腎臓結石の原因は、硬水の飲み過ぎや生活習慣などさまざまです

肝臓結石の原因
腎臓結石の原因は、非常に複雑でいろいろなものがあります。

結石は腎臓から尿管、膀胱までの部位に発生し、尿管に落ちてきたものが尿路結石、膀胱まで落ちてきたものが膀胱結石と呼ばれています。

骨と同じカルシウムが主な原料であり、通常であれば体内で結晶することはありませんが、他の成分と結びつくことによって結石を作ることがあります。

腎臓結石で懸念されるのは、ミネラル分が豊富に含まれる硬水を飲むことによるカルシウムなどの過剰摂取ですが、それだけで結石ができることはありません。

体質や生活習慣などの原因が揃って初めて発症するのです。

腎臓結石の原因は生活習慣病から

腎臓結石が起こる原因としては、結石を作りやすい体内環境の変化が関係しています。

カルシウムや尿酸の代謝障害などが原因となって発症することが明らかになっており、痛風で知られる高尿酸血症の人の結石は多く見られます。

また、カルシウムの代謝に影響を与えるその他のミネラルによる影響もあります。

ナトリウムの過剰摂取や食べすぎ飲みすぎによるメタボとの関係も重要です。

⇒硬水は腎臓病の原因になる?硬水と腎臓病の関係に関する記事はこちら

ミネラル分の取りすぎと腎臓結石

生活習慣病と腎臓結石は大変深く結びついており、食生活や飲み物などの選択によって腎臓結石のリスクが変わる可能性があります。

硬水を飲むことと腎臓結石は直接的には関係していませんが、カルシウムとミネラルの結びつきなど全く無視はできない状況です。

メタボリックシンドロームを予防するために食事や飲み物に注意を始めた人も硬水を過剰に摂取することで余計なリスクを背負っているかも知れません。

腎臓結石の発症と腎臓の働き

腎臓は食物や水分などを濾過して不要なものとそうではないものを選り分ける働きをしています。

体に必要な栄養素であっても過剰に摂取したものは排出されるために尿になります。

腎臓結石はこうした流れの中で過剰なカルシウムとその他の栄養素が結びついてできると考えられています。

カルシウムを主原料として、主に蓚酸(シュウ酸)やシスチンや尿酸などが関係しています。

カルシウムと蓚酸が結びついてできる結石は尿路結石のうち80パーセントとも言われています。

腎臓でできた結石は尿道に入り込み、激痛を与え血尿の症状を引き起こします。

結晶化したカルシウムは薬で溶かすことができないため、体の中で粉砕して取り出すか自然に尿と一緒に出すしかありません。

小さなものでは痛みもなく自然に排出されることもあります。

腎臓結石と水の関係

腎臓結石が発症しやすいのは、夏の季節と言われています。

これは汗による水分の排出が多くなり、尿の水分量が減ることと関係しております。

濃度の高くなった尿は、成分が結晶化しやすくなっており、これを薄めてやることが腎臓結石を防ぐためには効果的です。

水分補給に適した水を

水分補給といっても、どのようなものを飲んでもいいわけではありません。

水分と一緒に取り入れた成分がさらに結石の可能性を含んでいては元も子もありません。

ジュースや牛乳などの余計な成分が含まれているものは、結石の原因となります。

また、ミネラル分を豊富に含む硬水も、結石予防としてはわざわざ選択する意味はありません。

カルシウム濃度を高める原因にもなるためです。

腎臓結石と硬水の関係は、直接的ではないものの含まれているミネラル分の存在は無視できません。

そもそもカルシウム濃度を下げたいのであれば、成分ができるだけ少ないシンプルな水を選ぶ必要があります。[/wc_box]

腎臓結石と生活習慣病の関係

腎臓結石は生活習慣とそれに起因する病気に深く結びついています。

腎臓結石の原因にもなりますし、腎臓結石を発症した人は生活習慣病のリスクも高くなることがわかっています。

腎臓結石と尿酸

腎臓結石は尿酸の増加によっても起こりやすくなっており、痛風患者で腎臓結石を発症する人は多いようです。

たんぱく質が処理されて体の中に増えた尿酸は、腎臓などの泌尿器でも結晶化の原因となります。[/wc_box]

腎臓結石とメタボリックシンドローム

腎臓結石とメタボリックシンドロームの関係は、原因が同じところにある共闘関係となります。

動脈硬化と腎臓結石の類似点によって、結石ができやすい人はメタボにも注意が必要です。

逆もまた然りで、食生活の乱れや夜型の生活などは結石を作りやすい環境と言えます。[/wc_box]

腎臓結石とダイエット

腎臓結石と各生活習慣病を改善、予防するために食事制限やダイエットを始める人もいるでしょう。

その際にも腎臓への負担を与えない食生活を送ることが大切です。

塩分や肉類を抑えた食生活や水分を多く取ることは大切ですが、野菜を過剰に取ったために蓚酸が溜まってしまう、水分を硬度の高いミネラルウォーターに頼っていた、などの失敗には注意が必要です。[/wc_box]

ミネラルと腎臓結石

硬水の含まれるミネラル分
硬水に含まれるミネラル分は、腎臓結石の主要な原因とは考えられてはいません。

しかし、結石ができやすい生活習慣や体内環境といった下地ができているところへミネラル分の多い硬水を飲むことは腎臓結石のリスクを高める可能性は否定できません。

ミネラルには、カルシウムだけでなく、ナトリウムなども含まれています。

ナトリウムの過剰摂取は、メタボから発症するリスクの高い高血圧などに影響があります。

生活習慣病や腎臓結石のリスクをトータルで減らしたいのであれば、硬水は避けておく方が安心でしょう。

⇒腎臓に負担をかけない水分補給の方法について解説した記事はこちら

腎臓結石のリスクを減らした水選び

腎臓結石の可能性を少しでも含んでいるものはできるだけ排除して、予防することが大切です。
特にお水は腎臓の機能を助けるためのものですから、余計な成分はない方が安心です。健康に不安がある人は、硬水を避けて水を選びましょう。