです。

コップで飲み物を飲むのは、大人にとっては当たり前のことでも、赤ちゃんにとっては大変なことです。

簡単にむせたりこぼしたりしてしまいます。

赤ちゃんがコップから飲もうとしないなら、お母さんがスプーンで飲ませてあげましょう。

それから徐々にコップに口を付けて飲ませてみましょう。

練習し始めは、赤ちゃんはコップを逆さにしたり振り回したりしてしまうので、逆さにしてもこぼれないスパウトなどを使うといいでしょう。

統計によれば、大勢のお母さんが生後8か月ごろから赤ちゃんにコップ飲みの練習をさせ始めているようですが、赤ちゃんがコップで飲めるようになるのは最も多くて歳6か月ごろのようです。

ストローで飲めるようになる時期よりも遅いことが分かります。

とはいっても、赤ちゃん中にはストローで飲めなくてもいきなりコップで飲めるようになる子もいます。

まずはストローで!とこだわらず、赤ちゃんの好みに合わせて練習させましょう。

水分補給練習用の飲み物はお水が最適

赤ちゃんの水分補給の練習中は、ストローやスパウトを加えている時間が長くなります。

もしも飲料に糖分が含まれていると、せっかく生え始めた乳歯が虫歯になりやすくなります。

練習に使う飲料は、麦茶やお水など、糖分が含まれていないものが適しています。

お水は、ミネラルなどが含まれていないピュアウォーターが最適。

ミネラルがたくさん含まれていると、赤ちゃんはお腹が緩くなりやすいです。

水分の吸収も妨げてしまいます。

ですから、水分補給の練習用に使うお水は、赤ちゃんのお腹にやさしく、飲みやすいピュアウォーターがおすすめです。

ふだんから甘いものを飲ませていると、赤ちゃんは味覚が鈍くなって過剰に糖分を欲しがるようになってしまいます。

虫歯になりやすいだけでなく、落ちつきがなくなったり集中力がなくなったりなどのデメリットも……。

肥満も心配です。

赤ちゃんの健康を気遣うなら、普段の水分補給で飲ませる飲み物はお水が最適なのです。

赤ちゃんへ与えるその他の飲み物については、こちらの記事赤ちゃんの卒乳後の水分補給はどうしたらいいの?をお読みください。

水分補給の練習は赤ちゃんのペースで


ストローで飲めるようになる時期も、コップで飲めるようになる時期も、赤ちゃんによってさまざまです。

2歳を過ぎても哺乳瓶を加えているようでは歯並びに影響してしまうので問題がありますが、赤ちゃんがまだ1歳ならストローやコップを使えなくてもまったく心配はいりません。

赤ちゃんのペースでゆっくりと練習させてあげましょう。

そのうち、いつの間にかコップを使って上手に水分補給ができるようになっていることでしょう。

赤ちゃんにはこまめに水分補給をさせましょう

赤ちゃんは一般に汗っかきです。

一度に奪われる水分の比率が高いので、赤ちゃんにはこまめに水分補給をさせなければなりません。

そのためにも、コップやストローを使った水分補給の練習は大切です。

外出時にも水分補給をさせやすいように、さっそくストローの練習を始めましょう。