妊婦さんがお水を飲めないときには工夫が必要です
妊婦さんは通常よりも多くの水分摂取が必要です。
しかし、つわりの時期は水を飲んでも吐いてしまう、ということがあります。
お茶や水の味がおいしくなかったり、水道水のカルキ臭で気持ちが悪くなってしまったりすると、水さえも飲めない状態になるのです。
このような状態になるのは、ホルモンバランスが大きく変化することが原因と考えられています。
しかし、水分摂取は妊婦さんにとって非常に重要なことです。
さまざまな工夫をして、水分を摂取していく必要があります。
目次
妊婦さんが水を飲めないと体に悪影響がある
妊婦さんは妊娠していないときよりも新陳代謝が活発になり、汗をかきやすくなります。
赤ちゃんに血液が必要となるため、血液の量も妊娠する前と比べると約40~50%も増えるのです。
そのため、水分をしっかり摂って血液をサラサラにしないといけません。
お水が飲めない状態でいると、水分不足になり脱水を起こして、母体と赤ちゃんの身体に悪影響を起こします。
妊婦さんがお水を飲めないときはさまざまな工夫をして水分を摂る
妊婦さんはお水を飲むと吐いてしまうから、お水の臭いが気になるから、などといった理由でお水が飲めない状態になることがあります。
しかし、そのままでは水分不足となり、母体にも赤ちゃんの身体にもよくありません。
お水が飲めないときにはどうすればいいのか?どういった工夫があるのか?を紹介します。
お水が飲めない妊婦さんにおすすめの炭酸水
特につわりの時期は妊婦さんがお水さえも飲めない、吐いてしまう、という時期です。
つわりのときにおすすなのが、炭酸水です。
日本ではダイエットになるなどといった理由で飲んでいる人も多いでしょう。
世界において炭酸水は、妊婦さんがつわりのときに利用する水分の一つです。
炭酸水の中でも特にジンジャーエールが人気。
ショウガは吐き気を抑えてくれる働きがあるのです。
吐き気がして水分も摂れない、という場合は炭酸水や炭酸飲料を飲んでみてはいかがでしょうか?
口の中や胃がすっきりとして、飲める、という人も多いようです。
ただし、コーラやサイダー、ジュースなどの炭酸飲料は糖分が多いので、飲み過ぎないようにしましょう。
妊婦さんがお水が飲めないときにはいろいろ試してみる
お水が飲めないときには、いろいろな方法で飲めるものを探してみましょう。
炭酸飲料のほかにも、スポーツドリンクもおすすめです。
さわやかな風味で飲みやすく、水分不足を解消してくれるほか、ブドウ糖やショ糖などを補給できるので、疲労回復にも役立ちます。
ただし、スポーツドリンクには糖分も多く含まれています。
人工甘味料などが使用されていることもあるので、成分チェックをして選ぶようにしましょう。
また、スポーツドリンクの過剰摂取は糖分の摂りすぎにもつながるので注意が必要です。
他にも経口補水液もおすすめです。
OS-1は電解質と糖分のバランスを考えたドリンク。
汗をかきすぎたときなどの脱水状態を改善してくれます。
つわりも脱水の原因になるので、つわりがひどいときにもおすすめです。
常温のお水が飲めないという場合は、冷蔵庫で冷やすと飲みやすくなることもあります。
反対に白湯など温かくすると飲めるという人もいます。
それでも飲めないなら氷をなめるだけでもいいので、水分を摂るようにしましょう。
妊婦さんがお水が飲めない場合はゼリーやフルーツで水分摂取
フルーツジュースやトマトジュースなども酸味があり、飲みやすいでしょう。
しかし、水分を摂れないという場合は、食べ物から水分を摂取するという方法もあります。
フルーツなどは水分もたっぷり。
甘味があり、さっぱりするので食べやすいのではないでしょうか?
フルーツジュースもフルーツも糖分が多いので、摂りすぎには注意しましょう。
また、ゼリーやアイスなども水分補給の一つの手段です。
ただし、こちらも糖分が多いので、どうしても水分が摂れないというときの選択の一つ、としましょう。
妊婦さんが特にお水を飲めない時期は?
妊婦さんがお水を飲めなくなるのは、食べ物や飲み物などに対する好みが変わることも原因の一つです。
特に0~3週目の妊娠超初期、4~15週目の妊娠初期によく起こります。
この時期は体内のホルモンバランスが大きく変化するため、味覚や嗅覚が敏感になると考えられています。
つわりも妊娠~6週目頃に始まり、12~16週頃まで続くのが普通です。
そのため、お水も飲めなくなる、という状態になるのです。
この時期が過ぎれば、お水も普通に飲めるようになるでしょう。
妊婦さんがお水を飲めないときには飲めるものを飲みましょう
妊婦さんがお水を飲めない時期であっても、自分とお腹の赤ちゃんのため、水分を十分に摂取しなければなりません。
そこで、お水が飲めないのであれば、炭酸水やフルーツジュース、スポーツドリンクなど飲みやすいものを探して水分を補給するようにしましょう。