ペットの犬が大量に水を飲むのは病気の恐れがあります
ペットのごはんや飲み水は、飼い主が準備をしてあげるため、何らかの変化があると分かりやすい物の一つです。毎日のエサやりや飲み水を変える時などに注意をして見守ることで異変を察知してあげましょう。
飲み水の量の変化は犬の病気のサインとなる場合があるため、こまめにチェックした方が良いものです。
ペットの犬が大量に水を飲むようになったら気をつけるべき病気には、水の排出に関係ある腎臓や代謝の異常などが考えられます。季節などに関係なく飲む量が変わった時は要注意です。
目次
ペットの犬が大量に水を飲むようになった時は病気のサインかもしれません
ペットの犬が大量に水を飲むようになったら気をつけるべき病気を知っておくことは、飼い犬の命を守るために必要なことです。病気によっては進行してしまうと予後の悪いものもあり、命に関わることもあります。
特に老犬や子犬などの抵抗力や体力の減ってきた体には負担が大きく、発見されるのが遅れると治療が長引き治りも悪くなります。
普段から健康な状態を見ておくことで、異変をいち早く知り、早期発見で彼らの命を守りましょう。病気のサインを見つけられるのは、飼い主さんの日頃の観察と愛情です。
また、尿の量にも注意しましょう。犬は代謝に関係する病気のリスクが高くなります。それは排尿に関係しており、尿量が増える病気では自然と水を飲む量も増えることになるのです。
飼い犬が大量に水を飲むようになったら、病気の可能性も考えて尿量や尿の出方なども見るようにしましょう。
犬も人間と同じように加齢によって病気のリスクが高くなります。特に老犬の場合には単に病気の可能性というだけでなく深刻な事態になっていることもあります。
いつもより水を飲んでいる時には出来るだけ動物病院を受診しましょう
犬の飲み水が増えたと言っても、季節や気温によって必要な場合もありますし、平均的な範囲内の変化に過ぎないこともあります。犬の平均的な水の量を知っておくと慌てずに対処できます。
また、老犬では糖尿病などの生活習慣病の可能性も高くなるため、水の量の増減を気にすることと同時に基礎代謝に合った食事を準備してやることなどで病気を予防することも大切です。
犬の平均的な飲料水の量としては、小型犬では150から500ミリリットル、中型犬では1リットル程度、大型犬でも1リットルから1.5リットル程度となっています。
お散歩や運動などの後にはたくさん水分を欲しがります。暑い日にはやはり水分量が増えます。大切なのは犬が大量に飲み水を欲しがった原因を見極めて、その量が平均的なものなのかを知っておくことです。
犬が一日に飲む水の量は体重1kgあたり50~60mlと言われています
犬の平均的な1日水分摂取量は体重によって違います。体重1㎏あたり1日で約50~60mlは水を飲むとされています。
しかし1日で体重×100ml以上の水をよく飲むようになり、排尿量が増えると病気にかかっているかもしれません。この場合は放置しないで、すぐに動物病院に連れていき獣医師の診察を受けた方が良いでしょう。
多飲多尿の症状は、ホルモン異常により引き起こされることが多いです。ホルモン異常の疾患というと、糖尿病や副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症などが挙げられます。
また、普段与えているドッグフードにも水分が含まれているものがあります。水分がない乾燥フードに変えると水を飲む量も増えてくるので見極めが大事です。
糖尿病や腎臓病などの可能性があります
犬の病気で多いのは腎臓や膀胱などの泌尿器系の疾患です。特に腎臓の病気では、尿を作る働きが悪くなり尿で老廃物を十分出せなくなるため、たくさんの尿を出すようになります。
すると尿を作るために大量の水を飲むことになり、また同時に排尿の回数が増えたりします。尿として老廃物を排出する働きは弱っているため、尿自体は薄い色をしています。
反対に濃い色や血液が混ざっている場合にも腎臓や尿道、膀胱の病気の可能性があります。飼い犬の飲み水の量が変化するおしっこに関係する病気には、腎不全や尿崩症、尿路感染症などがあります。
尿崩症では、ホルモンバランスの影響で、腎臓がどんどん尿を作るため、その影響で水を大量に飲むようになります。飲む量で足りなくなってくると、脱水症状を起こす危険もあります。
主に考えられる病気
副腎皮質機能亢進症
副腎皮質機能亢進症は、クッシング症候群ともよばれる腎臓の病気です。副腎皮質は左右の腎臓近くにある内分泌器官で、糖や脂質、たんぱく質などの代謝や免疫力を上げる働きなどを担っています。
