備蓄に便利。ミネラルウォーターの賞味期限は長め

ミネラルウォーターは賞味期限が長い
毎日の飲み水や料理用水などに使うお水としてミネラルウォーターを使う方も多いでしょう。
生活用水としている場合は切れてしまうと大変ですから、いくらかを買いためて保管するのも日常です。

それとは別に、何らかの災害が起きてしまったときのための備蓄として買いためることもあります。

地震や火災などの災害はいつ起こるかわからないものですから、備蓄用としてミネラルウォーターを買う場合はできるだけ長く持つに越したことはありません。

そこで、備蓄用のお水は賞味期限が長いほかに、保管方法にも注意しておくことがポイントです。

賞味期限は処理方法で異なる

ミネラルウォーターにしろその他のお水にしろ、ボトルに詰められて販売されるものには賞味期限が設定されています。
この賞味期限には2年程度から5年以上に設定されていることが多くありますが、この違いには処理方法が関係しています。

賞味期限にかかわらず、保管方法でも変質する可能性があるため、一概に賞味期限が絶対というわけでもないのです。

賞味期限のチェックと適切な保管には気を遣いたいところです。

ミネラルウォーターの品質や賞味期限

ミネラルウォーターに限らずボトル詰めされたすべてのお水に関しては、いろいろな処理方法があります。

備蓄としてボトルのお水を買うなら賞味期限が長いに越したことはありませんが、処理方法によってその期間は異なりますから、選ぶ際にはちょっとした注意が必要です。
こうしたお水の賞味期限や処理方法、保管の仕方などについて見ていきます。

基本的にお水は腐らない

よくお水が腐るといった表現がなされることもありますが、実はお水は基本的に腐るものではありません。これは厳密に言えばの話ですが、お水そのものの構造としては水素と酸素のみで、腐るという現象が起こる要素がないためです。

ただし変質することはあり、それは水のほかに空気中の有機物や細菌が混じってそれらが変化を起こした状態となります。
つまり、空気に触れることがなければお水が変質することはないわけです。

ペットボトルには透過性がある

お水をペットボトルに詰めるとき、備蓄として保管していても空気が侵入しないように密閉されます。

しかし、ペットボトルには若干空気を通す性質。そのため、数年間などの長期にわたってそのままにしていると、わずかに空気が入ってくることは十分考えられるのです。

そのため、中に入っているお水が変質してしまう可能性があり、その現象が起きて風味などに影響を与えるとされる期間が賞味期限と言うことができるでしょう。

賞味期限を過ぎてしまったお水を飲んでも問題こそはあまりありませんが、やはりおいしさは損なわれているものなのです。

ミネラルウォーターの賞味期限と保管方法

では、できるだけ長期保存ができるような賞味期限の長いお水とはどのようなものでしょうか。

また、そのお水をできるだけ長持ちさせるにはどのように保管すればよいのでしょうか。

  • 賞味期限は処理の違いに影響
    ボトルで販売されるお水には、ミネラルウォーターだけではなくその他にもいくつかの種類があります。
    これらのお水を製造する場合には水質基準や製造基準が設定されており、その方法でカテゴリー分けされているのです。

その中で、ミネラルウォーターには殺菌処理をしないものか、加熱殺菌、もしくは紫外線やオゾン殺菌のみを施したものしか分類することができません。
その他のお水に関しては、例えば消毒剤のような物質を添加していても問題はありません。

ミネラルウォーターで殺菌処理をしないものでも、もちろん規定された細菌量をクリアしているため安全ですが、この処理をするかしないかで日持ちに違いは出ると考えられるでしょう。

  • 容量の違いで変質スピードに影響
    これはお水に限ったことではありませんが、その容量が少ないものと多いものでは、空気に触れる割合が多くなるのは少ない方です。
    つまり、容量が少ないものの方が空気などの影響を受けやすくなり、変質が表れるのが早くなるのです。

これをミネラルウォーターなどのペットボトル水で考えると、500mlと2lを比べたときには500mlの方が変質が早いと考えられます。
そのため、容量が少ないお水の方が賞味期限が早く設定されており、大容量のお水は比較的長期的な賞味期限となっていることがほとんどです。

  • 保管は冷暗所で強いにおいは避ける
    備蓄としてペットボトルのお水を保管する際には、その方法に注意することをおすすめします。
    1つは直射日光の当たらない場所に置くこと、2つはにおいの強い物の近くに置かないことです。

ペットボトルの材質は、日光などの光で若干劣化することは避けられません。
強い光の当たる場所に長期間置いておくと、劣化によってさらに空気の透過を進めてしまう可能性があるのです。

さらに、ペットボトルの透過性はにおいも通してしまうことがあり、においの強いものをそばに置くと中のお水にまでそのにおいが移ってしまうのです。

この保管ポイントを押さえておけば、最低でも賞味期限まではおいしく飲むことができ、備蓄として役に立てることがあっても少なくとも賞味期限内であれば問題なく使用できます。

賞味期限が過ぎたものや変質したものは飲用以外に

体調不良を招く可能性のある天然水
お水を長期間備蓄していると、気が付けば賞味期限が過ぎていたり、その保管状態によって変質してしまったりすることもあります。
このようなものは必ずしも飲めないかというとそうではありませんが、飲む以外にも災害時の生活用水に回すことはできます。

変質してしまったお水は飲用以外に洗い物や入浴、洗顔などに使えば有効です。

開栓していなければこうした生活用水としては十分使うことができるのです。

実際に使うことを想定したミネラルウォーターの備蓄を

お水以外にも、災害備蓄はいざというときに使えるように保管しておくのが一番です。
お水は災害時には一番に必要となるものですが、必要なときに使えなくなっては意味がありません。

緊急時にはすぐに使うことができるように保管しておくのが大切なポイントですから、賞味期限や保管方法には注意しておきましょう。