水分は取りすぎても不足しても血液の質や流れに大きく関係するため、高血圧への影響が懸念されます
水分補給は、健康維持において重要な存在として知られています。
脱水症状の防止や、代謝バランスを維持することにも繋げられます。
ですがこと血圧の健康を考えた場合、少し注意が必要です。
なぜなら、摂り過ぎても不足し過ぎても、高血圧状態が懸念されるためです。
血圧が高いと、さまざまな病気をも引き起こしかねません。
ときには、命をも左右する重篤状態に繋がってしまうほどです。
特徴を把握して、安全な水分補給を心がけましょう。
目次
水分補給のミスにより起こり得る血圧症状って?
人体は、60~65%もの割合が水分で占められています。
そしてそのほとんどは、血液です。
そのため水分摂取の過不足は、血液の質や流れに大きく影響してしまいます。
主には、脳卒中や心疾患、腎臓病などへと繋がります。
また重要器官付近での血栓は、命にも関わります。
万が一の事態を防ぐためにも、正しい知識を備えておくことが欠かせません。
水分補給の過不足で高血圧に繋がる理由って?
なぜ、水分補給をし過ぎても不足しても、高血圧に繋がるのでしょうか?
どちらか一方なら分かりますが、過不足双方となると、少し不思議にも感じられてしまいます。
詳しい理由について、ご紹介します。
また同時に、理想的な水分量へも触れています。
一日にどれくらいの水分補給をすれば安定した血圧が期待できるのか、把握しておきましょう。
何で水分補給のし過ぎが高血圧に繋がってしまうの?
もちろん、摂った水分が直接血管に入る訳ではありません。
そのため、飲んですぐ血管の圧に影響は及びません。
ですが結果的に、血液量を増すことに繋がるのは事実です。
そして多量の血液を循環させるには、それに応じた心臓の働きが必要となります。
それにより、血圧の上昇へと繋がってしまうのです。
また、摂り過ぎた水分は、腎臓の働きにより尿として排出されます。
ですが腎臓が弱っていたり、処理できる許容量以上の水分を摂っていたりすると、適切に機能できなくなってしまいます。
すると余分な水分は体内に留まるため、体各所のむくみへと繋がってしまいます。
この点もまた、水分補給のし過ぎで注意すべき部分です。
水分が不足するとなぜ血圧が上がるの?
摂り過ぎで高血圧になるなら、控えることで血圧も抑えられそうなところですが、決してそうではありません。
なぜ、水分不足により高血圧が懸念されるのでしょうか?
その理由は、血液の濃度が上昇することにあります。
前述の通り、摂取した水分は血液量に影響するため、不足すると血液も減ります。
すると成分が濃縮され、ドロドロとした流れの悪い状態へと繋がってしまいます。
そうした理由から、水分補給が不十分な場合、血液量は減少しても、流れの悪さから血圧を上げてしまう形となるのです。
またドロドロ血液は、あらゆる媒体で取り上げられている通り、健康に良くありません。
血管に負担をかけ動脈硬化を引き起こしたり、心筋梗塞、脳梗塞の要因ともなってしまったりします。
水分不足は、摂り過ぎ以上に注意すべき状態ともいえるかもしれません。
結局のところ、一日にどれくらい飲めばいいの?
理想は、体に必要な水分を安定して維持できている状態です。
前述の通り、人体は、体重の60~65%もの水分を常に必要としています。
ですが生理現象を通し、毎日2~2.5リットルもの水分が出ていっているのもまた事実です。
そのため、この分量を補えるだけの水分補給こそが、理想的な摂取量といえます。
お水による補給はもちろんのこと、食事からも補えるため、飲食通して工夫してみてください。
また、補給するお水にもこだわるべきです。
お水は、含有するミネラル分で硬水と軟水の二種類に分けられます。
ミネラルとは、カルシウムやカリウム・マグネシウム・リンといった栄養成分の総称です。
栄養は健康的な生活を送る上で欠かせない存在ですが、スムーズな水分補給や内臓への不可を考えた場合、負担になる場合もあります。
そのため水分補給に用いるお水としては、できるだけミネラルの少ない軟水を選ぶと良いでしょう。
赤ちゃんやお年寄りの体にも優しく、幅広い世代で利用きます。
充分かつこまめな摂取が大事!
今回、高血圧を防ぐにあたり水分補給の重要性を取り上げましたが、ただ必要量を飲むだけではいけません。
より高血圧防止を期待するには、正しい飲み方も欠かせません。
理由は、一度に多量摂取しても、体の吸収機能が追いつかないためです。
効率よくより確実に補給するのであれば、2時間おきにコップ一杯飲むといったペースが理想的です。
仕事などで忙しいとなかなか意識しにくいかもしれませんが、体調に不安があるのであれば、実践する価値は大いにあります。
高血圧を防ぐには、適量の水分補給が大切
高血圧は、水分を摂り過ぎても不足しても引き起こされます。
そのため、日々必要な適量の安定的な摂取が重要となります。
ミネラルの少ない軟水を、こまめに複数回摂る工夫ができれば、より効果的です。
自身のため、そして大事な家族の健康のため、ぜひ実践してみてください。
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- e-ヘルスネット「高血圧」
- 大塚製薬「身体と水分」
- MSDマニュアル「体内の水分について」
- 県民健康調査「塩分と水分<血圧が高くなる仕組み>」
- 健康長寿ネット「水は1日どれくらい飲めば良いか」
- 厚生労働省「「健康のため水を飲もう」推進運動」