健康や美容のことを考えるなら水の質にこだわる
水はそのまま飲むだけでなく、料理に使ったり、洗顔やお風呂などにも使ったりと、生活の中では欠かせない存在です。
日本では蛇口をひねるとそのままでも飲めるほどきれいな水が出てくるので、質までは考えず使っている人が多いもの。
しかしその水の硬度や使う時の温度までこだわると、より健康と美容に大きなメリットがあります。
日本人の場合体質にあった水は、水道水が軟水であることからも軟水ですが、さらに誰でも使える水を選ぶなら純水がより安心です。
水の性質によって効果が違う?
日本の水道水や店頭などで販売されている水には硬度があり、硬度とは含まれている成分の量によって区別されています。
硬水、軟水、純水にわけられ、水の中に含まれているミネラル分の量が多いと硬水、少ないと軟水、ほぼすべて取り除かれていると純水です。
使用するシーンや人によって硬度の違いにメリットとデメリットが生まれるので、場面に応じた質の水を正しく選ぶと良い働きが期待できます。
良い水を使うことでの美容効果
毎日の生活の中で、体の不調を感じることがあれば使っている水の質に関係があるかもしれません。
例えば肌荒れや便秘、むくみなどがある場合、使っている水の硬度があっていなかったり温度が理想的でなかったりという場合も。
それでは、美容における自分にあった良い水を使った時の効果について解説します。
ダイエットの効果
ダイエット向けの水として硬水が販売されていますが、人によっては体質に合わず飲めない場合があります。
そこで誰でも安心して飲める、ダイエット向けの水は純水で、ミネラル分が全くといえるほど含まれていないので、水分の吸収を妨げません。
水分の吸収効率が良いことは便秘を防ぎ、その結果体の代謝もアップし、体の内側から整えて美しくなるという「インナービューティー」が手に入ります。
また、水分をしっかりとって吸収されることで気になるむくみの解消にもつながり、スッキリした体も目指せるのです。
ダイエット効果を目指して水を飲む時には、常温でこまめに飲みましょう。
適度にバランスよく水分をとると、水分過剰による水太りも回避できます。
そして、運動して消費カロリーアップをはかる時にも常温の純水を飲むようにすると、スムーズに水分補給ができ体への負担も軽くなります。
ヘッドスパの効果
硬水で髪を洗うとべたついたり髪質が変わったりすることがありますが、それは含まれているたくさんのミネラル分が影響しているからです。
そのため、洗髪やヘッドスパにも硬度の低い水を使った方が気持ちよくできます。
ミネラル分のより少ない水を使うと、シャンプーの成分を邪魔することなく汚れをきれいに落とし、ヘッドスパの頭皮マッサージによる活性化の妨げにもなりません。
すると頭皮の血行がさらに良くなり、髪の健康や美しさを保って引き上げる役に立ちます。
さらに気持ちの良いヘッドスパを自分で行うなら、純水で作った炭酸水を用意しましょう。
純水使用の炭酸水はペットボトルにつめて販売されているタイプもありますが、自分で作ることもできます。
ちなみに自宅で作る場合は純水と重曹とクエン酸を用意しますが、100円ショップで売っているもので構いません。
1000mlの炭酸水を作る場合は重曹11.2g、クエン酸8.6g必要で、必ず炭酸飲料のペットボトルを用意します。
ペットボトルに水を入れてまずクエン酸を溶かし、冷凍庫で凍らないくらいに冷やしてから重曹を入れてすぐにフタをしめよく振ってまぜます。
その後、ペットボトルの内側から張ってこれば完成です。
洗顔の効果
洗顔はデリケートな肌に直接水をつけて洗いますが、その時硬水を使うとミネラル分の刺激により荒れてしまうこともあります。
そのため肌が敏感な人は洗顔する時は軟水を、それでも荒れる場合には純水を試してみましょう。
水分が蒸発したあとに不純物が肌に残るため反応がおこることがありますが、純水はほぼすべての不純物を除去してあるのでその心配がとても少なくなります。
洗顔後の化粧水や乳液で肌が荒れる場合も、洗顔した時の水の質が影響しているかもしれません。
しかし純水がたっぷり手に入りづらい場合には、普通に洗顔したあと、純水をコットンなどに湿らせてデリケートな目元などをふき取る方法もあります。
体に優しい水を使うと安心
生活に使う水は体に負担の少ない優しい水が安心で、日本人にとっては軟水や純水が体質にあうと言えます。
もともと日本の水道水の原水にされている水の質が軟水なので、それより高い硬度の水では体調を崩すことがあるのです。
ダイエットや美容にこだわりたい時は、体に合わない可能性のあるミネラルを含まない純水を選ぶと安心。
消化や吸収の負担を体にかけない水を使えば、体のあらゆる機能の妨げにならず、その結果体調が良く美しくなることにつながります。
飲むだけでなく生活のあらゆるシーンで良い水を
普段の飲み水にだけ気を配るのではなく、生活の中全てにおいて使う水にまで目を向けてみましょう。
理由がわからない体の不調や美容に関する悩みも、体に優しい水に変えたことで改善される可能性もあります。