老人の水分補給は一定量を決めておくことが必要です
老人の水分補給は、のどの渇きに合わせて行ったのでは遅いことがあります。
あまり渇きを感じることがなくなるため、知らないうちに水分が不足して、脱水症状や体調不良を起こす可能性があるためです。
また、高齢になればなるほど持病を抱えることも多くなり、その病気に合わせて適切な水分補給の方法を選択することも必要となります。
毎日の水分補給は、自然に任せるのではなく、計画的で意識的な方法を心がけましょう。
気がつかなくても水分は不足している
年齢に関わらず、水分は常に代謝、排泄などのさまざまな生命活動によって失われていくものです。
汗をかく活動が減ってくる老人では、それ以外で水分が失われて不足していることに気づきにくくなります。
実は中には「隠れ脱水」と呼ばれる日常的な水分不足も多く、自宅で過ごしていても脱水症状となることもあるようです。
老人になると感覚も鈍くなるため、気づきにくさに拍車を掛けます。
老人の体に十分な水分補給を
老人になると、体力も落ちてきて、病気のリスクも高くなります。
水分不足によって起こる体調不良も、若者であれば回復できるものでも悪化してしまう可能性が高くなります。
そんな高齢の人たちの健康を守るためには、適切な方法で快適に水分補給ができるようにすることが必要です。
水分を取ることを忘れたり、加齢によって排泄回数が増えたことで水分補給を避けたりする人もいますが、これは非常に危険となります。
水分補給で健康維持を
人間の体の多くは水分で占められており、水分補給は健康維持のために欠かせないものです。
子供の頃から大人になるにつれて、体内の水分量の比率は減少していきますが、それでも老人の体にしめる水分の割合は体重の50パーセントにも及びます。
その水分は体液としてリンパや血液となり、唾液や粘液を作り、汗や尿として排出されます。
排出された分を補うためには、毎日繰り返し水分を摂取することが必要です。
体の水分は20パーセントを失うと命に危険が及ぶと言われており、そこに至らなくても、大幅な水分の喪失で重篤な症状を起こすことがあります。
老人の体はこうした症状に耐える体力がないことも多く、若者よりも危険が高くなるでしょう。
また、加齢によって体の老廃物を排出するためにより多くの水分を必要としており、水分不足のリスクも高いものです。
体に負担の少ない水分補給を
老人の水分補給は、体に負担の少ない方法で行うことが大切です。
胃腸や腎臓などの内臓への負担、さらに糖尿病や高血圧などの持病への影響を避けるように注意をしましょう。
一気に飲むと排出される
水分補給は一度に大量に行っても、全てを吸収できるものではありません。
一気に飲むと、吸収されなかった分が多くなり、排尿が増えてしまいます。
尿量が増えるとそれだけ腎臓の働きが多くなり、負担が増えます。
また、これによって頻繁な排泄への毛嫌いが始まることもあります。
そのため、こまめに少量ずつ飲んで、吸収の効率を上げることが必要です。
楽しんで飲む環境を
老人の一人暮らしなどで多いのですが、水分摂取を義務的に行うことの苦痛も大きな負担となります。
精神的な負担ですが、これによって水分補給への積極性が失われてしまいます。
飲む時には、自分の好みのものを選んだり、誰かを誘ってお茶を飲みに出かけたりするなど、楽しめる環境を作ることも必要です。
冷えた飲み物は控えめに
好みの飲み物を選ぶのは大切ですが、あまり冷えた飲み物はお勧めできません。
冷えた飲み物は胃腸と体を冷やして体調不良の原因となります。
水分補給は飲み物選びから
老人の水分補給を支えるおいしい飲み物選びをしてみましょう。
おいしさと機能性を両立できるものを選んで、楽しく健康な生活のために活かすことが大切です。
ただし、人によっては成分などの制限を受けていることもあるため、特に持病を持っていたり健康診断の結果に問題があったりする人は医師の指示に従いましょう。
お茶やコーヒーは利尿作用がある
基本的に、麦茶以外の緑茶や紅茶などのお茶類やコーヒーには利尿作用があるため、水分補給としては向いていません。
排尿の回数が増えたり、水分がきちんと吸収されなくなったりしてしまいます。
そのためこういったお茶類が好きな人は、楽しむ程度に留めて、別のもので水分補給を考えていきましょう。
ただし、全く効果がないわけでもないので、これしか飲みたがらない老人に対しては好みに合わせてお出しするようにします。
薄く抽出することで、味わいは残して作用を軽減するといった方法も良いかもしれません。
持病にも注意を
甘いジュースや炭酸飲料などの飲みすぎは糖分や添加物によって病気のリスクが高くなります。
糖尿病や高血圧などの人には、こうした飲料のほか、スポーツドリンクなども向いていません。
健康な人の場合には、大量の摂取を避けたり、お風呂上がりなどの汗をかいた時だけに飲んだりするようにすると安心です。
老人の健康維持には水分補給が重要
老人の健康維持のためには、毎日の適切な水分補給が必要となります。
若い人に比べると体調を崩しやすく、脱水症状などをお越した場合には回復が遅れる恐れもあります。
また、体の機能が衰えて水分を失いやすくなっているため、その分をきちんと補うことが大切です。
感覚も鈍くなることや、自分から水分を積極的に摂りたがらないことなどもリスクとなります。
そのため、老人には正しい方法で必要な量の水分を取ることが需要です。
適切な飲み物、飲み方で水分補給をしましょう
適切な飲み物や飲み方を心がけることで、老人の脱水症状を防ぐことができます。
持病があったり、内臓の機能が衰えていたりすることもあるため、十分な注意が必要ですが、楽しんで摂取することも大切です。