新陳代謝とは、古いものが排出され新しいものに入れ替わることを意味しています

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私たちの体内では、常に細胞の生まれ変わりが行われており、それによって健康を保つことが出来ています。細胞の生まれ変わりのサイクルは部位によって異なり、胃腸は約5日間、心臓は約22日周期、骨は約90日周期と言われています。

体の各部分の新陳代謝が正常に繰り返されることにより、それぞれの機能を活発に保ち、健康を維持することが出来るのです。もしも細胞の新陳代謝が行われなければ、細胞は死んだままとなり、身体の組織全体が機能しなくなってしまい、もはや生きていることは出来なくなります。

このように新陳代謝は生命と深いつながりがあり、それ自体が生きている証拠、生きていることを意味すると言えるのです。

活新陳代謝とは新しい細胞への生まれ変わる時のエネルギー、基礎代謝とは生きていくために消費するエネルギー

新陳代謝と基礎代謝はどちらも代謝の一つですが、全く意味や作用が異なります。まずはこの2つの違いを知っておきましょう。

基礎代謝と新陳代謝の違い

基礎代謝とは人が生きていくために消費されるエネルギー量のことです。呼吸や発汗、心臓を動かすためのエネルギーで、体を動かさなくても消費されるエネルギーのこととされています。

一方で新陳代謝とは、新たに細胞が生まれて古い細胞が朽ちる際に使われるエネルギーのことです。爪の成長や髪の脱落などが当てはまります。基礎代謝を上げると運動しなくてもエネルギーが消費されるので、ダイエット効果が高まるでしょう。

基礎代謝が低下すると、エネルギー消費率が下がり使われずに残ったエネルギーが脂肪へと変わり、体内に蓄積していくため肥満になります。基礎代謝は生活習慣や筋肉量、体質など個々によって違いが生じるのです。

新陳代謝を促すためには水分補給がとても重要です

私たちの体内では、常に水分が消費されています。新陳代謝が行われるうえで水分は不可欠。さらに、脂肪分やアルコール分を分解するためにも消費されます。

それだけでなく、水分は皮膚から徐々に蒸発してもいます。ですから、のどの渇きを感じているかどうかにかかわりなく、1日に2リットルの水分を補給する必要があるのです。水分を十分に補給することは、細胞の新陳代謝に良いことです。

水分は一度に大量に補給するよりも、少しずつ補給した方がより良く体内に吸収させることができます。1日に2リットル飲む、と決めたなら、コップ一杯ずつを下記のタイミングでこまめに飲むといいでしょう。

  • 朝起きた時
  • 朝食時
  • 10時ごろ
  • 昼食時
  • 昼食後
  • 2時と4時
  • 帰宅したら
  • 夕食時
  • お風呂前

一度に大量に飲み過ぎると、細胞に吸収されることなく一気に排泄されてしまうのです。新しい細胞に水分を行き渡らせるためにも、水分はこまめに補給すると良いでしょう。

身体を温める飲み物と適度な運動で新陳代謝を上げましょう

1日の必要なお水の量
水分補給をする際には、冷たいお水よりも常温~40度程度に温めたものが最適です。温かい飲み物は身体を内部から温め、血流を促してくれます。血流が良ければ、細胞に酸素がより良く運ばれ、代謝が活発になり、細胞の新陳代謝も促されます。冷え症の方は特に、夏場でもお湯で水分補給するのが良いでしょう。

細胞にしっかりと水分を行き巡らせるためには、体内への吸収が良いお水を摂りいれることが大切です。ジュースやお茶で水分補給をしている人もいますが、ジュースの難点はそれに含まれている糖分で、飲料で摂取すると簡単に摂取過剰になってしまいます。

また、お茶はほとんどに利尿作用があるため、水分補給のつもりで飲んでいても排泄される分が多く、あまり意味をなさなくなってしまいます。その点、お水なら体に優しく、美容にも良いのでおすすめです。

現代人の生活はどうしても食事や間食で塩分が多くなりがち。塩分やエネルギーを食事で摂れているのなら、水分補給は真水が最適です。

代謝UPに効果的な食材を取り入れましょう

代謝UPには食生活もポイントです。身体を温める作用の成分を含む食材を食事に取り入れてみましょう。辛み成分のカプサイシンや、硫化アリルやビタミンEは体を温めてくれる栄養素です。主にとうがらしや生姜、ネギやかぼちゃ、ナッツ類に多く含有しています。

更に筋肉を作る元となり脂肪燃焼を促す食材にも注目です。筋肉を作るたんぱく質はアミノ酸からできています。アミノ酸の中でも特に代謝UPに効果的なのが、リジンやアルギニン、アラリンなどです。主に鶏肉や豚肉などの肉類を始め、牛乳などの乳製品、かつおやホタテなどの魚介類に多く含有しています。

運動後に摂取すると筋肉がつきやすい体質になると言われています。また、糖質や脂質の代謝が促されるとエネルギー消費が進み、代謝UPに効果的です。ビタミンB1は糖質代謝、ビタミンB2は脂質代謝を助ける作用があります。主に、豚肉やレバー、ウナギやマグロ、卵や牛乳などに含有しています。

そして代謝UPには、適度な運動も効果的な方法の一つです。体を動かすことで筋肉量が増えて脂肪燃焼が促されます。逆に運動しないと筋力が衰えて代謝が下がり、脂肪が増えやすくなるからです。運動を習慣化させましょう。

新陳代謝が活発になると美肌効果や冷え性の改善・免疫力UPなどの効果があると言われています

新陳代謝が盛んになると、身体や肌に様々な良い効果がもたらされると言われています。どのような効果があるのか見てみましょう。

新陳代謝が活発になると身体にいいことがたくさんあります

新陳代謝が盛んになると血流が促されて、内臓機能が向上します。内臓でエネルギーがどんどん消費されます。熱が生まれて体温が上昇し、内臓や手足の先まで温まり冷え性の緩和にも効果的です。新陳代謝は美髪や美肌作りにも深く関係しているとされています。

新陳代謝が進むことで古い角質が剥がれて新しい細胞へと変わり、肌のターンオーバーが活発になります。汗をかきやすくなるため、体内の老廃物や余分な水分なども効果的に排出されるでしょう。

更に、古い髪が抜け落ちて新しく生え変わる髪のサイクルがスムーズになります。また、特に上半身の血液の流れが良くなり、硬くなった筋肉がほぐされるため、首から肩にかけてのコリが解消され、眼精疲労も改善されるのです。

他にも免疫力を高め、体力をつけるのにも効果的だとされています。新陳代謝UPのために、水分補給をして体質改善へとつなげましょう。

(まとめ)新陳代謝とは?その意味は?

新陳代謝とは、古いものが排出され新しいものに入れ替わることを意味しています

新陳代謝は細胞が新しく生まれ変わり、古い細胞が排出されていく際のエネルギーのことです。新陳代謝を活発化させるには、細胞の代謝に使われる水分を補給する必要があります。

1日2リットルの水を1日数回に分けて、コップ1杯ずつ飲むのが効果的です。糖分の多いジュースや冷たい水よりも、温かい白湯のほうが、内臓が温まり細胞活動が活発化します。

また、代謝を上げるには身体を温める、筋肉を作って脂肪を燃やす作用のある栄養を含んだ食品の摂取も良いと言えるでしょう。新陳代謝が上がると、冷え性や肩こりなどの緩和、美肌作りや免疫力アップなど良い効果がたくさんもたらされます。