お肌に必要なお水の摂取量
お肌には、お水がたくさん使われていて、それが足りなくなると、乾燥したり、肌あれを起こしたりする恐れがあります。
お肌は非常にデリケートで、ちょっとした変化や成分の不足でバランスを崩して、トラブルを起こします。
そのため、毎日きちんと十分なお水を摂らないといけません。
必要とされる摂取量をきちんと摂っていれば、お肌は内側からしっかりと満たされて、潤いを保つことができるでしょう。
また、一日の摂取量だけでなく、吸収しやすいお水の種類選びや飲み方も大切なこととなります。
お水が体内から奪われる原因
毎日の生活の中で、人間の体からはいろいろな成分が失われていきます。
生きているだけでもエネルギーを使っている基礎代謝をはじめとして、気温差や運動などでより盛んに活動することで、代謝や排出をしているのです。
水分も決して例外ではなく、尿をはじめとして、呼吸や、汗などでも奪われています。
生きるための体の活動で奪われた水分は、再び補ってやることが必要になります。
お肌に必要な毎日のお水の摂取量
体に水分が足りなくなると、お肌へと廻される量も自ずと減ってしまいます。
体の中の水分は、内蔵や血液など多くの部分で必要なものなので、十分な量を摂取しないと、それぞれの部位に必要なだけ与えることができなくなってしまうのです。
ましてや、お肌は外気に直接触れている、謂わば守りの最前線。
ダメージを受けやすく、常に危険に晒されていると考えたら、状態を万全にしておくことが必要なのは、自明です。
必要となる摂取量を欠けば、お肌はすぐに不調を訴えて、肌トラブルなどを起こします。
そうならないためにも、日頃からのお水の摂取が必要です。
お肌とお水の摂取量の関係
お肌は、複数層の皮膚組織の集まりです。
真皮や表皮、角質層などがあり、それぞれがお肌に潤いを与えたり、キメを整えたり、バリアを張ったりしています。
中でもお肌の潤いは、細胞が水分で満たされた状態で、キメが整い、外界からの刺激から内側の層を守るために働きます。
水分が肌に届くまで
体に取り入れられた水分は、消化器から吸収されて血管などを通り抜けて肌に到達します。
消化器官の消化吸収は、よりシンプルな構造のものから先に行われます。
水分は吸収されやすいものですが、どんなものでも同じということではなく、ジュースなどの複雑な成分のものは吸収が遅くなります。
大量摂取と吸収
一日に必要な摂取量を取っても、吸収されにくいことがあります。
そうなるとお肌にもきちんと届きません。
一度に大量のお水を飲むと、それが吸収しやすくても、消化器官が機能しきれずに排出してしまうこともあります。
また、吸収されても、肌に届かずに余ってしまい、体の中に溜まって、むくみになってしまうこともあります。
お肌に必要な毎日の摂取量
お水を飲むこととお肌への良い影響の関係には、二つのことが考えられます。
一つは、お肌の細胞に水分を与えて満たすこと。
もう一つは、血行を促進して、お肌に健康的な赤みを与えることです。
この二つは、水分補給という一つの行動から成り立っており、これを正しく行うことで両方が叶います。
血行の促進に必要とされるお水の摂取量は、一日に500ミリリットルと言われています。
この摂取量を維持することで、血行を促進して、細胞に十分な水分を与えることができます。
体にたくさんの水分が入れば、血行が良くなることとともに、血液の中の水分量も増えて、血液サラサラの効果も期待できます。
血液がサラサラで流れが良くなれば、栄養分や老廃物の運搬も順調になり、お肌にたっぷりと栄養、水分を満たし、余分な老廃物を押し流すことができるようになります。
お肌に良いお水選びと飲み方
お肌に必要なお水の摂取量は分かりましたが、どんなお水でも良いということではありません。
また、飲み方も注意が必要であることも忘れてはいけません。
ポイントは、必要な摂取量を苦しまずに摂ることができることと、取った水分が吸収しやすいこととなります。
美味しく飲んで十分な摂取量を
お水は味がないと言いますが、ものによっては味わいや舌触りが違います。
ミネラルウォーターの硬水では、ミネラル分が豊富なために、苦味や刺激、違和感を感じることがあります。
反対に、軟水や、超軟水、ピュアウォーターでは、まろやかで柔らかな舌ざわりを感じると言います。
一度にたくさんではなく、こまめに少しずつ飲むことが、水分の摂取には適していますから、自分に合った味わいで、長く続けられる飽きの来ないモノを選ぶことが大切です。
しっかり吸収して十分な摂取量を
吸収しやすさもお水選びには必要なことです。
不純物の多いジュースなどは、吸収する際に邪魔になったり、その不純物の消化のためにお水を使われてしまうことがあります。
ミネラル分が多いお水でも、同様です。
せっかく飲んでも、消化で使われたら勿体無いので、不純物の少ないお水を選ぶことが必要です。
お水を漫然と飲んでいる人に
お水は水道水やウォータークーラーなどで気軽に誰でも飲めるものです。
そのため、特に意識せずに飲んでいる人が多いでしょう。
しかし、お水の飲み方やお水の種類によっては、たくさん飲んでいても、必要な摂取量を吸収できずにいることがあります。
お水は身近なものですが、体にとても重要な働きをするものなので、できるだけ良いものを良い飲み方で摂取するべきです。
お水の飲み方を変えるだけで、お肌の状態も変わるかもしれません。
たっぷりとお水を飲んでお肌の健康
お水をたっぷりと飲むことで、体を水分が満たして、お肌にも十分な量が行き渡ります。
お肌をきれいに保つためには、必要とされる摂取量を毎日継続して行くことが必要です。
おいしく正しい飲み方で、いつもお肌に潤いを与えましょう。