空腹時の水分補給は少しずつ負担の少ない飲み物を選びましょう
空腹時の水分補給は大丈夫?と心配になる人の心境としては、からっぽのおなかの中にいきなり水分を与えた時に負担が大きいのではないかということがあるのでしょう。
実際に、胃の中の消化液は水分を取ることで薄くなり、冷たいものは胃を刺激します。しかし、空腹時に水分を取ることは、ダイエットの観点からも体の水分確保のためにも良いことなのです。
心配となる消化液や胃への負担を回避するためには、食事時間との関係や水分補給に利用する飲み物の温度、飲み方を工夫すれば良いことです。
目次
空腹時は水分の吸収が良くなっています
空腹時の水分補給が悪いと考えている人は、お腹が満たされてしまい、食欲がなくなってしまうと考える人かも知れません。そういった観点からはある意味正しいことです。
空腹時は水分の吸収が良くなって、水分で満足感を得て、食欲が抑えられます。胃の中には何も入っていないため、食べ物の消化を妨げることはなく、水分の吸収のためだけに胃を働かせることができ、食欲減退以外の問題はありません。
空腹時の水分補給の正しい方法を意識しましょう
空腹時に水分補給をすることは、食欲を抑えられるためダイエットを考えている人にはとても良い方法です。
また、水分の吸収のことを考えると痩身に興味のない人でも効率的な水分補給として行う価値はあります。胃の働きを妨げないような方法を実践して、無理なく無駄のない水分補給を行ってみましょう。
空腹時の水分補給に適した時間
空腹時に水分を取るといっても、いつ飲んだら良いのでしょうか。その答えは、「胃の消化の邪魔にならない時」と「体が水分を失った時」です。
これらの条件を満たしているタイミングで水分補給を行えば、効率よく速やかに水分を体に与えることができます。もちろん水分は飲んですぐに体に吸収されませんので、激しい運動などで水分を失うことが分かっている時には前もって飲むことも必要です。
水分補給のタイミングは起床時、食事の3時間後、食前30分前です
ベストなタイミングでお水を飲むためには、ウォーターサーバーなどを利用して、お水を常備しておくことです。きちんとした水分補給を心掛けましょう。
起床時
起床時の一杯は夜就寝の間に失った水分をいち早く補うためです。人間は、寝ている間に200~300mlの汗をかくと言われています。朝目を覚ました時には、早めに体内の不足している水分を補給しなければなりません。
また、起きてすぐは腸内が空で、内臓がまだ活動していない状態です。起床後すぐにお水を飲むことは、寝ている間活動していなかった内臓機能を活性化させることにもつながります。
空腹の状態でお水を飲むと、消化機能の向上によるデトックス効果や脂肪を燃焼させる代謝の向上など、さまざまなメリットが得られるでしょう。
食事の3時間後
食事の3時間後というのは、胃の消化を妨げない時間帯です。胃は食後3時間かけて消化しているため、この間に水分を摂ると胃の消化の邪魔になってしまいます。
食後3時間程度を過ぎると胃や腸が食べ物の消化を終えるので、水分補給で消化吸収が妨げられることはありません。基本的には、食事中や食後に水分補給をすると食べ物を消化する胃酸などが薄まり、消化が悪くなる場合があるので注意が必要です。
もしも食事中や食後に水分補給をする場合には、内臓を冷やして消化機能を低下させる冷たい飲み物を避けましょう。お味噌汁などでも水分補給が可能なので、飲み物は飲み過ぎないようにするのがおすすめです。
食前30分前
食前に飲むお水はダイエットにも良いですが、すぐに食事を始めるとやはり胃の消化を邪魔します。吸収するまでに30分は欲しいものです。
食事の30分以上前にお水を飲むと食事までに吸収されやすく、消化液が薄められないため内臓に余分な負担をかけずにすみます。食前にお水を飲む場合は、カロリー0のお水で満腹感が得られるメリットがあります。
食事前にお水を飲むと満腹感が得られるので、食べ過ぎを防ぎたい時にもおすすめです。肥満を予防したい時やダイエット中には、食事の30分前にお水を飲むようにしてください。
空腹時の水分補給に適した飲み物はシチュエーションで異なります
空腹時に水分を取る際に、何を飲んだらよいか、というのは迷うところです。空腹時と一言で言っても、朝起きがけの一杯か、運動している最中かなどの状況にもよります。
こうした水分補給に適した飲み物を適宜選んで、上手に水分補給を行うことが健康につながります。
起床時の一杯
朝失った水分を補うのは、余計な成分の入っていないお水が良いでしょう。コーヒーや紅茶などを朝食がわりに摂る人がいますが、これは胃に負担となる上に水分補給には適していない飲み物です。
利尿作用もありますし、カフェインの成分が血管収縮作用を持っており、朝の水分の足りないドロドロ血液の血流に悪影響を与える恐れもあります。
激しいスポーツ時
激しいスポーツをする時には、エネルギー補給や電解質補給も兼ねて、ミネラルウオーターやスポーツドリンクも適しています。
たくさん汗をかくと水分だけでなく電解質も奪われます。ただし、汗をかくといっても、暑い季節にスポーツドリンクは不要です。糖分を摂りすぎて、かえって疲れやすくだるくなることがあります。
空腹時には常温やあたたかいものお水をこまめに飲みましょう
空腹時の水分補給には、そのシチュエーションを選ばずに飲めるお水がより適しています。不要な成分が入っていないため、どんなときにも利用できます。スポーツ中のエネルギーや電解質が気になる時には、水プラス電解質などを取れる食品を用意しましょう。
お水は冷やしたものではなく、常温のものや温かいものを少しずつこまめに摂るようにします。冷たいお水をがぶがぶ飲んでしまうと、吸収しにくくなり、むくみの原因にもなります。水が飲みにくいという人も少しずつ、1日かけて必要な量を飲むようにすれば良いのです。
お水選びのコツとしては、口当たりがよく余分な成分が少ない純水を選ぶことです。硬水は高いミネラル分が体に合わず、お腹を壊すことがあります。また、持病を持っている人の中には、ミネラルウオーターは避ける必要がある人もいます。
適温の純水をこまめに飲むには、ウォーターサーバーの利用が便利です。重たいペットボトルのお水を買いに行く手間も省け、いつでも手軽にお水が飲めます。
水分は身体から不足する前がポイントです
よく、喉が渇いたからといって水をがぶ飲みする人がいますが、それは体に負担となります。急激に大量の水分を取ることで、電解質バランスが悪くなり、水が飲めなくなり脱水症状となることもあります。
また、水分は時間をかけて吸収するため、前もって摂ることが必要なのです。空腹時に水分を取ることで、吸収をよくして、体に十分な水分を行き渡らせることができます。
そうすることで満足感を得られて、水のがぶ飲みを抑えることができ、体の中の水分バランスを良くすることができます。
(まとめ)空腹時の水分補給は大丈夫?
空腹時の水分補給は少しずつ負担の少ない飲み物を選びましょう
空腹時に水分補給を行うと、満腹感が得られ食欲が抑えられると言われています。そのため空腹時の水分補給は、食事量を減らしたいダイエット中にもおすすめです。
水分補給時には胃の中の消化液が薄まるため、水分が吸収されるまでの間は消化機能が低下するとされています。空腹時に水分補給を行うことには問題がありませんが、水分補給後には30分以上時間をあけてから食事を摂るようにしましょう。