ミネラルを含まない純水(ピュアウォーター)であれば猫に問題はないでしょう
ウォーターサーバーと聞くと、「綺麗なお水」「安全なお水」という印象を持たれる方が多いと思います。
確かに、その通りでもありますが、視点を変えて見てみましょう。
ポイントは「お水の成分」です。
ウォーターサーバーの殆どが、「ミネラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター(天然水)」が多く販売されています。
しかし、ミネラルウォーターとは何か?天然水とは何か?と聞かれた時に理解できていますか?
ナチュラルミネラルウォーター
上記のナチュラルウォーターの中で、特に地下にある時点で地層のミネラル分を取り込んだものを特にこう呼びます。
ミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターの中でも特に、人工的にミネラル分の調整をしたり他の原水と混ぜ合わせたりして、含まれる成分を一定の品質に保つといった加工を行ったものをこう呼びます。
出典:https://www.alpina-water.co.jp/blog/mineralwater/969.html
簡単に説明をするとこのようになります。
ナチュラルミネラルウォーターは、人工的にミネラルの量を調整している加工されたお水というイメージです。
天然水は、採水されたそのままの状態のものを指すというイメージです。
本題に戻り、全てのウォーターサーバーのお水が猫に適しているか?というとそれはNOになります。
猫と人間とでは体の作りが違いますに、人間に必要な成分であっても猫には必要のない成分がお水に含まれている事がある為です。
そのひとつが「ミネラル」になります。
猫は人間のように体の中でミネラルの処理が上手にできません。
人間の赤ちゃんでも、ミネラルがまだ処理が上手にできないため、ミネラルウォーターを与えると体調不良、下痢などの原因になります。
それほどミネラルは、体で処理できない生き物にとっては必要のないものなのです。
猫にウォーターサーバーのお水を飲ませる場合は、ミネラルを含まない純水(ピュアウォーター)を取り扱っているウォーターサーバーのメーカーを選びましょう。
次は、猫に与えるお水のリスクについて説明していきます。
飼い猫にお水が与えるリスクを管理
ウォーターサーバーの水の種類というのは実に豊富であり、ミネラルウォーターからピュアウォーター、天然水などがあります。
ミネラルウォーターに関しては、その成分も一つ一つ違っており、ミネラル分の含有率で硬水から超軟水などに分かれています。
その微妙な違いは、人間には過度な影響を与えない場合でも犬にとっては大きなリスクとなります。
猫に与える水をウォーターサーバーで管理するために必要なこと
猫にウォーターサーバーの水を与えている場合には、その成分が猫にもたらす影響を知っておく必要があります。
ウォーターサーバーの水はキレイで安心ですが、猫にとって余計な成分が入っていないとも限りません。
特にミネラルウォーターのウォーターサーバーを使っている場合には、猫の体の中でその成分が病気のリスクを上げている可能性もあります。
ミネラルウォーターの成分には、人の健康を助ける成分が入っていますが、猫によっては健康に良くないこともあるのです。
ミネラルウォーターが猫に与える影響
ウォーターサーバーを利用している人は、水道水の塩素を気にしたり、安全性に注目したりしており、それをペットにも与えたいと考えます。
ミネラルウォーターには種類があり、硬水と呼ばれているミネラル分が高いものに関しては、ウォーターサーバーであっても注意が必要となります。
猫はミネラル分の代謝が人間と同じようにはできません。
また、水分をあまり取らなく、泌尿器系の病気にかかりやすい動物でもあります。
ミネラル分のうちカルシウムやマグネシウムなどは、猫の体の中に過剰に入ることで代謝しきれずに結石を作る原因となることがあります。
結石とは、ミネラル分が結合してできる石のような物質であり、それが腎臓から尿道などの間にできることでおしっこの出が悪くなり、排尿時のさまざまな症状が出ます。
猫にミネラルをたくさん与えることはこの結石のリスクを高めることにもなり、とても危険です。
猫と泌尿器のリスク
猫が泌尿器系の病気のリスクを抱えているのは、その生態や体の仕組みが原因となります。
猫は祖先から砂漠地帯でも暮らすことができる機能を受け継いでいます。
飲み水が少なくても生きられるように尿量と尿の成分を調節する機能を持ち、普段からあまり積極的に水分補給を必要としません。
また、腎臓の機能も人とは違い、尿を作る組織が少ないこともリスクとなっています。
これは犬の持つ組織よりも少なく、機能不全となりやすい原因となります。
常に腎臓に負担が大きくなっており、尿の成分は濃く、結石や腎臓の障害が起こりやすくなっているのです。
さらに家の中で全ての時間を過ごしている室内飼いの猫をはじめとして、トイレの環境もリスクとなりえます。
猫はトイレが汚れていると排尿をしないことがあり、多頭飼いの場合には他の猫とのトイレの共用を嫌がります。
そのため、常にトイレがキレイにしておくことも必要です。
猫の体を守るウォーターサーバーを選びましょう
人間よりも、また他のペットよりも腎臓やおしっこの病気のリスクが高い猫を守るためには、泌尿器に負担の少ない水を選ぶことが大切です。
ウォーターサーバーの水を飲ませる場合には、その成分が猫の泌尿器に負担を与えすぎないかを考えてみましょう。
ミネラル分の多い水は、腎臓でのおしっこを作る際のろ過により負担を与えます。
また、ミネラル分は結晶しやすく結石のリスクとなります。
ウォーターサーバーの水がミネラル分の多い水だった場合には、猫に与えるのを避ける必要があります。
ウォーターサーバーの水を猫と共用するためには、ミネラル分の少ないものを選びましょう。
ピュアウォーターであれば、余分な成分が入っておらず、猫にも人間にも安心です。
猫の腎臓に優しい水を
猫の腎臓は人よりもずっと機能が弱いと考えておく必要があります。
腎臓の機能のうち、血液をろ過したりおしっこを作ったりする部分は通常たくさんの組織が次々に働いて体の健康を維持しています。
機能不全となったものがあっても代わりがたくさんあれば問題ありませんが、その代わりとなるものの量が猫の体には少ないのです。
そのため、負担を少なくして機能を長持ちさせてやる必要があり、水の成分の選択は重要なのです。
猫に安心の水をウォーターサーバーで
猫も人間も快適に過ごすためには、水選びで体に負担の少ないものを考えることが大切です。
猫は人間よりも泌尿器の機能が弱いため、猫の負担を考えてやると自ずと人間にも優しい水が選べます。
猫に安心な水は人間にも安心です。