成人の場合、一般的に毎日約2000~2500mlの水分を補給する必要があります。
成人は一般的に1日当たりおよそ2000~2500mlの水分を体の外に排出しているので、その分を毎日、飲食物により水分補給しなければなりません。
排出分の内訳は、不感蒸泄がおよそ1L、尿・便としておよそ1.3Lです。
食事からは平均およそ0.6L、食物を分解しエネルギーとする際に0.2Lの水分を摂るため、残りおよそ1.5Lは飲料水からの摂取という計算になります。
目次
知らない間に体から水分は失われている
毎日の生活の中で、水分がどんどん失われています。
排尿や汗以外でも、水分は常に体外へ排出されています。
例えば、8時間のデスクワークをしたとして、約480mlの水分がその間失われています。
9時間飛行機に乗ると約620ml、お風呂に10分間入れば約500ml、睡眠で約350mlの水分がなくなっていくのです。
失われた水分は最低でも飲食から得なければなりません。
毎日飲むお水の適切な量やタイミングについて知ろう
お水は私たち人間にとって欠かせません。
体外へどんどん失われていく水分は自分で補給しなければなりません。
しかし、お水はただ気分に任せて飲めばいいというものではありません。
適切な水分補給の量やタイミングなども大切になります。
知っておきたい水分補給の知識をご紹介しましょう。
人間にはなぜ水分が必要?
人間が一日に必要とする水分量は、体重の約55~60%とされています。
これは、最低必要な量なので、これ以上を摂取する必要があります。
体重が50kgの人であればおよそ30リットルの水分が体内にあることになります。
その内、細胞内液がおよそ3分の2と、大半を占めています。
4分の1が細胞間液、残り12分の1が血漿の中にあり、これらのお水の全ては人間の体にとても大切な役割を持ちます。
体内におけるお水の役割には以下のようなものがあります。
・栄養物、ホルモンなどをとかして血液の形などにして全身に運ぶ
・食べ物が消化されるプロセスで作用するいろいろな酵素がスムーズに酵素反応できるような場を作り出す
・尿や便として、体内の不要なものを排泄するのをサポートする
・気温が高ければ汗をかいて体温を調節する
効果的な水分補給のタイミング
意識的に水分補給をする時、そのタイミングに注意しましょう。
起床時
人間は、皮膚や呼吸によって睡眠中に水分が失われています。
血液中のミネラル濃度も高くなるので起き抜けの水分補給は重要です。
入浴時
お湯に浸かっているときには汗をかくことで水分が体外に流出しています。
お風呂から上がったら水分補給をしてください。
運動時
スポーツなど、運動中には汗を大量にかき、水分だけでなくナトリウムなどのミネラルも同時に失われています。
適切な水分補給が行われないと熱痙攣や熱中症の要因にもなります。
体重の2%ほどの水分が失われたら黄信号です。
スポーツドリンク、あるいは糖分を控えたい場合にはスポーツドリンクを水で薄めたものを飲みましょう。
寝る前
就寝中の血中のミネラル濃度が高くなるのを防ぐためにも就寝前に水分補給をしてください。
がぶ飲みはやめてこまめな摂取を
慣れないうちは面倒に感じられるかもしれませんが、できるだけこまめな水分補給をしてください。
まず、血液がドロドロになりやすい起き抜けにはコップ1杯、約200mlのお水を飲んでください。
寝る前にも、睡眠中の水分補給ができないので約200mlのお水を飲みましょう。
食事の際にはお水の飲み過ぎに注意してください。
一度にがぶ飲みすると胃液が薄くなり消化不良の原因となります。
約200mlの適度な水分量は胃腸を刺激して消化を助けます。
お風呂の前後にはやはり200mlずつ水分補給します。
これ以外のタイミングにも、100ml~200mlずつの水分補給を行ってください。
しかし、1日に何度もお水を飲むのは、用意するのが大変と思うかもしれません。
そのような場合には、ウォーターサーバーを利用すると良いでしょう。
ウォーターサーバーがあれば、いつでも手軽にお水が飲めるため、こまめな水分補給も苦になりません。
温度も体に優しいため、飲みやすいです。
ウォーターサーバーでこまめな水分補給の習慣を身につけましょう。
水分摂取は適切な量を
人間の体が1日に体の外に出す水分量はかなりの量になることがわかります。
体外に排出された分の水分量の摂取がないと、体にはさまざまな不調が現れ始めます。
水分不足が脱水症や熱中症の原因になることはよく知られています。
ただ反対に、水分の摂り過ぎも体には悪影響を及ぼします。
過剰な水分は水中毒の症状を引き起こし、内臓に負担をかけて消化不良や体のだるさなどが感じられます。
一度に大量のお水を飲むと、体内のナトリウム濃度が下がり、ひどくなれば命にも関わります。
お水のがぶ飲みは避けてください。
こまめな水分摂取の習慣を
水分は、体外へ排出された分は自分自身で補わなければなりません。
ただ、一度に大量のお水を飲むのは胃腸に負担をかけ水中毒の要因にもなり、体に良くありません。
就寝や入浴の前後、食事や運動の際には必ず水分を補給し、食間にもこまめに約200mlずつ水を飲む習慣を身につけてください。