硬度が高い天然水は身体に悪影響を与えることも
世の中には、硬度の低い「軟水」と硬度の高い「硬水」がありますが、硬水を摂り過ぎると身体に悪影響を及ぼす可能性があるといいます。
たとえば、お腹がゆるくなってしまったりという体調不良を招いてしまうのです。
便秘がちな人にとってはメリットになるかもしれませんが、一方でこういったデメリットがあることも理解しておくべきでしょう。
天然水を摂取にするときには、できるだけ硬度の低いものを選んだほうがいいかもしれません。
お腹がゆるくなるのはなんで?
天然水における軟水と硬水の違いは、含まれる「ミネラル」の量で決まります。
ミネラルが少ない天然水を軟水と呼び、逆に多い天然水を硬水と呼ぶのです。
そして、ミネラルにはマグネシウムイオンという成分が含まれており、消化器系に影響を与えてしまうといわれています。
これが硬度の高い天然水を摂り過ぎるとお腹がゆるくなってしまう原因です。
硬度の高い天然水の使い方を見直そう
硬度が高い天然水を飲むと、お腹がゆるくなってしまうことがあります。
日常的にお腹のゆるさに悩まされている方は、もしかすると硬度の高い天然水の摂取が原因かもしれません。
「私は胃が弱いから・・・」
そう思っているのは大きな間違いの可能性があります。
予防対策の方法をいくつか解説しましょう。
硬度の低い天然水に切り替える
とても単純な方法ですが、大きな効果があります。
たとえば、硬度の高い海外の天然水を日常的に飲んでいて、お腹がゆるみがちな方は日本の天然水に切り替えてみましょう。
日本の天然水の硬度は高くても100程度となっているのに対して、海外の天然水は300程度が基準となっており、なかには1500にも及ぶものがあります。その分多くのミネラルを摂取していることになりますので、どうしても身体に影響を及ぼしてしまうのです。
思い当たる節のある方は、できるだけ早期に切り替えを図るようにしてみてください。
硬度の高い天然水と低い天然水を使い分ける
海外の硬水の味が好きで、なかなか切り替えることができないという方もなかにはいるかもしれません。
そんなときは、完全な切り替えを図るのではなく、硬度の高い天然水のほかにもうひとつ、硬度の低い天然水を用意するようにしてみましょう。
常に2つを準備しておき、日ごろから硬度の高い天然水の摂取量に注意を払うようにすれば、ミネラルの過剰摂取を防ぐことができます。
もしそこでお腹がゆるくなる頻度が減るようであれば、やはりミネラルの影響が大きいとの判断がつきますから、そのときは完全な切り替えを検討することをおすすめします。
料理における使い分けも考える
普段の飲料としてだけでなく、料理の際に、硬度が高い天然水を使っている方もいるかもしれません。
実際、硬度が高い天然水には、肉の臭みを取り除いてくれたり、パスタのコシをだしてくれたりするほか、素材のアクを出して臭いを取り除く効果があります。
それでも、硬度が高い天然水が全ての料理に適しているというわけではありません。
実は、日本人なら知っておきたい硬度の低い天然水が適している料理があるのです。
硬度の低い天然水が適している料理は味噌汁・魚をはじめとした和食全般
ミネラルには旨味成分が溶け出しづらいため、硬度が高い天然水では素材やダシの特長が引き出せないといわれています。
なかでも、米に関しては味の違いが顕著に現れ、パサパサになったり、えぐみがでたりして本来の甘みを十分に感じることはできません。
硬度の低い天然水であれば、日本食の味わいを堪能できるようになり、日ごろの食卓をもうワンランク上に引き上げることができるようになるでしょう。
また、同様の理由から日本茶やコーヒーといった飲料を作るときにも、大きな効果を発揮します。
香りが際立ち、素材そのものの風味を感じられるようになるでしょう。
このように調理には適したお水の使い方がありますので、硬度の高いお水ばかりを使っている方は少し見直してみることをおすすめします。
その結果、お腹のゆるさの予防にも繋がるかもしれません。
ミネラルが身体に働くメカニズム
さきほど説明したミネラルに含まれるマグネシウムイオンという成分は、腸を刺激する作用があります。
腸が刺激された結果、消化機能が弱まり、通常なら問題なく行われる分解ができなくなるため、お腹がゆるくなってしまうのです。
また、大人でも身体に影響が出てしまうということは、処理能力が十分でない「赤ちゃん」になると余計に顕著な傾向がでることを意味します。
オムツを替えるときに、いつもお腹がゆるくなっているようであれば硬度の高い天然水を使用するのは控えたほうがいいでしょう。
摂り過ぎは控えよう
硬度の高い天然水は、お腹をゆるめたりする体調不良を招く可能性があります。
摂り過ぎるとその頻度は上がってしまうため、摂取量を考え、適度な量で抑えるようにしましょう。
もしくは硬度ができるだけ低い天然水に切り替えて、リスクをあらかじめ取り除いておくとよいかもしれません。
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