ミネラルウォーターを使って料理をしている家庭はどれくらい?
ミネラルウォーターを料理に使用している方は実際にどれくらいいるのでしょうか?ある調査によると、20%ほどの家庭がミネラルウォーターを取り入れているという結果になっています。
具体的には、煮炊きをしたり炊飯の際に使ったり、あるいはお米を洗ったりするときに使用することが多いようです。
また、中には食材を洗うときに使うという方もいます。ただし、ミネラルウォーターは、料理の際に使うのには安全性は高くないとも言われています。
「安全なお水」だと考えられているが危険な面も
料理の際にミネラルウォーターを使う方の多くは、「安全性を考慮して」と言います。
放射能の影響などを懸念して水道水をそのまま使うことに抵抗を覚える方もいるようです。
とくにお子さんのいる家庭では、子どもの健康を気遣って取り入れるようになった方もいます。
このように、ミネラルウォーターは健康なお水だとして多くの家庭に浸透し、料理に使っている方も多くいるのです。
しかし、必ずしも安全に飲めるものだとして信頼して使用し続けていると、気付かないうちに体に害を及ぼしてしまう危険性もあります。
ミネラルウォーターに潜む危険性とは?
多くの方が、ミネラルウォーターは安心して飲めるお水であるとして飲んでいますが、そこに潜む危険性についても知っておかなければなりません。
硬度の高さに注意
ミネラルを豊富に含むミネラルウォーターは、体の中でしっかりと消化をすることができず、下痢などを引き起こす可能性があるという点です。
日本の各家庭から供給されているお水は軟水ですがその濃度は30~50程度とされています。
コンビニエンスストアやスーパーで売られているようなお水も、硬度0~100程度の軟水が多いです。
その中でも、一部では300を超えるほどの硬水となっているミネラルウォーターもあります。
硬度の高いミネラルウォーターは内臓機能に大きな負担をかけるため、体の小さなお子さんが飲むと、体の不調を起こす可能性が高いとされています。
つまり、料理を作る際に、安全性を考慮して使用していたミネラルウォーターが、かえって子どもにとって害となってしまう可能性もあるのです。
「ミネラルウォーターだから安全」という認識で使用していた方は、注意しましょう。
赤ちゃんに粉ミルクを飲ませる際にしようしていた方も要注意です。
審査基準の違い
水道水とミネラルウォーターを比較した際に、その審査基準は、水道水が51項目であるのに対し、ミネラルウォーターは18項目となっています。
さらに、その項目数だけでなく、基準値を比較しても、水道水の方が低く設定されているものが多く見られます。
つまり、危険かもしれないと考えられていた水道水の方が、厳しい審査基準の中で供給をされているのです。
それでは、なぜミネラルウォーターが体に負担を掛ける可能性があるにも関わらず、安全性の高いものとして浸透しているのか、その理由についてご紹介します。
安全なお水として浸透した理由
ミネラルウォーターが安全なものとして、料理の際にも利用されているのには理由があります。
ミネラルウォーターには、マグネシウムやカリウム、ナトリウムといった成分が含まれています。
これらのミネラルは、五大栄養素であり、私たちの体を健康に保つために欠かせない要素です。
血行の流れを促進したり、体温を上げたり、さらには代謝をアップさせたり、体内に溜まった老廃物を排出させたりと、さまざまな効果をもたらしてくれます。
これはダイエット効果にもつながり、女性を中心に美容を助けてくれる大切な栄養素であるとして浸透したのです。
ただ、これは適量を摂取することが大切であるという前提です。
ミネラルウォーターによって過度に栄養を摂取してしまうと、腎臓へ負担をかけてしまうこともあり、むくみや冷えといった症状を引き起こすこともあるのです。
量を守って安全に使おう
「安全なものだから大丈夫」と料理の際にたくさんミネラルウォーターを使用していた方もいると思います。
もちろん、適量の摂取は問題ありませんが、過剰な摂取や、硬度の高いお水を赤ちゃんに与えるのは危険です。
料理で使うときにも、安全性を考慮しながら使用するよう心がけましょう。