その副腎皮質から分泌される副腎皮質ホルモンの過剰分泌が原因で発症します。腹部の膨張や脱毛、食欲増進による肥満など他の症状も招くのです。
腎臓病
腎臓では、血液をろ過して老廃物を集め、尿として排出する働きを担っています。腎臓で老廃物が除去された後の水分は体内に戻り、できる限り濃縮されて尿を作るのです。
しかし腎臓機能が低下すると、濃い尿を作ることができなくなり薄いままで尿が排出されてしまいます。体内で必要な水分までどんどん出ていくので水分不足となり、水を飲む量が増えます。
他にも食欲不振や貧血、嘔吐、痩せてくるなどの症状が特徴です。
糖尿病
食事から摂取したブドウ糖は通常血液にのって全身を巡り、膵臓から分泌されるインスリンの作用によって細胞に取り込まれ、エネルギーとして消費されます。しかし、インスリンの分泌量が減るもしくはインスリンの働きが低下すると、血液中のブドウ糖の量が増えるのです。
つまり血糖値が上がり尿に糖分があふれだし、尿の量も増加して糖尿病を招くことになります。結果として体内の水分が不足し、多飲多尿になるというわけです。
他にも、体重減少や食欲、気力の低下、嘔吐や下痢などの症状が見られます。悪化すると合併症を招き、白内障や腎臓病、皮膚疾患などの病気を併発する場合もあるでしょう。
犬が水を欲しがるのは体の何らかのサインです
犬が水を欲しがるのは、体が求めているためであり、そこには病気のサインも含めて何らかの意味があります。しかし、毎日どれくらい飲んでいたかを知らないでいるとそのサインを見逃してしまうこともあります。
病気であろうとなかろうと、飼い犬が大量に水を欲しがった時に変化に気づいてやるために普段の健康な時からよく観察しておくことが大切です。水分を求めている場合には、十分に与えてやりましょう。欲しがりすぎるからといって、勝手に水分量を制限するのも脱水症状となるため危険です。
犬が水を大量に欲しがるのは病気の恐れがある
犬が水を普段以上に多く欲しがる時は、病気である可能性も考えて対応しましょう。
尿の量や頻度、色などの変化も確認しておくと、病気の早期発見に繋げることができます。
いつもと何か様子が違う、食欲がないなど、小さな変化に気づいて病気から守ってあげられるのは飼い主さんだけなのです。
オスの犬に多い病気とは
オスの犬に多いのは尿道に結石ができるなどの病気があります。尿道が長いため、その部分にリスクが高くなります。また前立腺の病気もあります。
メスの犬に多い病気とは
メスの犬に多いのは、尿道が短いことで細菌の感染の病気があります。膀胱炎は特にメスに多くなります。
大量に水を飲むようになる病気としては、子宮蓄膿症があります。この病気では子宮が細菌感染を起こしたもので、尿量や飲み水の量が増えます。
犬の飲み水が増える原因
犬の飲み水が増えたと言っても、季節や気温によって必要な場合もありますし、平均的な範囲内の変化に過ぎないこともあります。犬の平均的な水の量を知っておくと慌てずに対処できます。
また、老犬では糖尿病などの生活習慣病の可能性も高くなるため、水の量の増減を気にすることと同時に基礎代謝に合った食事を準備してやることなどで病気を予防することも大切です。
犬の平均的な飲料水の量としては、小型犬では150から500ミリリットル、中型犬では1リットル程度、大型犬でも1リットルから1.5リットル程度となっています。
お散歩や運動などの後にはたくさん水分を欲しがります。暑い日にはやはり水分量が増えます。大切なのは犬が大量に飲み水を欲しがった原因を見極めて、その量が平均的なものなのかを知っておくことです。
(まとめ)犬が水をよく飲むのは病気のサイン?
犬が水を普段以上に多く欲しがる時は、病気である可能性も考えて対応しましょう
犬がいつもよりも水をよく飲むようになったら、病気のサインの可能性もあります。更に同時に尿の量も増えてくると注意が必要です。
犬の1日に必要な水摂取量は体重1㎏あたり、50~60mlだとされています。体重×水100ml以上飲むようになったら、体に何らかの異変が起きているリスクが高いでしょう。
普段から犬が飲む水の量、排出する尿の量を把握しておくと異変に気づきやすいと言えます。多飲多尿の症状は、腎臓病や糖尿病、副腎皮質機能亢進症などの疾患の可能性があります。
他にも食欲不振、体重減少などの症状がないか注意深く観察することが大切です。犬が多量の水を欲しがったら病気の兆候かもしれないので、そのままにせず早めに動物病院で診察を受けさせましょう。