ミネラルウォーターの用途とは?

ミネラルウォーターの用途
ミネラルウォーターは、ただ飲むだけでなく、さまざまな用途に使用されています。
たとえば、カレーやお味噌汁といった料理を作るときや、食品を洗うとき、ご飯を炊くとき、電気ポット、ペットの飲み水、氷を作るときなど。
中には、顔や髪を洗うときに使っている方もいるようです。

しかし、ミネラルウォーターを普通のお水と同じように利用すると危険な可能性もあります。
それは、含まれる成分が体に害を与える可能性もあるためです。

害を与える可能性がある理由とは

ミネラルウォーターが体に与える可能性のある害とは、フッ素やマンガン、ヒ素、ホウ素といった成分や、ミネラルそのものによるものです。
水道水は水道法に基づいて品質の保持がされているのに対し、ミネラルウォーターは食品衛生法に則って管理がなされています。

生きていくうえで絶対的に必要となるお水と、嗜好品として扱われるミネラルウォーターとでは、審査基準が異なるのです。

ミネラルウォーターの利用シーン

除去しきれずに残っている有害な成分や、ミネラルの影響によって、体に害を及ぼす可能性のあるミネラルウォーターですが、もちろん、どんな場面でも使うことができないわけではありません。

具体的なシーンを取り上げながら、それぞれにおける影響をご紹介します。

料理

料理の際にミネラルウォーターを使う方もいるでしょう。

基本的に、軟水に近い、硬度の低い製品であればそこまで大きな影響はありません。
しかし、硬度が高いものの場合には、赤ちゃんに体の不調を与える可能性が高いため、注意が必要です。

これは、赤ちゃんの体がまだ未成熟で、内臓で成分を上手に消化できないためです。

大人であればそこまで大きな影響を与えないことであっても、子どもにとっては大きな負担となってしまうケースもあります。
料理でミネラルウォーターを使う際には、硬度に充分注意して利用しましょう。

ペットの飲み水として与える

ペットの飲み水としてミネラルウォーターを使っている方もいるかもしれません。
しかし、良かれと思ってしたこの行為が、可愛いペットにとって大きな悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。

私たち人間の体は、ミネラルを代謝する機能がきちんと整っているため問題ありませんが、動物の場合はこの機能が発達しておらず、健康を害してしまう恐れがあるのです。

ミネラルの中でも、マグネシウムの影響は大きく、場合によっては尿管結石症を発症させてしまう可能性もあります。

尿管結石症とは、腎臓や尿道に結石ができてしまう病気で、尿に血が混ざったり、痛みを感じたりする症状です。

氷を作る

沸騰によって除菌処理がなされたお水やミネラルウォーターは、塩素消毒がされていないために、雑菌やカビが繁殖しやすいと言われています。
最近多くの家庭で取り入れられている自動製氷機の場合、吸水パイプの中にお水を入れておく仕組みになっていますが、これだと雑菌やカビの繁殖により、お水が汚れてしまう可能性があるのです。

自宅にある製氷機の中も一度チェックしてみましょう。もしかしたら、内部がカビだらけになっているかもしれません。

こうした理由から、氷を作る際に一番適しているのは、とくに何もしていない、そのままの状態の水道水だとされています。

髪を洗う

水道水には、消毒するための残留塩素が少なからず残っており、これが髪やお肌に影響を与えることがあると言われています。
そうしたことから、ミネラルウォーターを使用しての洗髪を勧める意見も多く見られます。

しかし、硬水のミネラルウォーターを使用すると非常に泡立ちにくく、洗った後に髪がキシキシしてしまうこともあります。

また、大量のお水を使用する洗髪でミネラルウォーターを使用すると、非常に費用もかかってしまうため、現実的に取り入れるのは難しいでしょう。

適切な量を摂取することが大切

ミネラルの過剰摂取は身体に悪影響
ミネラルは、不足と過剰が幅広い成分で、不足しがちでも体調を崩す原因にもなりますし、過剰に摂取しても悪影響を及ぼします。

普通のビタミンの場合には、必要量の10倍近く多く摂取してもそこまで体に害を与えることはありませんが、ミネラルの場合には、数倍のオーバーによって悪影響が出てしまうことがあるのです。
こうした理由から、過剰摂取は避けた方が良いと言われています。

ミネラルは、あまり意識的に摂取しようとせず、普通に食事をしていればほとんどはその日1日に必要な用量を摂取することはできるとされています。
そのため、無理にミネラルウォーターから摂取しようとする必要はありません。

体に及ぼす影響を知って正しく利用しよう

ミネラルウォーターをさまざまな用途で使用している方もいると思いますが、その影響を知らずに使ってしまうのは危険です。

硬度の低いものであればそこまで影響は少ないものの、硬度の高い商品を扱う場合には特に注意しましょう。