水はいつ、どのくらい飲むべき?

お水を飲むタイミング
人の体は大人の場合約60~65%が水分でできているといわれています。

そのため水は体にとって大変重要なものであり、毎日積極的にとる必要があるものです。

健康な体を保つために必要な水分は一日1.5リットル。飲み物の他食べ物からの摂取もあわせてそれだけとれればよいので、コップ一杯の水を一日6~8回飲むようにしましょう。

一気に何杯も飲むより時間をあけてこまめに摂取する方が体内に吸収しやすくなります。

健康のための水の必要性

体の大半をしめている水分ですが、その2%が失われると脱水症状を引き起こします。

喉の渇きを感じる時ですでに1%の水分が失われた状態のため、朝起きた時やスポーツ後などは積極的に水を飲みましょう。

だからといって水を大量に過剰摂取することも危険で、内臓へ負担をかけたり、中毒症状が現れてしまったりすることもあります。

そうならないために排出と摂取のバランスがとれるこまめな水分補給が欠かせません。

脱水症状の原因と予防策

脱水症状を引き起こす原因は、日常生活の思わぬところにひそんでいます。

そのため、喉が渇いたと感じたときや、食事のときはもちろんあらゆるタイミングで水を飲むことがおすすめです。

しかし渇きを感じない時に過剰にならないよう水を飲むことは難しいと感じるのではないでしょうか。

それでは、水分の摂取と排出のバランスも考えた、水を飲む上手なタイミングと水分の種類を解説します。

朝起きた時は水分不足の状態

大人の平均睡眠時間は約7時間といわれていますが、眠っている間はもちろん水を飲むことができません。

しかし、寝ている間も体内は活動を止めないため水分はあらゆるところで使われています。

例えば呼吸をしてはいた息の中にも水分が含まれており、寝ている間にかいた寝汗でも水分が排出されているのです。

その他にも消化や血液の循環などあらゆることで水分が使われるため、寝起きは水分不足の状態になっています。

一日の始めにはまず朝コップ1杯の水を飲む習慣づけをしましょう。

さらに就寝前に水を1杯飲んでおくと、寝起きや寝ている間の水不足によるトラブル回避を助けます。

体を動かしたあとにコップ1杯の水

体を動かす、というとスポーツをイメージしがちですが通勤のために電車に乗ったり歩いたりすることや家事育児で動くことも体を動かすことのひとつです。

そのため、出勤したらまず水を1杯飲んでから仕事を始めたり、家事とこどものお世話に一段落したらお水を飲んで一息ついたりという水分摂取方法がおすすめ。

スポーツのあとにももちろん水分の摂取が必要ですが、運動中もこまめに水を飲みましょう。

昔は、運動中に水を飲むとだるくなってパフォーマンスダウンさせると言われましたがそうではありません。

もし喉の渇きを我慢して水分をとらないまま動き続けると、脱水症状を招くだけでなく熱中症や脳梗塞の危険性も高まります。

特に暑い季節には、運動中に数リットルもの水分が失われてしまう場合もあるため、積極的な水分補給が大切です。

ただし、運動中及び運動後の水分補給はスポーツドリンクでも構いません。

たくさん汗をかいた時には水で薄めたスポーツドリンクを飲むと体に負担をかけすぎず、水分補給に役立ちます。

ジュースやコーヒーではなく水を飲む

ふだんから水を飲む習慣があまりない方にとっては、一日1.5リットルもの水を飲むことが大変に感じられるもの。

しかしジュースやコーヒーなら飲みやすいからといって、水の代わりにたくさん飲むことはおすすめできません。

体に必要な水分を摂取するのなら水そのものにしましょう。

ジュースやコーヒーの場合、含まれている糖分やカフェインのとりすぎによってまた違ったトラブルを招く恐れがあるためです。

そして、飲む水にもこだわって天然水を、中でもミネラル分がないか入っていても少ない水を選ぶと安心。

天然水にも種類があり、硬水はミネラル分が多いためお腹がゆるくなるなど体に負担をかけてしまいます。

軟水はミネラル分が少なく、純水にいたっては全く含まれていません。

純水は赤ちゃんのミルクにも使えるほど体に負担をかけない水のため、小さなお子さんから大人まで、家族で飲める水を選ぶなら純水が安心です。

水分不足・水分過剰が起こす危険

水分不足と水分過剰
体内を流れる血液もその半分以上が水分で、たくさん汗をかくなどして体の水分が失われると血液も水分量が少なくなり濃い血液になってしまいます。

濃度が濃くなるとドロドロした状態になり、血管の中を流れにくくなった結果、ひどい場合はつまってしまうことに。

また、逆に水分をとりすぎると血液が薄くなり低ナトリウム血症を引き起こし、重症化すると意識障害なども出る恐れがあります。

そのため不足せず過剰でもなく、バランスよくこまめに水分をとることが毎日の健康とつながっているのです。

水は喉が渇く前にこまめに飲みましょう

体の多くを占めている水は健康のためにも、積極的に飲む必要があります。

理想的な飲み方は、喉の渇きを感じる前にこまめに飲むこと。

そして摂取する水はまじりっけのない純水のような、体に負担をかけないものを選ぶと一日の目標摂取量の1.5リットルを飲みやすくなります。