夜間の水分補給も大事です

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私たち人間の体はおよそ6~7割が水分でできています。

その水分は血液や細胞内などに含まれ、生命を維持するための活動を行うために使われています。

また毎日のように体外に排出される水分もあるため、その分を補給する必要があるのです。

水分補給に関しては1日数回に分けてこまめに行うのがよいとされていますが、意外と見落としがちなのが夜間です。

夜間寝る前にコップ1杯のお水を飲むことで、さらに体は健康的に機能するようになります。

夜間にお水を補給するのは、寝ている間にも水分が排出されるためです。

寝ている間に水分は出て行ってしまう

寝ている間に汗などで排出される水分は100~200cc程度と言われています。

朝起きても汗をかいた気があまりしないものですが、自分が気づかない夜間にこれだけの水分が体外に出て行っているのです。

また、寝ている間には水分を補給することができません。

そのため、夜間寝る前にお水を飲み、睡眠中に水分が出ていくのに備えるのは有効なのです。

夜間の水分補給で得られるメリットや仕組み

体に優しい水
夜間に水分補給をすることは、睡眠中の水分の排出に備えるために大切なことです。

寝る前の水分補給のメリットや寝ているときの水分排出のメカニズムなどを挙げていきます。

寝る前お水を飲むことのメリット

よく眠れる

睡眠中に汗などで出ていく水分は意外と多いものです。

そのため、水分が足りていないと寝ている間に脱水症状の寸前のような状態になることもあるのです。

そうなると熟睡することができず、夜間に目が覚めてしまうなどといったことにもなります。

それを防ぐために寝る前にお水を飲むことがおすすめなのです。

またアルコールを飲んだ日は利尿作用によって寝る前までにさらにたくさんの水分が尿として出ていっていますから、お水を飲んでから眠った方が熟睡することができて疲れも取れやすくなります。

代謝が活性化される

寝ているときにも体の代謝は常に行われており、肌や髪が生まれ変わったり、筋肉にたまった疲れを取ったりといった活動が行われています。

これを促進するには血流をよくして眠ることが大切ですが、そのためにも血液中の水分は不可欠です。

水分が足りていないと血液の流れが悪くなり、これらの代謝活動がスムーズに行われなくなります。

その結果、肌や髪に元気がなくなったり、前日の疲れがあまりよく取れていなかったりなどの状態に陥ってしまうのです。

寝る前に水分補給をしておけば、眠っている夜間に代謝活動が活性化され、翌日起きたときには肌や髪のツヤもよく疲れもスッキリしているでしょう。

病気のリスクを下げる

一般的に、体が起きる準備を始める早朝には熟睡している副交感神経優位の状態から、活動を始めるために交感神経優位に切り替わるとされています。

このときに血流が促進されますが、水分が少なくなっているために血圧が高くなります。

水分が足りていないとうまく血液が流れず、血栓ができやすい状態になるのです。

その結果、血栓が血管に詰まって脳梗塞などのリスクが高くなると言われています。

脳梗塞が朝起きてすぐに起こりやすいとされていますが、それは睡眠中に血中の水分量が下がり、起きる前後に血液の濃度が高くなるためなのです。

そのため、寝る前に水分補給しておくことで血中の水分量が極端に減少するのを防ぎ、脳梗塞などのリスクを減らすことができます。

寝ているときのメカニズム

夜間寝ているときには、気づかないうちに寝汗をかいています。

これは、体を睡眠に導くために、汗をかいて体温を下げるというメカニズムが働いているためです。

体温を下げるためですから、起きているときに体温を下げるときと同様たくさんの汗をかいていることになります。

それ以外にも、呼吸によって吐く息にも水蒸気として水分が排出され、さらに体の水分は奪われることになります。

自分が知らない間に汗をたくさんかく上に呼吸するときに水蒸気を排出するのですから、その量は意外と多いことは想像に難くありません。

翌朝起きたときにも水分補給を

このように、夜間寝ているときにはたくさんの水分が体から出て行ってしまいます。

寝る前に水分を補給しても、朝起きたときには体はカラカラになっているのです。

そのため、夜寝る前に加えて朝起きたときにも水分補給を行うのがおすすめです。

夜間に足りなくなった水分を補えるだけではなく、内臓の機能などがまだ眠っている状態でお水を飲むことで体の中からスッキリと起こすことができるのです。

朝の体の動きを活発にすれば、消化もよくなりますし便通が促進されることも期待されます。

寝ているときが一番水分が放出されるとき

夜間寝ているときにはたくさんの水分が出て行ってしまうことは前述のとおりですが、その間全く水分補給ができないという点もネックになっているでしょう。

起きているときに喉が渇いたり水分が足りないと感じたりしたときにはお水を飲むことができますが、寝ている間にはそうもいきません。

そのため、寝ているときが一番水分が放出されてしまうときと言えるのです。

1日の中の水分補給のタイミングの中でも、夜間寝る前は一番大切です。

寝る前のコップ1杯のお水はぜひ飲んでおきたいところです。

寝る前のお水1杯で体に潤いを与えましょう

私たちの体に水分補給が大切なのはもちろんですが、見過ごしがちなのが夜間寝る前のコップ1杯のお水です。

夜間には知らない間にたくさんの水分を放出していますから、それを補うことで睡眠中だけではなく翌日の体をいたわって潤いをもたらすことにもなるのです。