いつでもお水が適温で快適、便利
蛇口レバーを操作すればいつでも適温で安全な水を供給してくれるウォーターサーバー。
どんなときでも最適な状態で冷水やお湯を利用できるこの機器は、一家に1台あると非常に便利です。
このように、設定された温度のとおりにすぐ冷水や温水が出てくる仕組みはありがたいわけですが、その仕組みとはどのようになっているのでしょうか。
便利で快適に水を使えるウォーターサーバーの構造は、私たちが求める状態をすぐに提供してくれるための工夫がなされています。
ウォーターサーバーの構造や仕組みには秘密がある
ウォーターサーバーに設置されたボトルから、いつでも冷たいお水や温かいお湯が供給される仕組みは不思議なものです。
その構造はそう難しいものではなく、ちょっとした工夫なのですが、それによって便利に水やお湯をすぐに使えるようになっているのです。
ウォーターサーバーの中にはそれぞれ水を冷却する機能と加熱する機能が備わっています。
いつでも安全な状態の水やお湯を供給できるように、衛生面でも配慮がなされているため、いつでも適温かつ安全というわけです。
ウォーターサーバーどのような構造・仕組みになっている?
ウォーターサーバーの構造とはそう複雑ではなく、使うときに気をつかうほどではありません。
もちろんメーカーによって多少の仕組みの違いは存在しますが、おおむね共通した仕組みによって私たちにとっての便利さは守られているのです。
ウォーターサーバーの中にあるタンクが適温管理
水が入ったボトルがセットされた後、そのお水はいったんウォーターサーバーの中のタンクに貯蔵されます。
このタンクの存在が、いつでも適温ですぐに水が利用できる秘密です。
常温の水を出すだけならボトルから直接出せばいいわけですが、お水を冷やしたり温めたりするにはそう単純にはいきません。
機器の中にそれぞれ冷水用・温水用のタンクがあり、いったんそれぞれのタンクに貯蔵されたお水が冷却または加熱機能によって温度調節され、その温度が保たれた状態でストックされます。
利用するときはそれぞれに温度調節されたストック分を供給するため、待つことなくすぐに目的の温度の水やお湯を出すことができるのです。
お水を冷やす仕組み
ウォーターサーバー内の水を冷却する仕組みは、主に2つのタイプに分かれます。
それぞれに特徴があり、容量などによって適したものが変わってきます。
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電子式
- ウォーターサーバーに導入されているお水の冷却方法の中で電子式と言われるものがあります。これは、冷却タンク内にペルチェと呼ばれる素材を設置し、そこに電気を通すと温度が下がるという仕組みを利用したものです。常温のお水を冷やすのには3時間前後を要しますが、消費電力を抑えることができますし、個人で利用する分には問題ない冷却機能を持ちます。
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コンプレッサー式
- コンプレッサーを使用して冷却するタイプでは、タンクに冷媒を設置して循環させることで冷やす仕組みをとっています。この方法では比較的短時間でお水を冷やすことができ、大容量のお水にも対応しています。その構造上若干重さや大きさを増してしまうこともあり、大人数の家族がいる家庭や業務用のウォーターサーバーによく用いられている方法です。
お水を温める仕組みは2パターン
お水を冷却する仕組みには2パターンがありますが、加熱する仕組みに関してはおおむねどのメーカーでも共通しています。
温水タンクの中に金属の棒を設置し、その棒に電気を通すことで温めるという構造です。
この場合は特に難しいシステムではなく、問題なく加熱ができることから、ウォーターサーバーはこのタイプが主流になっています。
再加熱モードを備える際にもその機能を発揮しやすい構造です。
タンクの衛生面を保つメーカーメンテナンス
いったんボトルのお水を冷水・温水タンクに移動させ、そこで冷却もしくは加熱させてキープするのがウォーターサーバーの基本的な構造です。
しかし、こうした構造では中の衛生的な面に関してはどうなっているのか不安にもなってしまいがちです。
衛生面にも配慮はされており、利用者がなかなか内部までメンテナンスができないことから、各メーカーで定期的にメンテナンスを行うサービスが行われています。
- 各部品などの内部洗浄
だいたい年1回程度、メーカーに預けてウォーターサーバーの部品やタンク内部などを清掃・洗浄してもらえるものです。細かな部分まできれいにしてもらい、消毒処理もされるなど万全な状態で返ってきます。 - ウォーターサーバー本体ごと交換
これは、だいたい1~2年に一度くらいでウォーターサーバー機器ごと交換してもらえるものです。新品同様のものが定期的に利用できるわけです。 - セルフクリーン機能
機器によっては、内部を自ら洗浄するセルフクリーン機能を持ったものがあります。この機能によって、メーカーの定期的なメンテナンスがほぼ必要なくなり、長期間にわたって楽に清潔な状態を保つことができます。
このような仕組みを持たせたのはなぜか
当初ウォーターサーバーが登場した頃は、温度調節機能がついていないのが基本でした。
確かにボトルに入ったお水を常温で適量だけ出すには便利ですが、やはりその後に冷蔵庫で冷やしたりポットなどで沸かしたりするのが面倒であったことは否めません。
そこで、ウォーターサーバーでお水を出してから温度を変えるのではなく、お水を出す時点で調節できればさらに便利だという声が増えてきたと考えられます。
現在多く流通しているような温度調節機能付きのものが登場する運びとなりました。
また、この機能を駆使するためには内部のタンクが不可欠であり、衛生状態にも気を配る必要が出てきました。
そのため、セルフクリーン機能などさまざまな仕組みも開発されてきたわけです。
便利に快適に使える
こうしたさまざまな工夫をもって、ウォーターサーバーはより快適に使えるように改良を加えられて私たちに提供されています。
適温だから手間がなく、衛生状態も守られていることで安全に利用することができるのです。