活性酸素は腸内環境の悪化でも発生する

活性酸素は腸内環境で左右
活性酸素とは、体の中でエネルギーの生成などで発生するもので、不安定な酸素化合物のことです。

不安定な存在が故に、体内の他の成分と結びつく力が強く、反応性の高い状態となっています。

この反応は免疫機能として働きますが、腸内環境が悪くなって毒素が発生したときにもそれを排除するために発生します。

腸内の毒素は増えすぎると体中に巡り、それを追いかけるように活性酸素も体中にできてしまい、その影響で体にも悪い影響を及ぼし始めることがあります。

腸内を支える善玉菌と悪玉菌のバランス

腸内環境は善玉菌と悪玉菌、そしてどちらにも変われる日和見菌でバランスを保っています。
悪玉菌が増えすぎると、腸内環境は悪化して腸の働きが悪くなります。

腸の働きが悪くなることで便が溜まりすぎたり、悪玉菌が腸内のたんぱく質を腐敗させて毒素やガスを大量に発生させたりします。

この腸内の菌のバランスを保つことは非常に難しく、さらに加齢とともに善玉菌の割合は減っていきます。

活性酸素と腸内環境

活性酸素の力は免疫機能として作用し、外的と結びついて身体を守る働きがある反面、増えすぎると悪い活性酸素として正常な細胞にも結びついてしまいます。

腸内環境の悪化で悪玉菌が作った毒素などの有害物質を排除するために活性酸素は増えます。
排除しきれなかった毒素は体中に血管を通って広がっていきますが、その先々でも活性酸素が毒素と戦うために現れます。

その活性酸素が増えすぎると、活性酸素の暴走が始まって悪玉化して正常な細胞や組織をも攻撃するようになってしまうのです。

腸の働き

腸は、口から入った食物を消化吸収する器官です。

小腸、大腸へと通り抜ける間に腸壁から必要な栄養分や水分を血管に送り、血液を通して体中に届けます。

腸内環境は体の健康や美容に大きく影響を与えるのは、体に供給される栄養分や水分がここから出発するためです。

そして、体に悪い食べ物や発生した有害物質も同じ経路を通って体に運ばれる恐れもあるためでもあります。

腸内環境に良くない食べ物

腸内の悪玉菌はタンパク質や脂肪が大好きです。
それを栄養分として増えていき、毒素を発生させます。

そのため肉や油分の多い食事は悪玉菌に餌を与えるようなものであり、腸内環境を悪化させるもとになります。

悪玉菌のせいで働きが鈍くなった腸内には便が溜まり、発酵してさらに毒素を増やします。

活性酸素が毒素を追いかけて全身へ

腸内で発生した毒素に反応して、活性酸素はあらわれます。
本来、必要な体の働きの中で生まれる物質であり、また体の免疫機能としての働きを持っているものなので、これ自体にはさほど問題はありません。

しかし、腸内環境が改善できず、悪い状態を続けることで毒素が溜まり、それが全身へとめぐっていくことで状況は悪化します。

全身に血管をめぐって散らばった毒素を追いかけるように、活性酸素はその行く先々で発生します。
そこで毒素を叩くとともに増えすぎた活性酸素が悪い働きを持つ活性酸素へと変化することがあるのです。

活性酸素の攻撃力は、高い反応性を生かして他の物質に結びついて他の物質へと変化させる力です。

活性酸素が毒素と結びついて無害化させるだけならば良いのですが、時には正常な細胞と結びついて壊してしまうことがあります。

腸内環境は全身に影響を与える

腸内環境を整えることは、体全体に良い効果があると言われています。
それは、腸内で発生した栄養分も毒素もすべてが体中に運ばれることになるためです。

腸内環境が悪くなることでそこにできた毒素は、血流に乗って、肌や髪の毛、内臓などに届けられます。

もちろん、そこを通るため血管にも影響を及ぼします。
そのため、腸内環境によって健康と美容は左右されるといっても過言ではありません。

肌で見る毒素と活性酸素の動き

例えば、肌では毒素と活性酸素はお互いの相乗効果によってどんどんと状態を悪くして肌トラブルを起こしやすくします。

毒素で増えた活性酸素が肌の細胞を攻撃して破壊し、血管の状態の悪化によって肌への栄養分も届きにくくなります。

また一方では溜まりすぎた毒素を皮脂腺から排出しようとして皮脂の分泌が活発になります。
皮膚の細胞は破壊によって固くなっているため、皮脂が詰まりやすくニキビなどのトラブルが起こります。

このような一連の働きが体中で起こり、健康と美が侵されていきます。

腸内環境を整える必要性

腸内環境を整えて活性酸素を減らす
腸内環境は体の基礎を作る食べ物から栄養分を取り出して体に送るとともに、老廃物の排出にも関係している重要器官です。
どちらの機能も体を動かし、健康に保つために重要です。

腸内環境が悪化することで活性酸素が大量に増えることも体にとってのリスクとなります。

腸から運ばれた毒素が体中にいきわたることによって同時に活性酸素も増えて、毒素と活性酸素の二つの影響を受けることにもなります。

活性酸素の働きは行き過ぎることがあるため、活性酸素を増やさないような腸内環境を保つことが必要なのです。

活性酸素は腸内環境の悪化で増える

活性酸素は腸内で毒素が増えたことによって働きます。
腸内環境の悪化で増えて、体中にその影響を及ぼします。

そのため、腸内環境を整えるための食生活を心がけることが必要です。

悪化している時は水素水などの抗酸化力の高いものを利用して、活性酸素を減らす工夫もしましょう。