ウォーターサーバーの自宅での手入れとメーカーメンテナンス
毎日使うウォーターサーバーは、設置したまま放置していてはいけません。
お水が触れるものですし、そのお水は飲料水や料理などの利用することが多いでしょうから、衛生状態には十分に気を遣いたいところであるはずです。
そのため、ウォーターサーバーを利用する際には毎日もしくは定期的な期間での手入れが必要です。
そして、メーカーによっては年単位でメンテナンスサービスを行っており、いつも使っている機器を最良の状態にしてくれます。
こうした手入れとメンテナンスを上手に組み合わせて、いつも衛生的でおいしいお水を使えるようにしたいものです。
メーカーのメンテナンスだけではだめなのか
もちろん、ウォーターサーバーのメーカーがメンテナンスを行ってくれるのは嬉しいサービスです。
メーカーでなければきれいにできない機器内側や部品の細かい部分の汚れなどは、専門家に任せなければどうにもなりません。
しかし、毎日の手入れまでその都度メーカーに介入してもらうわけにはいきません。
ウォーターサーバーには毎日の手入れも欠かせないものですから、まず設置場所でのこまめな手入れをできる範囲で行い、その上でメーカーのメンテナンスを受けるのが最良なのです。
ウォーターサーバーの手入れ・メンテナンスの方法
設置場所において自ら行う毎日、もしくは定期的な手入れと、メーカーのサービスであるメンテナンスを併用することで、長期的に清潔で衛生的な状態を保つことができます。
自分で行う手入れ
ウォーターサーバーは、お水しか出ないものではありますがそのお水も放置していると細菌が発生してしまったり、水あかやぬめりがついてしまったりします。
こうした状態で使い続けると、せっかく塩素消毒など添加物のない水なのに、細菌や汚れが水に混入してしまうことになります。
特に、水に直接触れるところや手を触れるところには注意が必要です。
- 蛇口付近は毎日の手入れを
コックを操作すればすぐにお水が出てくる蛇口部分は、最終的にお水が触れる部分でもあると同時に、私たちの手、またコップなど水を受ける食器といったものが触れやすい場所でもあります。そのため、ウォーターサーバーの部位の中でも最も細菌が発生したり汚れが付きやすかったりするところであるといえるのです。この周辺に関しては、最終的に供給される水の質にも影響を与えますので、毎日こまめに水気や汚れをふき取り、さらに台所用アルコールで消毒を行うべきです。
- 受け皿も放置せずに洗浄を
蛇口の下にある受け皿に関しては、直接供給される水が触れるわけではないといえどもやはり清潔にしておきたいところです。蛇口からしずくとして落ちたお水が受け皿にたまることで、細菌が発生してぬめりがついてしまいます。取り外して台所用の洗剤で毎日洗い、よく乾かしてから設置すればいつも清潔です。
- ウォーターサーバー本体の背面
ウォーターサーバーの背面には、冷却コンデンサーの機構が組み込まれているタイプがあります。この部分は仕組みが細かく、ほこりがたまりやすい部位でもあるため、だいたい月に1回くらいのペースでたまったほこりを掃除機で吸い取っておきます。また、電源コード周辺についても同様です。手入れを行うときは、必ずコンセントからプラグを抜いておきましょう。
- ウォーターサーバー本体
本体全体に関しても、定期的に手入れを行うことでより清潔な状態に保つことができます。1週間に1回程度の割合で全体に汚れを乾いた布湿らせたスポンジなどで軽くふき取ればOKです。台所用洗剤や住まい用の中性洗剤なども使えますが、本体に洗剤の成分が残らないように念入りにふき取ってください。
メーカーのメンテナンス
各ウォーターサーバーのメーカーによって、定期的に行ってくれるメンテナンスの対応は異なっています。
- ウォーターサーバーを分解洗浄
これは、ウォーターサーバーを定期的に引き取り、分解した上で内部の機構や部品などの細かい部分に至るまで丁寧に洗浄、消毒してくれるメンテナンスサービスです。だいたい年に1回くらいのスパンで行われるのが一般的で、この際には内部の部品などの細かい部分もきれいにしてくれるだけではなく、もし傷んだ部分などがあれば交換してくれるなどの付加的サービスもあります。
- ウォーターサーバーごと交換
ウォーターサーバーを引き取ってそのまま新たな機器へと交換してくれるというタイプのパターンもあります。本体をメーカーに預けると、別の新たな機器と交換してもらえるというものです。全く新しい機器と交換してもらえるということで、摩耗や傷みなどの心配がありません。このタイプではだいたい2年に1回くらいが平均的なスパンです。
- 自動で掃除してくれるセルフクリーン機能
こうしたメーカーの定期メンテナンスが必要ないタイプとして、機器にセルフクリーン機能がついているものがあります。使用している過程で機器の中を自動で洗浄することができる機能であり、これによって内部のメンテナンスがなくても長期間にわたって使用することができるわけです。ただし、部品の摩耗などは生じてきますから、注意が必要です。
メンテナンス料金
各メーカーのメンテナンス料金の扱いについては、それぞれかなり違いがあります。
大きくは1年単位で支払うシステムになっているところと、料金自体が無料になっているところに大別されます。
しかしメンテナンス料金が無料になっているところでも、購入する水の月額料金にメンテナンス料が含まれているシステムであるところが多くあります。
すべての利用料金を比較する際には、こうした面も考慮するとよいでしょう。
また、メンテナンス自体を行っていないメーカーもあり、その場合はウォーターサーバーにセルフクリーン機能がついているか否かを合わせてチェックしてみてください。
無添加のお水は繊細
水道水が供給されるシステムでメンテナンスをそうこまめに行わないのは、供給しているお水自体に防腐・殺菌処理がなされているためです。
水道水は塩素を使用してそうした処理を行いますが、これがお水の風味に影響したり人体のコンディションに響いたりするのです。
そうした処理をなされていないお水は、衛生面により気を遣わなければならないことも確かです。
もちろん、ウォーターサーバー自体に衛生対策は十分になされていますから、日ごろの手入れとメーカーメンテナンスを行っておけば問題はありません。
手をかけて大事にする
ウォーターサーバーには、日ごろから手をかけて清潔にしておくことが必要不可欠です。
より安全でおいしいお水をいつも利用するためにも、毎日の手入れとメーカーのメンテナンスサービスをうまく組み合わせて常にクリーンな状態を保っておきましょう。