天然水にはミネラル成分が多い方がいい?
近年ではペットボトルやウォーターサーバーの天然水を飲む人が増えています。
水道水よりもおいしい、ミネラル成分を摂取できて美肌になれる、などさまざまな理由があると思われますが、ミネラル成分が多いほど体にはいい、とは言い切れません。
ミネラル成分が入っていなくても、水分を適切に補給することで美肌やダイエット、健康にいい影響を与えます。
天然水を選ぶ際には、自分の体に合ったものを選ぶことが必要です。
天然水によるミネラル成分の過剰摂取
ミネラル成分が多く含まれているほど、飲みにくくなるというデメリットもありますが、体質によっては過剰にミネラル成分を摂取すると結石などができたり、下痢や便秘になったりすることもあります。
お水を適切な方法で、適用を飲んでいることで、血行がよくなり、新陳代謝も促されるといった効果は期待できます。
ミネラル成分は体に必要なものですが、必ずしも入っていなければ意味がないということではないのです。
天然水は自分の体に合ったものを選ぶ
天然水を選ぶ際にミネラル成分が入っている、またはどのようなミネラルが含まれているかということを気にする人も多いでしょう。
天然水に含まれているミネラルにはどういったものがあるか、紹介しましょう。
天然水に含まれているミネラル成分
カルシウム
カルシウムが不足すると骨粗しょう症になったり、足がつりやすくなったりします。
イライラしたりすることもあります。
質の良い睡眠にも必要なミネラル成分です。
マグネシウム
30種類以上の酵素の補酵素としての役割を持ち、エネルギー代謝を促す働きがあるので、ダイエットにも必要な成分です。
また骨作りにも必要な成分として知られています。
ナトリウム
神経や筋肉の興奮を静める作用や、アミノ酸の輸送、カルシウムなどミネラルの吸収をササポートする働きがあります。
カリウム
血圧を降下させる働きやエネルギー代謝といった働きを持ちます。
心臓や筋肉機能の調整や細胞内液の浸透圧が一定に保たれるよう調節をします。
亜鉛
亜鉛不足になると味覚障害になる、と言われています。
皮膚や髪の健康をキープしたり、アルコールの分解をサポートしたりといった働きがあります。
バナジウム
糖尿病の予防やコレステロール値の改善、デトックス効果や脂肪燃焼効果などがあると言われています。
ミネラル成分は体に重要なもの
前述したように、ミネラル成分に美容や健康において重要な役割を担っているものです。
ところが現代では食生活の変化やストレスの多い環境などにより、ミネラル不足になっている人が増えているとされ、ミネラルの摂取が大切と言われています。
そこで上記のようなミネラルを摂取し、美容や健康に役立てようとしてミネラル成分が配合された天然水を飲む人も多いのです。
ただし、ミネラルは特定の成分だけを摂取しても働きがよくありません。
カルシウムとマグネシウム、カリウムとナトリウムなど、お互いの働きをサポートしながら機能するのがミネラルです。
天然水ではそういったバランスを配慮したものもあるので、選ぶ際にはそういった点に注意も必要です。
ミネラル成分が体調不良の原因になる?
体に必要なミネラル成分ですが、摂取方法や種類によっては、健康を損ねることがあります。
天然水を飲み始めたら下痢をしやすくなった、便秘になる、などという症状を起こすこともあります。
ミネラルが増えたことで腎臓機能に負担がかかり、消化・吸収に悪影響を与えることがあるからです。
また、ミネラルの消化・吸収には大量の水分を必要とするため、便秘になることも。
また、カルシウムが過剰になることで結石ができる、という可能性もあります。
美容と健康に重要なお水とは?
美容と健康のために水分補給は重要です。
水分が足りていないと血液濃度が高くなり、血液がドロドロになったり、血行不良を起こし老廃物が蓄積されたりして太りやすくなります。
水分が足りないと脱水症状を起こし、生命の危機を招くこともあります。
水分補給は必要ですが、それが必ずしもミネラルが含まれている水分でなければいけない、ということはありません。
ミネラルの過剰摂取や自分の体に合っていない天然水を摂れば、体調不良になることもあります。
そうはいっても水道水は不純物が心配です。
お水には天然水のほかに純水(ピュアウォーター)と言われるものがあります。
純水(ピュアウォーター)はミネラル成分や不純物を取り除いたお水。
体調不良を心配することなく、飲めるものです。
体に合わせた水の選び方を
ミネラル成分は体にとって重要なものです。
天然水には主要なミネラルが含まれ、ミネラル不足と言われている現代人にとっては、手軽にミネラルを補給できる便利なお水です。
しかし、天然水の選び方によっては、下痢や便秘などの体調不良を起こすことがあります。
水分を補給できても体調を崩しては意味がありません。
ミネラルを含んだ天然水が必ずしも体にいいというわけではなく、自分の体に合わせたお水を選ぶことが大切です。